映画監督の1日のスケジュール・生活スタイル
映画監督の業務スケジュール
キャリアによって生活水準に差が
映画監督と言っても、大物監督と駆け出しの監督では生活がまったくことなります。
1本1000万円以上の報酬を事前契約し、興行収入によって追加報酬を手にする人もいる一方、駆け出しの監督は、自主制作で映画を作っている人もいれば、制作期間が半年以上なのに1本100万円以下という安い報酬で監督を引き受けている人もいます。
映画監督の生活は、キャリアによって生活水準に大きな差が出て来ることは仕方のないことといえます。
身銭を切って作品を撮ることも
カンヌで2回もパルムドールを受賞した今村昌平監督は、自らのポケットマネーで数々の作品を作り上げていたといわれています。
個性的な作風が影響して、あまりスポンサーが付かなかったからです。
有名になれば巨額の富が手に入るというわけではなく、有名になってもスポンサーが付かなければ、厳しい状況は変わらないというわけです。
『Shall we ダンス?』という作品で一躍有名になった周防監督も、1本あたり300〜400万の契約料で半年近く作品を手掛けるという苦労をしていたそうです。
また世界的に有名な北野武監督も、映画制作にあたってはあまり利益を考えず、次回作を出せるようにマイナスにはないようにする程度といわれています。
数々の賞を受賞した有名監督でも、厳しい状況下で作品を作っていることは間違いありません。
副業・兼業も
映画監督だけでは、食べていけないこともしばしばです。
なかには、映画監督ならではのアルバイトをしている人もいます。
専門学校や映画学科のある大学で講師をしたり、若手映画監督は映画の撮影現場でアシスタントをしたりしている人もいるようです。
映画監督だけで生活を成り立たせるのは非常に難しく、現在名が知られているような監督も、厳しい下積み時代を経て才能を開花させています。
休日も積極的に活動
映画を撮影していない間や休日は、多くの監督が他の監督の映画作品や舞台、ドラマなどを見てさまざまな刺激を受けているようです。
自分とはまったく違う作風を見て、新鮮な感情が芽生えることもありますし、思いつかないアイディアを考えついたりすることも珍しくありません。
また、登山やスキューバダイビング、旅行など普段と生活環境を変えることで、意識的に経験値と人間力を高めようと行動する人もいます。