演出家の1日のスケジュール・生活スタイル

演出家の業務スケジュール

オンオフはっきりとした生活

演劇も映画やドラマも、企画や脚本の段階であれば、打ち合わせに参加したり脚本のチェックをしたりとそれなりに仕事はあるものの、毎日仕事に追われるほど忙しくなることはありません。

しかし、ひとたび公演のリハーサルや撮影に入ると、朝から晩までスタジオやロケ地にカンヅメ状態となります。

その期間は短くければ一ヵ月、長いと一年近くかかることも珍しくありません。

舞台では全国の劇場を回ることもありますが、その場合は当然演出家も帯同し、その間はホテル生活を送り自宅に帰ることもままならなくなります。

映画の場合は、撮影後はある程度落ち着きますが、公開に向けた舞台挨拶や宣伝活動のために自ら全国を飛び回る人も多いです。

連続ドラマでは撮影と放送が重なることも多く、最終回直前まで撮影が続き深夜まで編集という毎日が続きます。

公演や映画の公開、ドラマの放送終了となって、演出家はやっと一息つくことができます。

仕事と仕事の間には数日~数週間の大型連休をとり、体を休めてリフレッシュをはかるという演出家が大半です。

夜は遅めの業界

演出家は決まった時間に出社し仕事をというケースは少なく、打ち合わせやリハーサルやロケ、撮影などの予定に合わせて現場に直行します。

朝早い日もあれば、お昼前くらいから活動という日もあり、毎日の勤務時間はばらばらです。

夜は公演中や撮影中であれば終電ぎりぎり、もしくはタクシーや車で直帰ということも珍しくありません。

仕事が立て込んでいない日は早めに帰宅することが可能ですが、すべてを取り仕切ることの多い演出家は当然関わる人との付き合いも多く、夜は打ち合わせを兼ねた会食や接待なども増えます。

夜は比較的遅めの帰宅になる日が多いですが、落ち着いている時期には自由な時間もとりやすく、オンオフの切り替えがしやすい仕事です。

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舞台の本番がある日の演出家の1日

11:00 劇場到着
夜の開演でもリハーサルや準備のため午前中に劇場入りするのが一般的です。
11:30 舞台準備
リハーサルの前に、美術や照明、音響のチェックを行い、不備はないかひとつひとつ確認をしていきます。
13:30 打ち合わせ
役者や裏方の各スタッフと打ち合わせをします。
15:00 リハーサル開始
本番さながらのリハーサルで、セリフや演出の最終確認をします。
気になる部分は急遽台本を書き換えたり、演出を変えたりこともあります。
17:00 打ち合わせ・休憩
リハーサルの内容を踏まえ、細かな演出をしていきます。
18:30 開演
観客を前に、演出家も緊張感と興奮が高まります。
20:30 終演・反省会
終演後は反省会を開き、次回に向けた改善点を出し合います。
21:30 打ち上げ
公演最終日には出演者やスタッフと打ち上げを開くこともあります。

本番がない日の演出家の1日

12:00 起床
舞台の仕事は午後から夜にかけてが多く、夜型生活になっている演出家も少なくありません。
13:00 台本を読む
次回演出を手掛ける台本を読み込んでいきます。
役者ごとの演技プランや舞台装置の見せ方などを考え、メモを取りながら自分も台本を暗記します。
15:00 舞台稽古
舞台の稽古は週に数回行われ、本番直前まではシーンごと、役者ごとに演出をつけていきます。
20:00 稽古終了
思うような演技ができなかったり、演技プランについて役者と意見が分かれたりすると、予定時間には終わらず、遅くまで残り稽古をつけることもあります。
21:00 打ち合わせ
稽古終了後にそのまま稽古場に残り、製作スタッフと舞台の広報について話し合います。
公演のチラシやパンフレットなどをチェックするのも大切な仕事です。
23:00 仕事終了・帰宅