宇宙に関わる仕事の種類(8選)
「不思議がいっぱいの宇宙の成り立ちや、しくみを知りたい!」という思いを抱く人も多いことでしょう。
そこで本記事では、宇宙に関わる仕事の種類を紹介します。
宇宙といえば理系のイメージがあるかもしれませんが、なかには文系からでも目指せる仕事もあります。
ぜひ興味のある仕事を見つける参考にしてください。
宇宙開発に従事する仕事
まずは、宇宙開発に深く関わっていく仕事をご紹介します。
日本における宇宙関連の代表的な組織が「JAXA(宇宙航空研究開発機構)」で、そこに所属する人は「JAXA職員」と呼ばれます。
JAXAでは、宇宙に関する基礎研究から開発、利用に至るまでの業務を一貫して手掛けています。
具体的には、人工衛星やロケット、宇宙ステーションの開発、宇宙飛行士の育成・管理などを担っており、日本の「宇宙飛行士」もJAXAの職員です。
宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、日本の実験棟である「きぼう」の運用や維持に携わりながら宇宙開発に貢献します。
そして、宇宙飛行士が乗船する宇宙船をはじめ、宇宙開発分野で活用される機械やシステムなどを製造する企業に勤めるのが「宇宙開発企業社員」です。
時代が進むにつれ、日本でも宇宙関連ビジネスは伸びを見せており、ベンチャー企業が多数登場しています。
JAXA職員は、航空・宇宙に関する研究や開発を行う日本の公的専門機関「JAXA(宇宙航空研究開発機構)」に所属する人のことです。 JAXA職員の仕事は大きく、人工衛星やロケット開発、情報システムなどに関連する「技術系」と、総務や法務などを担当する「事務系」に分かれています。 技術系職種は、大学や大学院で航空や宇宙、物理、天文学などを専門に学んだ人が優先的に採用されますが、事務系については文系出身者でも目指せます。 宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、日本の実験棟「きぼう」の運用・維持に携わりながら、宇宙開発に貢献します。 宇宙飛行士になるには、超難関といわれる「宇宙飛行士選抜試験」に合格し、さらに厳しい訓練を乗り越えなくてはなりません。 宇宙飛行士に求められる知識・スキルのレベルは高く、前職が「研究者」「医師」「飛行機のエンジニア」という人も多いです。 かつての宇宙飛行士は理系でないと目指すのは難しかったのですが、2021年度に募集開始された選抜試験では、文系出身者も十分な職務経験を積めば応募できるようになっています。JAXA職員
宇宙飛行士
宇宙飛行士を地上で支える仕事
ここで紹介するのは、宇宙関連の仕事の花形といえる「宇宙飛行士」を地上で支える仕事です。
宇宙飛行士の活躍の裏には、たくさんの専門家のサポートや協力があります。
「運用管制官」は、JAXA職員として、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士の活動を支えています。
いくつかのチームに分かれ、システム機器の監視・制御を行ったり、ISSでの宇宙飛行士に活動内容に関する指示を出したりします。
また、大勢いる運用管制官のまとめ役となるのが「フライトディレクタ」です。
フライトディレクタは、運用管制官をマネジメントし、宇宙で行われる実験計画の準備や計画調整、運用に関するあらゆる出来事の最終判断を下します。
このほか、宇宙飛行士の健康管理を専門とする「フライトサージャン」も、宇宙飛行士には欠かせない存在です。
「航空宇宙医学」の分野を専門にし、特殊で過酷な宇宙で過ごす宇宙飛行士が、健康状態を悪くしないようにサポートしていきます。
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宇宙の謎やしくみについて研究する仕事
ここからは「学者」として、宇宙のさまざまな謎やしくみのことを研究する仕事を紹介します。
学者は、おのおのが自らの研究分野・テーマをもっており、専門的な文献を読んだり、実験をしたり、仮説を立てて検証したりしながら、新たな発見のための研究活動を行います。
宇宙に関連する学者として、まず挙げられるのが「天文学者」です。
宇宙や天体に関わる「天文学」を専門とし、大学や研究所などにて、天文に関する観測を行ったり、観測データを解析し、結論を出して論文を書いたりします。
また、「物理学者」が専門とする物理学の世界においても、「天文物理学」という宇宙と密接な関係をもつ分野があります。
天体物理学者は、天体の物理的性質(光度・密度・温度・化学組成など)を理解していくために、研究活動を行います。
天文学者は、宇宙や天体に関わる分野を専門とする学者です。 天文学をさらに細かく見ていくと、「位置天文学」「天体力学」「天体物理学」「宇宙物理学」などに分かれて、個々の学者が専門分野やテーマを掲げています。 普段は天文に関する観測を行ったり、観測データを解析し、結論を出して論文を書いたりする活動をしています。 博士号取得後は、そのまま大学の研究室に所属する人もいれば、国や民間の研究機関、天文台などに就職して働く人もいます。 物理学者は、物理学に関する研究活動をする人のことです。 物理学は、細かく見ていくと「力学」「電磁気学」「量子力学」「統計力学」「熱力学」などで構成されますが、それらが応用された「天文物理学」という、宇宙に近い分野もあります。 天体物理学を専門とする物理学者は、おもに天体の物理的性質(光度・密度・温度・化学組成など)を理解していくための研究を行っています。 天文学者と同じように、大学での勤務のほか、天文台で研究活動を続ける人もいます。天文学者
物理学者
この記事のまとめ
今回ご紹介したように、宇宙に関わる仕事は、一般の人々に知られている「宇宙飛行士」以外にも、さまざまなものがあります。
「フライトサージャン」や「天文学者・物理学者」のように、専門的な理系分野の知識が必要とされる仕事が多いですが、文系から目指せる仕事もあります。
とくに、日本の宇宙開発の代表的組織である「JAXA」では、多様な職種で活躍する人がいます。
興味がある人は、ぜひ詳しく調べてみてください。
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