就職職業訓練校って何?(読了時間:2分57秒)

「より良い待遇の会社へ転職したい」「他にやりたい仕事が見つかった」など、さまざまな理由によって、それまでの仕事から離れて新しい就職先を探す人がいます。 ですが、誰もがすぐに次の仕事が決まるわけではありません。場合によっては新しい知識や技能を身に付けて、スキルアップすることが必要になってきます。 そのような求職中の人が再就職するための手助けとなる講座として、「職業訓練」というものがあります。 今回は、職業訓練を行っている「職業訓練校」についての紹介をします。

職業訓練校とは

「職業訓練」とは、求職中の人などが次の仕事を早く見つけられるよう、さまざまな訓練を通じて就職をサポートする講座のことをいいます。

職業訓練は大きく、

・ハローワークの求職者を対象とする「離職者訓練」
・在職の労働者が専門的な知識、技術を習得するための「在職者訓練」
・中学、高等学校卒業者等を対象に有料で行う「学卒者訓練」

の3種類に分かれています。

このうち、新しい仕事に就くことを目指している人が受講する離職者訓練は、

・主に雇用保険を受給している人向けの「公共職業訓練」
・主に雇用保険を受給できない人向けの「求職者支援訓練」

の2種類に分けられます。

求職者を対象とする職業訓練は、主に国や各都道府県が実施しています。

しかし、近年は職業訓練の需要が増大していることから、各都道府県が専門学校や大学、資格の学校などに委託して職業訓練を実施する「委託訓練」というものもあります。

職業訓練校の入学資格

職業訓練校に入学するための前提条件は、「受講開始日からさかのぼって1年以内に公共職業訓練を受講していないこと」です。

そのうえで、雇用保険の受給資格がある人とない人、いずれの場合でも職業訓練を受講することは可能です。

休職中の人の場合、ハローワークに求職申込みを行っている人が対象となります。

なお、職業訓練のコースにはさまざまなものがあり、選考方法はコースによって、面接、書類選考、筆記試験、適性検査などそれぞれ異なります。

倍率の高いものは、選考によって不合格となることもあるため注意が必要です。

受講費用、給付金

基本的に、公共職業訓練を受講するにあたって、入学検定料、入学金、授業料などはかかりません。

テキスト代や作業服代等のみ実費負担となりますが、他の費用は負担せずに受けることができます。

ただし、公共職業訓練の期間は3ヵ月~1年以上のものまでさまざまであり、長いものになると入学金の負担が発生したり、月々1万円ほどの授業料がかかることもあります。

なお、公共職業訓練受講中は、入学日において雇用保険の受給資格がある場合、失業手当が訓練修了まで延長給付されます。

また、受講手当として1日500円(40日まで)と、通所手当(交通機関等利用者は42,500円を上限とした実費相当分)などが支給されます。

もし受給資格がない場合でも、「職業訓練受講給付金(求職者支援制度)」によって、収入や訓練への出席状況などの複数の要件に該当すれば、月額10万円の職業訓練受講手当と通所手当(上限額あり)が支給されます。

職業訓練校のコース・一覧(羅列)

職業訓練には、ものづくりをはじめ、パソコンの基礎やプログラミング、さらには事務や介護サービスなどまで、さまざまなコースがあります。

ここでは、代表的な職業訓練校のコースについて紹介します。

事務系

医療事務
・介護事務
・調剤事務

Web、IT系

・パソコン教室
・Webデザイン
・Webクリエイター・
・プログラミング、
・CAD
・DTP

介護系

・介護職員初任者研修
介護福祉士実務者研修
ホームヘルパー

資格系

・簿記(2級、3級)
・宅建

コースの詳細ついては、以下のサイトから確認してください。

公共職業訓練
求職者支援訓練

職業訓練校の活用方法とメリット

何か新しいことを学びたいと思ったとき、民間の学校やスクールに通うことを考える人も多いでしょう。

しかし、この場合、入学金や受講料などを併せて何十万円というお金がかかることも珍しくありません。

一方、職業訓練校の場合、受講料は基本的に無料です。テキスト代などの実費負担はあっても、わずかな金額で新しいスキルを身に付けられることは、とても有意義だといえるでしょう。

ただし、職業訓練は基本的に、再就職のために受講するものです。

「何となく興味があるから」「楽しそうだから」くらいの軽い気持ちでは、面接試験などで落とされてしまうことになるため注意が必要です。

今回は、職業訓練校の概要について紹介しました。 これまでにも全国で大勢の人が職業訓練を受けており、そこで学んだことを生かして、希望する就職を実現している例は多々あります。 もし皆さんが求職することになり、何か新しい知識や技能を身に付ける必要があると考えたときは、ぜひ職業訓練校のことを思い出してみてください。 なお、職業訓練校の申込み等はハローワークが行っています。不明点や疑問点がある場合や、コースについての情報を得たいときには、お近くのハローワークを訪れてみるとよいでしょう。