入国警備官への転職・社会人採用はある?
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入国警備官の社会人区分の採用試験について
受験資格
入国警備官採用試験は、「警備官」と「警備官(社会人)」の2区分で実施されています。
「警備官」は、高校または中学校を卒業見込みの人、もしくは高校または中学校を卒業後5年を経過していない人が受験可能です。
一方、「警備官(社会人)」は上記の期間を経過した人で、40歳未満の人が受験資格を持っています。
試験内容
試験内容に関しては、「警備官」も「警備官(社会人)」も同様の流れとなります。
第1次試験と第2次試験を突破する必要があり、具体的には以下の内容の試験が実施されます。
1次試験:基礎能力試験(多肢選択式)、作文試験
2次試験:人物試験(個別面接、性格検査)、身体検査、身体測定、体力検査
合格者の決定方法
「警備官(社会人)」区分の合格者は、各試験科目の成績を総合して決定されます。
1次試験で実施する「基礎能力試験」と「作文試験」に関しては、試験種目ごとに平均点、標準偏差が出され、所定の計算式にて出された「標準点」が得点となります。
また、2次試験で実施する「人物試験」はA~Eの5段階評価となり、こちらも各段階の標準点が算出されます。
なお、「基礎能力試験」で基準点(満点の30%)未満の人、「人物試験」の評価がC未満の人は、その時点で他の成績がいくら良くても不合格となってしまうので注意しましょう。
そして「基礎能力試験」「作文試験」「人物試験」の3つの試験の標準点を合計「7」とし、それぞれ以下の配点比率で計算して最終合格者を決定します。
・基礎能力試験…7分の4
・作文試験…7分の1
・人物試験…7分の2
2次試験で実施する「身体検査」「身体測定」「体力検査」に関しては点数が出されませんが、これらも合否の判断材料になるため油断はできません。
標準点の詳しい計算方法や試験の詳細に関しては、人事院発表の情報を確認してください。
参考:人事院 2019年度 入国警備官採用試験 社会人区分の合格者の決定方法
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入国警備官の社会人区分は狭き門
入国警備官の社会人区分の採用人数は例年数名程度にすぎず、一般での受験と比べて非常に狭き門となっています。
具体的には、一般の区分では毎年30〜50名程度が採用されるのに対し、社会人区分では毎年若干名しか採用されていません。
2019年度の採用予定数を見ても、「警備官」の区分が約75名であるのに対し、「警備官(社会人)」の区分では約5名と大きな差があります。
合格率は1%を下回ることもあり、社会人区分で転職を成功させるのは簡単なことではありません。
そのため、入国警備官への転職を目指す際には、まずは一般の「警備官」の受験資格があるかどうかを確認するとよいでしょう。
高卒で民間企業に就職した人でも「卒業後5年未満」であれば一般枠で受験ができますので、そちらの規定期間内に受験するほうが転職は成功しやすいと考えられます。