女性の納棺師

女性の需要が高い職種

納棺師として活躍する女性は全体で考えても非常に多いといえます。会社によっては求人に「女性優遇」と明記しているところもあるほどです。

男女比で考えても若干女性が上回るため、女性の働く環境としては恵まれた職種であると考えていいでしょう。

女性が重宝される理由

女性納棺師の需要が高いことの理由として考えられるのは遺体が女性の場合に女性に担当してほしいと考える遺族が多いということが挙げられます。

納棺師は湯灌や着替え、メイクなどを専門に行う職業です。つまり、それだけ遺体に直接触れることが多いということことになります。

いくら専門家といえども男性に触れられることに抵抗感を持つ遺族が少なくないのです。

またメイクなども日頃、慣れ親しんでいる女性に施してもらいたいという要望が多いのが現状です。

これらは男性納棺師にとっては難しい問題ですが、この事実が女性納棺師の需要を高めているといえるでしょう。

力仕事に苦戦することも

納棺師が担当する遺体は老若男女を問わない上、その大きさや重さもまちまちです。

ときにはかなり体格の良い遺体を湯灌したり、着替えさせたりすることもあるため、一人では賄えないこともあります。

そうでなくても遺体は硬直しているため移乗にはかなりの労力が必要とされます。女性とはいえ、一定以上の筋力は必要不可欠であるといえるでしょう。

またこういった時に活躍するのが男性納棺師です。前項ではデメリットが目立った男性納棺師ですが会社によっては上手く分業して活躍の場を確保する場合もあるようです。

産休・育休などの制度はまちまち

女性が働く上で避けては通れない結婚、出産。

かつてはこれらを機にそれまでのキャリアを投げ捨てて退職の道を選択する女性がほとんどでしたが、時代が進むにつれて女性の労働力を有効活用しようという向きが強まっています。

産休・育休制度も多くの会社で取り入れられており、自身のライフプランの中に仕事との両立を描く女性も増えてきました。

納棺師においても比較的規模の大きな会社であれば他の企業と同様に産休・育休制度が活用できると考えていいでしょう。

しかし、納棺師はその業務の特性上、誰にでも務まるという種のものではないため、離職率が大変高いという問題点があります。

そのため、中小規模の会社の場合、正社員登用に消極的になり、アルバイト・パートという形で納棺師を雇っているところも多いのが現状です。

当然、このような雇用条件の場合、出産の際には退職せざるをえません。復職を希望する場合はまた一から求職活動をすることになります。

このような経緯から女性納棺師の中には確かな技術や経験があるにも関わらずアルバイト・パートを転々としている人もいるのが現状です。