バレリーナのやりがい・楽しさ・魅力
バレリーナのやりがい・楽しさ
舞台で踊り感動を与えること
バレリーナのやりがいは、なんといっても舞台で踊り、観客に感動を与えられることです。
お客さまの笑顔や生き生きとした表情を見る喜びのために、日々の苦しい訓練を続けるといっても過言ではありません。
感動を引き起こす舞台を作るには、振付家の意図した作品に仕上げることが重要です。
その要求に応えられるよう、テクニックを磨き、リハーサルに臨むこと、そしてひとつひとつの舞台でベストをつくして観客に披露することがやりがいといえます。
舞台に立つことの喜び
バレリーナは感動を与えるだけでなく、観客から喜びをもらえる仕事です。
日本人は感動したからといって、見知らぬ人の楽屋まで出向いて「あなたの踊りに感動しました」などといってくれる人はあまりいませんが、海外で踊るとこうした嬉しい体験をすることもあります。
また言葉でいわれなくても、舞台上で観客の感動を感じられる瞬間もあるのです。
すべての公演が成功するわけではありませんが、良い作品に出会い、充分なリハーサルをして舞台に立ったときには、練習の苦労を忘れるほどの喜びを得ることができます。
もちろんその瞬間は次の舞台への出発点でもありますので、たゆみなく努力を続ける毎日を続けなければいけません。
お給料が出なくても、チケットを売らなくてはならなくても、この喜びを得るために自費でレッスンを受けながらバレエを続ける人がたくさんいるのです。
バレエの魅力を伝えられる
バレリーナの中には、バレエ講師として指導を行う人もいます。
バレリーナとしての経験をいかしながら、これからバレリーナとして活躍する子どもたちや、バレエに親しむ機会がなかった大人たちを教える仕事です。
バレエの楽しさを伝えることができるのは、舞台に立つのとは違う面白みがあります。
とくに生徒たちが生き生きとバレエを楽しむ姿を見たときには、大きなやりがいを感じるでしょう。
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バレリーナの魅力
階級が上がる
バレエ団はピラミッド型に構成されていて、会社のような役割がある組織です。
入団したばかりの頃は、群舞のパートを踊る「コール・ド・バレエ」ですが、実力が認められるとソロパートを踊る「ソリスト」になります。
さらにピラミッドの頂点の階級は、主役のダンサーである「プリンシパル」が君臨していて、世界で活躍するトップバレリーナたちは25歳前後で昇進するのが一般的です。
努力の結果として実力が周りから認められ、舞台で活躍できるチャンスが広がり、階級が上がることは大きなやりがいや楽しさといえるでしょう。
テクニックや芸術性が身につく
バレリーナは基礎練習を積み重ねることで、一般人には真似できない技術や、作品を表現する芸術性や知識を身につけられることも魅力です。
一般的にはプリンシパルになる25歳頃までにテクニックを身につけ、その後は芸術性を高めます。
ほかのスポーツでは体力低下に伴ってテクニックが落ちると引退となりますが、バレエは芸術性でカバーして作品を演じることができるのも魅力でしょう。
バレリーナの経験を生かした仕事ができる
バレリーナは30歳〜40歳で引退を迎える、現役が短い仕事です。
しかしバレエ経験を生かして、多くのバレリーナがバレエの指導者、振付家、舞台監督、バレエスタジオの経営など幅広い仕事にキャリアチェンジをしています。
バレリーナとしての知識や技術を生かして、一生バレエに関わる仕事ができることは大きな魅力です。