演出家のやりがい・楽しさ・魅力
演出家のやりがい・楽しさ
成功したときの感動
演出家の仕事は、ひとつの作品に対して、短くても数ヵ月、長ければ数年かけて進むプロジェクトがほとんどです。
企画会議中、リハーサル中、撮影中、編集中、他のスタッフと意見が衝突したり、スケジュール通りに仕事が進まずに自分の身体に鞭を打って働いたりすることもあるでしょう。
しかし、公演後、公開後、放送後に作品が大ヒットすれば、それまでの苦労やつらい思いも吹きとびます。
自分の作品が成功し、多くの人を感動の渦に巻き込んだときには「また次もがんばろう」という気持ちにもなれるのです。
観た人に感動を与える喜び
「この作品に出会って、生き方が変わった」「大好きな作品で何度も観ました」とお客さまから言葉をかけてもらうこともあります。
たったひとつの作品でも、観た人の分だけさまざまな思いがあり、作品を通して与えられるものは大きいのです。
自分の作った作品がどこかで誰かの励みになっている、誰かに感動を与えられているということは、演出家の社会貢献です。
ときには「あなたの作品を観てこの世界に入った」「自分も演出家を目指すようになった」という後輩が現れることもあるでしょう。
観た人から感動の声が届くたびに「この作品を手掛けてよかった」「もっとたくさんの作品を作ろう」というやりがいが生まれます。
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演出家の魅力
作品を通して自分の思いを伝える
「自分の意見や考え、思想などを、演劇や映像にのせて伝えるために作品を作る」という演出家も多く存在します。
多くの演出家は、そのために演出家になったと言っても過言ではありません。
「自分が納得するまで作品を作り続ける」「少しでも多くの人にこの思いを伝えたい」それが実現できるのが演出家です。
自分の思いを自由に表現できる職業は非常に少なく、自己表現をしたい人にとっては非常に魅力的な仕事です。
チームが一丸となる達成感
演出家は、役者やスタッフなど作品に関わる人たちをまとめ、リーダーシップを発揮する仕事でもあります。
ひとつの作品を完成させ、最大限の演出をするには、役者、スタッフ共に誰が一人かけてもできません。
チームが一丸となり一つの作品の完成に向かって努力すること、そしてすべてが完成した達成感は、何事にも代えがたいものです。
作品に自分の名前が残る
演出家が演出した作品には、自分の名前が残ります。
演劇であればチラシやパンフレットなどに名前が書かれますし、映画やドラマ、アニメなどの映像作品であればテロップに名前が流れます。
なかでも演出家は最初や大トリとして最後に名前が記されることが多く、その様子を観て初めて「自分の作品だ」と実感する演出家も多いのです。
世の中に名を残す作品が作れるということは自分の生きた証しでもありますし、作品が大ヒットすれば後世にまで自分の名前が残ります。
世代が変わっても自分の名前が認知され、作品が多くの人に愛されることは、他の職業にはない魅力といえるでしょう。