海外ツアーガイドの需要・現状と将来性
海外ツアーガイドの現状
海外ツアーガイドにつく上で一番難しいのは「ビザを取得すること」です。
海外で仕事をするために必要な「就労ビザ」を取得するには現地企業の協力が必要になりますが、未経験者の場合は若干ハードルが高くなっています。
ワーキングホリデー協定を結んでいる国であれば、期間限定にはなりますが、ワーキングホリデービザを利用して現地で語学学校に通ったり、異文化体験をしながら就労経験を積むことができます。
オーストラリアやニュージーランドなど、日本人ガイドが多数活躍する国では「ツアーガイド養成講座」を置くスクールもあります。
まずはそのような学校で学び、ツアーガイドに必要な基礎知識を身につけて、ビザの取得や就職を目指すことを考えてみるとよいでしょう。
しかし、ワーキングホリデーで採用されるスタッフの場合、基本的にアルバイトのような扱いになります。
給料は非常に安いことも多く、他のアルバイトと兼務しなければ厳しい生活になることも理解しておく必要があります。
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海外ツアーガイドの需要
海外旅行に行く日本人が増えたことや、日本人の海外旅行先が増えてきたことを受け、海外ツアーガイドの需要は安定して存在しています。
日本人になじみのない観光地と比べて、日本人観光客が多く訪れる有名観光地は需要が多くなっています。
また、以前は日本から添乗員が同行するツアーもたくさんありましたが、最近はそういったツアーは減少傾向にあります。
それに伴い、現地のツアーガイドの需要は増しています。
これらの場合、ホテルの手配や手続きのサポートなど、海外ツアーガイドの業務範囲が広いケースもあります。
海外ツアーガイドの将来性
待遇面が大きく改善されることは考えにくいものの、日本人が海外を訪れる機会が増えていること、またツアーガイドを必要とする熟年層のツアーが増えていることから、今後も引き続き安定した需要が期待できる仕事といえるでしょう。
また、近年はツアーコンダクター(添乗員)がつかないツアーも増えており、その場合は海外ツアーガイドが添乗業務まで担当するなど、仕事の幅も少しずつ広がっています。
早朝から深夜まで働く日もあるなど体力的には大変な仕事ですが、それでもお客さまの「楽しかった!いつかまた来ます」の言葉が、ツアーガイドにとっては何よりの励みになります。
人々に感動と笑顔を与える仕事として、この先も熱意を持ったガイドの活躍が期待されます。
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海外ツアーガイドの今後の活躍の場
昔は、日本人に人気のある海外旅行先といえばある程度限られていました。
しかし、近年になり世界中様々な場所へ訪れるようになりました。
その傾向に伴い、日本人の海外ツアーガイドが必要とされる国や地域、場所はかなり広がってきました。
また、ただ観光地を巡るだけの旅行ではなく、海外での体験、特にトレッキングやスカイダイビングなど、アクティビティ系の需要が増えています。
そのため、海外ツアーガイドの中でも、これらのアクティビティ系のスキルを持ち、インストラクター的な立場で関わることのできる専門的なガイドのニーズも増えてきています。
旅の形、行き先はこれからもどんどん広がっていくことが予想されます。
それに伴い、ツアーガイドの形態や分野、活躍の場も広く、より多岐に広がっていくことが予想されます。