法務教官のやりがい・楽しさ・魅力
法務教官のやりがい・楽しさ
少年の心を溶かし、信頼関係を築く
法務教官は少年院や少年所に鑑別所に勤務し、罪を犯した少年を再び社会復帰できるようサポートする仕事です。
なぜ犯罪に手を染めてしまったのか、その理由や背景は個々の少年によって異なります。
家庭環境に恵まれなかった少年もいれば、学校生活に大きな問題があった少年もいるでしょう。
そうしたさまざまな問題を抱えた少年たちは、少年院などに送られてきた当初は法務教官に対してなかなか心を開いてくれません。
しかし少年一人ひとりとじっくり向き合い、心の闇を見つめながら気持ちに寄り添うことで、少しずつ法務教官と少年との間に信頼関係が生まれてきます。
日々の業務は苦労が多い仕事ですが、自分が本気でぶつかり合ってきた少年たちが無事に社会へ復帰できたときは大きなやりがいを感じるでしょう。
社会に貢献している実感
少年犯罪の件数は全体として減少傾向にあるものの、出所した少年が再び非行に走るケースは少なくありません。
こうした事態を防ぐために、法務教官には少年の社会復帰をしっかりサポートすることが求められています。
「少年犯罪に対してもっと厳罰化すべき」といった意見もあり、厳罰化によって犯罪の抑止力が働くと言われていますが、この方法にも限界があるでしょう。
少年に罪を犯させないようにするだけでなく、罪を犯してしまった少年をいかに更生させるかも同時に考えていなかければなりません。
法務教官は社会的意義の非常に高い仕事であり、誰もが安心して生活できる世の中を作り上げていくうえでは欠かせない存在といえるでしょう。
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法務教官の魅力
職業としての安定性
国家公務員の一つである法務教官は、職業としての安定性が高いのも大きな魅力です。
法務教官は世の中にとってなくてはならない存在であり、今後も「法務教官の仕事がなくなる」といったケースは考えにくいでしょう。
民間企業であれば、社会全体の景気や会社の業績によってリストラのリスクなどもありますが、法務教官はそういった心配なく働き続けられます。
給料や福利厚生面は充実
法務教官の仕事は精神的にも肉体的にもハードな部分がありますが、その分給料や福利厚生面は充実しています。
給料に関しては、一般の国家公務員に適用される「行政職俸給表(一)」に比べて給与水準が12%程度高い「公安職俸給表(二)」が適用されます。
扶養手当、住居手当、通勤手当、期末・勤勉手当などの各種手当も充実しており、収入面で苦労する可能性は低いでしょう。
さらに国家公務員として「国家公務員等共済組合」に加入することになりますので、病気や負傷、出産などに関連した各種給付も受けることができます。
また大半の施設には近隣に宿舎が設けられており、そちらも原則無料で利用可能です。