入国警備官の高卒と大卒の仕事内容・給料の違い
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入国警備官の高卒と大卒の仕事内容の違い
国家公務員の一般職試験などであれば大卒程度試験・高卒者試験と試験区分が分かれていますが、入国警備官の採用試験には大卒・高卒の区分は存在しません。
そのため、初任給こそ大卒のほうが若干高くはなるものの、高卒と大卒で仕事内容に違いはありません。
高卒・大卒かかわらず、入国警備官として採用された後はまずは3ヶ月間の「初任科研修」を受けて、入国警備官として必要な知識と技能を身につけていきます。
その後は地方出入国在留管理局に配属されるのが一般的であり、違反調査・摘発・収容・送還などの業務に当たりながら経験を積んでいきます。
入国警備官には7つの階級がありますが、まずは一番下の階級である「警守」からスタートする点も高卒・大卒で同じです。
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入国警備官の高卒と大卒の給料の違い
入国警備官は、不規則な勤務時間になりがちであることや危険をともなう業務もあることから、給料は一般の国家公務員より高い水準の「公安職俸給表(一)」が適用されます。
階級と年数に応じて給与は上がっていきますが、入国警備官全体の平均年収は600万円~700万円程度といわれています。
高卒と大卒では各種手当(扶養手当、住居手当、通勤手当など)の金額に違いはありませんが、俸給表でのスタートの号俸が異なるため、初任給は大卒のほうが高くなります。
高卒の初任給
高卒で入国警備官に就職する場合、公安職俸給表(一)1級3号俸からのスタートとなっています。
東京都特別区内の官署に勤務する場合は、地域手当を含めると205,440円が初任給となります(2019年度採用の場合)。
このほか、以下のような諸手当が支給されています。
・扶養手当…扶養親族がいる者に支給。子どもがいる場合は月額10,000円等
・住居手当…借家(賃貸のアパート等)に住んでいる者等に、月額最高27,000円
・通勤手当…交通機関を利用している者等に、1ヶ月当たり最高55,000円
・期末手当・勤勉手当(いわゆるボーナス)
大卒の初任給
大卒で入国警備官に就職する場合にも公安職俸給表(一)に基づいて給料が決まりますが、高卒に比べて大卒のほうが俸給表でのスタートの号俸が高いです。
そのため、初任給は高卒よりも高い金額が支給されることになります。
とはいえ、もともと入国警備官の採用試験自体が「警備官」と「警備官(社会人)」の2区分にしか分かれておらず、あらかじめ「大卒枠」が用意されている試験ではありません。
年齢が上である分、大卒者のほうが高卒者よりも昇進のタイミングは早い傾向にありますが、「大卒のほうがキャリア面で大きく有利」というわけではないようです。
それよりも本人の努力や業務適性といった要素のほうが、その後の出世スピードや年収に大きく影響するといえるでしょう。
なお、扶養手当や住居手当の金額や期末手当の算出方法などに関しては、高卒で入国警備官に就職した場合と同様となります。