②パイロット in カナダ 〜海外でパイロットになった体験談〜
前回、「専門職コラム」第1回目ではカナダでの飛行教官の仕事、やりがいについてお話しさせて頂きました。
第2回目の今回は、「パイロットになるには」と言うテーマで、実際に私がカナダでパイロットになるに至った話も含めて少しお話をさせて頂きたいと思います。
日本で、海外でパイロットになるにはどの様な方法があるの?
私のコラムを読んで頂いている皆さんは、既にインターネットなどで「パイロットのなるには?」と調べられたことがあるかもしれません。
パイロットと一言にいっても実は沢山の種類のお仕事がありますが、今回は航空会社のパイロットになる方法についてお話させて頂きます。
航空会社のパイロットになる方法も厳密には沢山の方法があると思いますが、ここでは全くの未経験の状態から訓練を開始して航空会社に入社する場合を想定してお話させて頂きます。
日本で航空会社のパイロットになる方法
日本で航空会社のパイロットになるための方法は大きく4つあると思います。
①自社養成パイロット
一つ目は、日本航空(JAL)や全日空(ANA)、スカイマークなど、大手エアラインが主に未経験者を対象として募集する「自社養成パイロット」に応募する方法。
②航空大学校
二つ目は、航空大学校に進学して、パイロットライセンスを取得し、その後航空会社へ応募する方法。
③私立・専門学校のパイロット養成コース
三つ目はパイロット養成コース設立している私立の大学や専門学校でライセンスを取得し、その後航空会社へ応募する方法。
④海外でライセンス取得後に書き換え
四つ目は、海外で自主的にライセンスを取得し、日本国内のライセンスへ書き換えを行い、その後航空会社へ応募する方法。
海外で航空会社のパイロットになる方法
海外で航空会社のパイロットになるための方法は大きく2つあると思います。
①大学の航空学部/パイロット養成コース
航空学部/パイロット養成コースを開設している大学に入学し、学科の授業とライセンス取得訓練と行い、ライセンスと大学卒業資格を取得。その後、航空会社の採用へ応募。
②フライトクラブ、フライトスクールにてパイロットライセンスを取得
ライセンス取得訓練を提供しているフライトクラブ、フライトスクールにて自主的にライセンスを取得。
その後、航空会社の採用へ応募。
私の場合
私は、日本の大学を卒業後、先ずは日本の自動車部品メーカーへ就職し、約10年、海外営業職として仕事をしていました。
入社8年目に差し掛かった時、改めて第2のキャリアを考える機会が訪れ、子供のころからの夢であったパイロットになろう!と決断。
実際に情報収集や準備を始めたのですが、その時点で自分がパイロットになるための方法として一番現実的だったのが、海外のフライトスクールで訓練をしてライセンスを取得する方法でした。
そして、色々な情報収集、分析をした結果、カナダのフライトスクールで訓練を始めることにしました。
2017年4月から訓練を開始して約2年間で自家用パイロットライセンス、事業用パイロットライセンス、教官ライセンスを取得し、2019年から同じフライトスクールで教官として働き始め、今に至ります。
カナダで航空会社のパイロットになるためには、少しずつ大きな飛行機(単発エンジンから双発エンジン)での飛行経験を積みあげて行き、同時にパイロットとしての経験を積んで行く必要があります。
私は現在の教官としてのお仕事が「職業パイロット」としての最初のキャリアで、2年間お仕事をさせて頂いている中で、飛行時間とパイロットとしての経験を積んでいる最中です。
「専門職コラム」第2回目は、「パイロットになるには」と言うテーマで、日本や海外で航空会社のパイロットになる方法について、私がカナダでパイロット訓練を始めるに至った背景も少し交えてお話をさせて頂きました。
次回、第3回目は、「パイロットになるまでの道のり」と題して、私がパイロットを目指したきっかけや、カナダでの訓練などについてお話させて頂きたいと思います。
それでは。