バレーボール選手のつらいこと・大変なこと・苦労
バレーボール選手のつらいこと・大変なこと
Vリーグの選手になること自体が狭き門
Vリーグの最上位リーグであるV1リーグは男子10チーム、女子12チームで成り立っています(2019-2020シーズン時点)。
2部リーグに当たるV2リーグは男子12チーム、女子8チームとなっており、男子はその下のV3リーグにも年度によって数チームが参加しています。
各チームに所属する選手の数は、平均で20人ほどです。
プロ野球やサッカーのJリーグなどと比べて1チームが保有する選手の数が少ないため、Vリーグの選手になること自体が非常に狭き門です。
現在、高校バレーボールの選手数は男子が約3万5,000人、女子が5万9,000人といわれています。
そのうちVリーグの選手になれるのは、男子が約2,000人に1人、女子が約3,000人に1人程度しかいません。
引退後はチームを離れる選手も多い
各チームに所属する選手の人数は20名程度と決まっているため、新人が加入すれば、反対に引退や戦力外というかたちでチームを退団する選手もいます。
最近は選手とプロ契約を結ぶクラブチームが増えており、企業チームでもバレーボールに専念する嘱託契約選手が多いです。
企業チームの社員選手なら、現役引退後も社員として会社に残ることはできますが、プロ契約や嘱託契約の選手は現役を引退すれば所属のクラブや企業からも離れなくてはなりません。
選手時代の貢献度が高ければチームのコーチやスタッフとして雇ってもらえることもありますが、それも人数が限られています。
せっかくVリーグのチームに入っても若くして現役を引退し、別の職種への転職なども含めてセカンドキャリアを考えることになる選手も多くいます。
20代で正社員への就職・転職
バレーボール選手の悩み・よくある怪我
バレーボールの場合、スパイクやブロックなどのプレーでジャンプを繰り返します。
ジャンプを繰り返すことによって負いやすいのが、太ももの前面の筋肉が酷使されることで膝が痛む「ジャンパー膝」です。
ジャンパー膝のままプレーを続けていると重症化するケースも多いので、膝に痛みがある場合は早めに医療機関を訪れる必要があります。
また、腰痛もバレーボール選手に多い症状の一つです。
腰痛を防ぐためには、普段からストレッチをして体の柔軟性を獲得することが重要です。
バレーボール選手はジャンプを繰り返すだけでなく、レシーブでは中腰の姿勢を保ちながらボールに飛びつくなど、激しい運動が多くなります。
普段から正しいトレーニング方法や身体に対する正しい知識を身に付けておくことが欠かせません。
バレーボール選手を辞める理由で多いものは?
チームスポーツの選手ですから、チームの戦力として必要とされなくなったときがバレーボール選手を辞めるときです。
年齢によるプレーの衰えや怪我などによってチームから戦力外を通告されれば、チームを離れることになります。
チームに欠かせない主力選手として長く活躍した選手であれば、自ら引退のタイミングを決められるケースもありますが、それは限られた一部の選手です。
もともと1チームが保有する選手数が少ないため、プロ野球やJリーグのように多くの選手が戦力外となることはありませんが、一般に30歳前後で現役を引退するケースが多いのが実情です。
よほどのスター選手でなければ、30代の後半まで現役生活を続けることは難しいでしょう。
プレーに致命的な影響のある怪我を負ってしまえば、20代前半の若い選手でも引退に追い込まれることもあります。