陸上選手の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介

陸上選手の仕事とは

陸上選手の仕事は、「トラック競技」「フィールド競技」「ロードレース競技」などの陸上大会に出場して好成績を収めることです。

陸上選手はおもに企業の陸上部に所属し、国内外の陸上大会に出場して好成績を残すことを目指します。

陸上選手として活動するためには、日本陸上競技連盟に会員登録し、かつ選手としての活動資金や生活費を確保することが必要です。

陸上競技で有名な高校や大学の卒業生が多いですが、そうした学校に推薦で入るためには、都道府県レベルの記録が求められます。

企業の陸上部に所属する選手が大半で、日本でプロ宣言をした選手はごくわずかです。

企業の陸上部所属の場合、仕事をしながら練習をする「社員選手」と競技に専念する「契約選手」に分かれますが、いずれも一般社員の給与に手当がついた額が支給されます。

プロ選手は国内外の大会で賞金を得ることで収入を得ますが、陸上選手がプロとして稼ぐのは難しいといわれています。

しかし、一方でマラソンの日本記録を更新した大迫傑選手のように、プロとして圧倒的な成績を残すことができれば、実業団の選手として活動する以上に、自分の実力で稼ぐことができる働き方でもあります。

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陸上選手の歴史

公益財団法人日本陸上競技連盟は、1925年に設立されました。

国内開催の競技会の主催、競技規則の制定、日本記録の公認や世界記録の申請などを行う機関です。

オリンピックや世界陸上などの国際大会に派遣される日本代表は、この日本陸上競技連盟によって選定されています。

各都道府県の陸上競技協会が加盟しており、日本実業団陸上競技連合など、各カテゴリーの競技団体が協力団体として名を連ねています。

選手たちもここに会員として登録し、競技会に出場します。

陸上選手の組織・所属先

多くの選手は企業の陸上部に所属

日本の陸上選手の多くは、企業の陸上部に所属して国内外の大きな大会に出場しています。

陸上選手として、企業から競技生活をサポートしてもらう一方、大きな大会で活躍することで企業のPRを行います。

出場する大会までの日程に合わせて、追い込み練習をしたり、コンディションを整えたりして、最高のコンディションで大会に出場できるようにします。

トップ選手は大半が契約選手

企業の陸上部に所属する選手には、社員選手と契約選手がいます。

社員選手は会社の仕事をしますが、契約選手は会社の仕事をせず、陸上競技に専念します。

社員選手は、会社の仕事もして給料をもらっています。

といっても、ほとんどの選手が、仕事は午前中だけで、午後から練習をしています。

トレーニングの強化期間や合宿中、さらに出場する大会が近づいてくると、会社の仕事は免除されるところが多いです。

日本のトップ選手で企業に所属する選手は、ほとんどがオフィスでは仕事をしない契約選手です。

陸上のプロ選手

プロ宣言をすると、国際陸上競技連盟(IAAF)の主催する大会に出場して、賞金を獲得します。

獲得した賞金やスポンサーとの契約料が、自分の収入になります。

出場する大会も、トレーニング方法もすべて自由です。

自分でスケジュールをたて、個人的にトレーニングを行う選手もいますし、コーチやトレーナーを雇う選手もいます。

プロになるメリットとしては、自分の出場するレースのためだけに、練習ができることです。

実業団の選手の場合、駅伝大会などチームとして参加しなくてはならないレースもあり、自身の大会に向けた練習だけを行っていくことが難しい場合もあります。

また、かつて「最強の市民ランナー」として一躍有名になった川内優輝選手のように、公務員として働きながら大会に出場するスタイルから、自らの競技性を追求すべくプロのランナーに転身した例もあります。

プロ選手の稼ぎ方はさまざま

プロ選手になると、イベントやテレビへの出演、インタビュー取材などで稼ぐこともできます。

そのため、芸能人のようにマネージメント会社に所属して、マスメディアやイベント会社との交渉を依頼している選手が多いです。

かつて陸上界のスーパースターだったウサイン・ボルト選手は、レースの賞金にスポンサー契約料などで年間30億円以上稼いだといわれています。

しかし、日本では、プロ宣言をした陸上選手自体が少なく、過去の例では年収も数百万〜数千万円といわれています。

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陸上選手の1年の流れ

陸上選手の仕事は、陸上大会に出場して好成績を収めることです。

「陸上競技」とひと口に言っても、大きく「トラック競技」「フィールド競技」「ロードレース競技」の3つに分かれます。

2021年開催予定の東京オリンピックでは、男子が24種目、女子が23種目に加えて、男女混合4×400mリレーも行われました。

日本のトップ選手が出場する大会としては、オリンピックや世界選手権、アジア大会などの国際大会と、日本選手権や国体、日本グランプリシリーズ、マラソンや駅伝などの国内大会があります。

春から秋にかけて、各地で開かれる大会に出場して一年を過ごしていきます。

また、大会の前後には国内外で合宿を行います。

大会に向けた調整の場合や、高地トレーニングによる追い込みなど、目的は時期によってさまざまです。