コロナ過以降のツアーコンダクターの可能性は?
ご存じの通りコロナウイルスが広がって以降は旅行業界にとって大打撃となっています。
これを書いているのは第六波オミクロン株のピークが下がった時期ですが、その後も関係あると思われることとして記述いたします。
これからは段々と旅行に出かける人数が多くなってゆくポジティブな予測もあれば、いずれまた感染拡大の状況が繰り返される予測もあるようです。
先行きが不安定なこの業界でツアコン職を目指そうか決断しにくいという人もいるかと思います。
私は以前ツアコン派遣会社で専業ツアコンと事業開発に関わった経験があり、現在は心理の専門家でもあるので両方の目線から先行を考えてみます。
ツアーコンダクターは職を失った
2020年1月にコロナが流行って以降、旅行に出かける人がほぼいなくなり必然的にツアコンの活躍する機会が無くなりました。
その中でも雇用保険に加入できていた当時のツアコンは、ハローワークから失業者給付という援助のお金を早く受け取ることができたのです。
でも全てのツアコンが失業者給付という支援を受けられたわけではありませんでした。
ベテランツアコンは希望を持ち続ける
ツアコンという職業柄か、彼ら彼女らの思考も行動も柔軟です。
とにかく収入につながる仕事を探したり、できることを行動したりしました。
友人のベテランツアコンも「ツアコンの仕事ができるまで!」と必ず言っていました。
僕が現役だったら同じように行動したと思います。
コロナ過の旅行業界
個人的な見解ですが、旅行業界の中には採算と雇用を短い目で見る経営方針と、長い目の経営戦略と、またその中間の会社もあるようです。
短い目とは、来月の売り上げと赤字が最優先の課題。
長い目とは、コロナ過が収まった時期の収益を優先する経営戦略の形。
要は「ツアコンが必要になったときにどうすればいいか?」という対応策を当面は計画に入れない会社があれば、重要課題として組み込んでいる会社もあるということです!
旅行会社やツアコンにとってどちらがどうかということではなく、先の見通しや変化に対しての対応やリスクなど、そういった目に見えない考えの違いということです。
ある会社はホームページにコロナ過でも「ツアーコンダクター募集」を掲げ続けています。
このことをどう捉えるかは個人の見解に開きがあると思いますが、会社側からすると、コロナ過の時期からツアコンを目指している応募者と、コロナ過が完全に収まってから応募をしてくる人の差を感知する為の意図もあるとか思います。
よって、研修内容やツアコンの業務の質にも差が生じることが予測されます。
旅行業界の下向き
社会学的には、経済が下向くと旅行にお金を使うことが減るので旅行業界が低迷する、と言われています。
生活に直接影響しないし、長い時間の行動にはお金を使わないようにしよう、という思考で過去にそういう時期は何度もありました。
ある意味それはそうなのだろうと私も思います。
しかしこれは一種の傾向であって、行動経済学から見た社会全体の一部分に焦点を当てているだけです。
実のところ、この傾向は人間に備わっている本来の欲求に必ずしも沿っている訳ではないし、全ての人に当てはまることでも無いという見方を私はしています。
ツアコンのお仕事はこれから多くなってゆくかどうかは、人間が元々持っている欲求や本能的な行動にも左右されると考えます。
旅行欲求
人は生まれながらにして退屈よりもドキドキ感や危険を好むという性質があります。
この中の一つの現れが、日常とは異なる土地に行って何かを五感で感じたい、という欲求です。
その良い例が旅行というアクティビティーです。
旅行体験というのはメンタルと身体にとって良いこと盛り沢山です!
日常のストレスから離れ、リラックスと楽しい時間はメンタルヘルスにとても良いのです。
人は理屈でなく自然と旅行に行きたくなるので、定期的に旅行したいと思っている人も多いはず。
しかしこういった欲求は強い人とそうでない人がいます。
外国人の旅行に関する動向を注視するとヨーロッパ、アジア、アメリカでもコロナ過の隙間を狙って旅行をする人は一定の割合でいるようです。
旅行者が抱くコロナに対する恐れについてはまちまちのようですが、現代社会の旅行のしやすさはその欲求を駆り立てやすいのでしょう。
ツアーコンダクターでなければならない理由
さて、ツアコン職に就きたいな、と思った人へ
「ツアーコンダクターという職業に何を求めますか?」
こう考えてみることは自分の目的を整理することに役立ちます。
・楽しさ
・ツアー参加者との触れ合い
・旅行業界の一つのステップ
・やり甲斐
・収入源としてふさわしい
・憧れ
・他人からの評価
・充実感
・責任
などなど
言葉にできないこともあるかもしれませんが、自分自身にとって明確にしてみることをお勧めします。
ツアコンという可能性と、リスクがどうかもわからない未来に向かって、どれだけのエネルギーを費やす価値があるのか考えられそうな気がしませんか。
ツアコンとして雇用される
自分のやりたいこと、自分のできる能力、雇用側が求めること、この3つが大きく重なるほどその職業に就ける可能性が高くなると一般的には言えます。
実際のところ本人の感情と目標も必要不可欠ですが。
持続や向上には達成感も欲しいですね。
さて私が勧めたいツアコン派遣会社または旅行会社は
・説明会などをおこなっている
・研修時間や研修内容が多い
・雇用と報酬の詳細が明確である
・就労する旅行会社が明確である
・先輩のメッセージがネット上で伺える
・ツアコン就業時もサポートがある
上記の全てが整ってなくても大体これらを考慮することに加え、個人の直感も大切にしてください!
一方、これを書いている筆者(私)は宇宙飛行士を目指しているところです。
ツアコンダクターを目指す人もぜひ頑張ってください!