女性の入国警備官のキャリアパス・結婚後の生活

女性の入国警備官の現状

近年、警察官など他の公安職でも女性の活躍が目立つようになっていますが、入国警備官は特に女性の比率が高い職種です。

採用試験に関しては、全申込者のうち約3割は女性であり、最終合格者も2割~3割程度は女性が占めています。

入国警備官は国家公務員であるため、福利厚生や待遇面は非常に充実しています。

育児休業制度なども整っているため、結婚や出産をしても仕事を続けやすい環境であることから女性にも人気の高い職業となっています。

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女性の入国警備官の強み・弱み

強み

入国警備官の仕事は、女性警備官が必要とされる場面も多々あります。

入管法に違反する外国人は男性ばかりではなく、たとえば女性の外国人や幼い子どもの応対をしなければならないことも多いです。

そのような場面では、女性の入国警備官のほうが相手も怖がらずに話しやすいといったメリットがあります。

また、違反調査をおこなう際にも、女性が担当するほうが怪しまれずに上手く進むケースもあり、さまざまな場面で女性警備官の存在が重宝されるといえるでしょう。

弱み

女性警備官の存在が重宝される反面、女性だからこそ苦労する場面も少なくありません。

入国警備官の仕事では時に危ない現場に直面することもあり、女性だからといって楽な仕事に回されることはありません。

男性と同様に武術やけん銃の訓練をおこない、万が一に備えて身体を鍛えておくことも求められます。

不規則な勤務時間にも耐える強い意思や、危険と隣り合わせという覚悟も必要です。

一般的に男性よりも女性のほうが体力が劣る分、男性以上に努力しなければいけない場面もあるでしょう。

入国警備官の結婚後の働き方・雇用形態

国家公務員である入国警備官は福利厚生や待遇面、各種制度などは充実しており、結婚後や出産後の女性でも仕事を続けやすい環境です。

具体的には、年間20日間の有給休暇や、夏季休暇や結婚休暇などの特別休暇、出産休暇、育児休業、時短勤務などの制度が整っています。

こうした制度を利用することで、女性の入国警備官もワークライフバランスを充実させることが十分可能といえるでしょう。

ただし、担当する業務によってはシフト制勤務や土日出勤にも対応しなければいけないため、その点は家族の理解が必要かもしれません。

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入国警備官は子育てしながら働ける?

子育てをしながら入国警備官として活躍している女性も増えてきています。

入国警備官は子育てに関する制度も充実しているため、子育てを理由に入国警備官を退職しなければいけないケースは少ないでしょう。

育児休業制度に関しては、子どもが1歳になるまで共済組合から手当てをもらいながら休業が可能となっています。

入国警備官は他の公安職に比べて女性の割合が高い仕事でもあるため、こうした制度の利用にも理解が得られやすい職場だと考えられます。

入国警備官は女性が一生働ける仕事?

入国警備官は国家公務員の立場で働く職業であり、長きにわたって安定して働ける仕事です。

摘発業務や深夜勤務にあたる可能性があるなど、総合的にみれば大変な部分も多々ある仕事ですが、その分福利厚生や各種制度は手厚く準備されています。

実際の現場では女性が必要とされる場面も多く、「性別によって出世のしやすさが大きく変わる」といったこともありません。

本人の努力次第でキャリアを伸ばしていける環境であり、やりがいも感じやすい仕事だといえるでしょう。