映画監督のつらいこと・大変なこと・苦労
映画監督のつらいこと・大変なこと
すべての責任を負うプレッシャー
映画監督は、映画制作の現場に置いて最高責任者です。
そのため常にたくさんのスタッフを統率していかなければいけないプレッシャーを背負って仕事をしています。
具体的には、現場でトラブルが起きた際にどうすればよいかを即座に判断しなければなりませんし、なかなか撮影がうまく行かない時でも、不安定な気持ちを周り見せてはいけないなど、目では確認できない重圧が重くのしかかっているのです。
制作現場では、スタッフ全員が監督を頼ります。
しかしながら、最高責任者である監督が頼れる人はいません。
のしかかる大きなプレッシャーと戦いながら、自らが満足する作品を作り上げるのはそう簡単なことではありません。
長時間に及ぶ撮影
時間のスケジュールが細かく決められているテレビドラマの撮影とは違い、映画撮影は「監督・スタッフ全員が満足するまで続ける」というスタンスで撮影が進んで行くことが多いです。
ですから夏の暑い時期や冬の寒い時期にも、撮影が長時間に及ぶことは日常茶飯事です。
俳優陣は自分の出演シーン以外は休むことが出来ますが、監督は撮影を中断しない限り休むことはできませんので、まさに体力勝負です。
精神的にも体力的にもタフな人物が、映画監督に向いているといえるでしょう。
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映画監督の悩み
興行成績の伸び悩み
自分では大満足の出来あがりなのに、世の中評価が厳しく興行収入が伸びないときには、大きなジレンマを抱えることになるでしょう・
作品の善し悪しは興行収入だけで判断されるものではありませんが、興行収入の金額の大きさは、映画を見てくれた人の数に比例します。
「より多くの人に自分の作品を見て欲しい」という気持ちは、映画監督にとって当たり前ですから、全精力を注ぎこんで制作した作品が評価されないのは本当につらく「どうして受け入れられなかったのか」と悩みを抱える人も多くいます。
スランプ
どんなに才能のある映画監督でヒット作をいくつも作っていたとしても、次の作品がヒットするとは限りません。
スランプにぶつかりいい映画の企画が思いつかない、また思うような作品が取れなかったり、何度撮りなおしても納得いかなかったりと、自分らしさや個性について悩む人も多くいます。
映画の仕事は、完成した作品の出来を周りがどう評価するかで決められますから、常に自分の持つアイデアや実力と向き合っていく仕事になり、超えられない壁にぶつかり苦悩することも多いでしょう。
映画監督を辞める理由で多いものは?
映画産業は最盛期と比べると徐々に衰退して来ており、市場も減少しつつあります。
そのため映画業界は生き残りをかけ「絶対にヒットする監督」「信頼できる監督」に制作を依頼することが多くなっています。
これからの時代は映画監督として生き残っていくのは非常に厳しく、ヒット作を作り続けなければ生活も不安定となります。
せっかく映画監督としてデビューしても、興行成績が振るわなければ仕事を続けていくことができませんし、苦しい生活を強いられることになり、監督の道をあきらめるという人も多いのが現状です。