映画監督の需要・現状と将来性
映画監督の現状
映画監督を志望する人は昔から多いですが、商業的に成功をおさめ、世の中に名前が知られるようになる人は本当にごく少数です。
映画界は生まれ持った才能と運が作用する部分も多く、努力とやる気だけではどうすることもできない世界ともいえます。
しかしながら現在、映画業界全体が制作費削減の憂き目にあっています。
昔は好きなものを撮影して、お金は後からどうにかすればよいという考えも浸透していました。
しかし、最近では大物の監督でさえ予算の関係上、自分の世界観を十分に生かしきれない作品を世に送り出さなければいけない状況になっています。
少ない予算の中でいかにクオリティの高い作品を作り上げていかに興行収入を得られるかが、現在の映画監督に求められています。
今後も映画という存在が無くなるということは考えにくいですが、テレビやインターネットの急速な普及により、映画市場は縮小傾向にあります。
映画監督になる道も映画監督になってからの道も、確実に厳しくなっていくのは事実です。
20代で正社員への就職・転職
映画監督の需要
映画業界が苦しい経営を迫られる中、映画監督としては当然観客の心をとらえる作品を作れる監督が求められます。
ヒット作品を作りあげ、周りからの信頼を得ることができれば仕事をするチャンスは増える一方、一度でも失敗してしまえば次から仕事がなくなってしまう可能性もあり、油断や甘えは許されません。
映画監督として生き残るためにはさまざまな努力が必要となり、成功するには忍耐力と高いモチベーションが必要になるでしょう。
映画監督の将来性
かつては年功序列が色濃く表れていた映画監督の世界でしたが、ここ数年は若手監督が注目される時代へと変化してきました。
昔ではあまり考えられなかった20代の若手映画監督の活躍も見られ、ショートフィルムやインディーズ映画にも注目が集まっています。
近年では『カメラを止めるな!』が予算300万円のインディーズ映画ながらSNSの口コミから全国公開へと拡大、数々の映画賞を受賞するなど注目があつまり、監督の上田慎一郎も高評価を受けました。
映画界も実力主義の時代へと変わってきており、若者の映画離れが進んでいる昨今、こうした若手監督のがんばりで再び盛り上がりを見せる可能性は十分にあります。
20代で正社員への就職・転職
映画監督の今後の活躍の場
近年、映画を鑑賞する人が少なくなり、映画制作会社では映画の鑑賞料金を上げるなどさまざまな苦境に立たされています。
一方で動画配信サービスは好調で、家で気軽に映画が見られると利用者が増加しています。
かつて映画は映画館で上映後、DVDを販売したりテレビで放映されたりするなどして動画サイトに配信されていましたが、近年では映画の公開後すぐに動画配信サービスで配信されることも増えてきています。
動画配信サービスの普及によりこれまでの映画ビジネスには大きな変化があると考えられ、二次使用料の面からも映画をつくる上では動画配信サービスの利用は欠かせなくなるでしょう。