「好きを発信し続けたら仕事に繋がった」累計2,500本以上のソフトクリームを食べたプロソフトクリーマー森川勇一郎(読了時間:10分28秒)

好きを仕事にしてる人を紹介するインタビュー記事。
今回は、累計2,500本以上のソフトクリームを食べたプロソフトクリーマーの森川勇一郎さんからお話を伺います。

プロソフトクリーマーの活動内容

プロソフトクリーマーの活動内容を教えてください。

全国各地の美味しいソフトクリームをTwitterやInstagram、noteなどのSNSで発信し、ソフトクリームの魅力を伝えることが活動の主軸です。

ソフトクリームのお店は日本全国いろんな場所にあって、ご当地色も強く、どれも違う良さがあります。

また、最近では「期間限定」ソフトクリームも多数出てきます。そんな様々な場所にあるソフトクリームのお店を時間のある限り訪れて、「ここに行けば、こんな美味しいソフトクリームが食べられますよ!」という情報をSNSにアップしています。

この発信をしていたことで、テレビや雑誌のソフトクリーム特集の出演依頼をいただいたり、ソフトクリームの監修やメニュー開発、プロデュースなどの依頼をいただいたりしています。

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年間でどれくらいのソフトクリームを食べているんですか?

たくさん食べすぎて正確な数は把握してないんですけど…(笑)

1日1本は最低でも食べていて、取材とかロケとか、地方への出張とかがあると、1日10本食べることもあるので、年間の目安としては600〜700本くらいですね。

ちなみに、これまでの総本数は2,500本以上です。

プロソフトクリーマーの収入

プロソフトクリーマーで収入は得ているんですか?

今まではほとんど収入は得ていません。プロソフトクリーマーと言っても、基本的に食べたソフトクリームをSNSにアップするだけでした。

趣味の延長で少しだけお仕事として依頼いただいてるため、お小遣い程度です。

ただ、最近はようやくメニュー開発や商品監修、イベントでの店舗プロデュースなどで収入が発生するようになってきました。

3年ほど地道にコツコツと引き出しを増やし、ようやくそれを活かすタイミングがきていると思っています。

なので、ここ数年は他での収入がメインですね。

プロソフトクリーマーとは別の活動もされているということでしょうか?

スポーツマネジメント事務所で執行役員を勤めています。

また、四国アイランドリーグの理事や、不動産、知人の会社の手伝い、趣味で馬主もやっています。

活動の割合としては、プロソフトクリーマーが4割、スポーツマネジメントが4割、その他2割くらい。時期によっても変わってきます。

スポーツマネジメントは、主に引退後のプロ野球選手がセカンドキャリアとしてタレントをするためのマネジメント業務などで、地方を飛び回る機会が多いんです。

競馬も自分が出資している競走馬の応援のために遠征に行くことが多いですね。

幸い日本全国を飛び回る機会が多いので、行った先々でソフトクリームを食べてはSNSにアップしています。

プロソフトクリーマーになるまでの道のり

プロソフトクリーマーになるまでの経緯を教えてください。

大学を卒業して最初に勤めたJTBという旅行会社では、営業や添乗業務で全国各地、世界各国の観光地を飛び回っていました。

国内のバス旅行で必ず立ち寄るサービスエリアで老若男女問わずみんなが美味しそうにソフトクリームを食べている光景を目の当たりにし、ソフトクリームにとても興味が湧き、もともと好きだったということも重なって、何となくソフトクリームを食べるようになりました。

全国各地いろんな場所を巡っている内に、地域ごとにソフトクリームの種類が違うこと、ご当地色が強いことに気づきました。そこでソフトクリームにハマり始めたんです。

JTBは7年間勤めましたが、行きたい国、行きたい都道府県はほぼ全て行くことができました。

旅行の仕事をやり尽くしたと思ったところで、プロ野球球団の東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生し、運良く球団の立ち上げスタッフとして転職することができました。

野球の仕事でも、チーム遠征などで全国各地に行く機会に恵まれ、空いている時間で各地の話題のアイスクリームやソフトクリームを食べることができました。

ただ、この時までは本当に趣味で、好きなアイスを食べては情報を蓄積するだけでした。当時はSNSも今ほど主流ではなかったですし。

2013年に楽天イーグルスが日本シリーズを優勝し日本一になりました。

自分が立ち上げから参加した球団が日本一になり、ここで自分のやりたいことは完結したと思い退職。

その後、しばらくの間海外を転々としていました。

ハワイで数ヶ月生活をしていたのですが、ハーゲンダッツの店舗を発見し入り浸っていました。

日本では既にハーゲンダッツの店舗が撤退していたので、とても新鮮で珍しくて。

日本にない味のアイスがあったり、パフェがあったり、とにかく感動しました。

そこで、自分の食べたアイスを記録しようとTwitterでの発信を開始しました。

これが今の活動の始まりですね。当時はあくまでも自分の記録用でした。

「プロソフトクリーマー」という肩書きはそこから?

いえ、この時は肩書きも何もなく、食べたアイスの写真と情報をただひたすらTwitterにアップするくらいで。

そんなある時、コンビニアイス評論家のアイスマン福留さんが僕のTwitterを見つけてくれて、日本アイスマニア協会に誘って頂きました。

そこには、かき氷のプロやジェラートの専門家など、アイスの中でも一つのジャンルに特化した方がいたので、福留さんに特化して活動するのを提案されたんです。

言われて気づいたのですが、それまでアイスクリーム全般をTwitterで発信していたと思っていたら、実はそのうちのかなりの数がソフトクリームで…。

それなら、ソフトクリームに特化して活動していこうと決めました。

名前もインパクトがあって、初見で覚えてもらえるものがいいと思い「プロソフトクリーマー」という肩書きでソフトクリーム専門の活動を始めました。

プロソフトクリーマーの楽しさ、大変さ

プロソフトクリーマーの活動で、どのような楽しさ、やりがいを感じていますか?

自分が発信した情報で美味しいソフトクリームのお店が見つかったと報告があったり、ソフトクリームで地域活性化をしたり、たかがソフトクリームではありますが、発信する情報で人のお役に立てることがあるんだと感じる時ですかね。

また、ソフトクリームを通じて、いろんな人と繋がれることも嬉しいです。

憧れの、好きだった芸能人の方とメディアで共演できたり、業界のソフトクリーム好きな方達とも繋がって仲良くなれるのも嬉しいですね。

好きなことを通じて人との繋がりが生まれるのはすごく幸せなことです。

あと、僕の発信を見て、ソフトクリームに興味を持ってくれたり、プロソフトクリーマーという活動に興味を持ってもらえることにやりがいを感じます。

「プロソフトクリーマーです」と自己紹介すると「なにそれ?」ってなりますよね。話のきっかけとして最高の肩書きだと思っています。

この肩書きで活動している影響で、フォロワーさんから「ここのソフト美味しいですよ」「こんなお店できましたよ」など最新の情報が次々に教えてもらえたりするようになったので、情報収集面では非常に助かっています。

逆につらいな、大変だな、と思うことはありますか?

それがないんですよね。

これだけソフトクリームを食べているけど、「食べなきゃ」と思ったことは一度もないですし、毎日今日はどこのソフトクリームを食べようかと楽しみに考えてるくらい。

ただ、取材やロケで1日の限られた時間の中で10本以上食べなきゃいけない時などは、さすがに大変だなと感じますけど…!

観光地とかでたまにそういった企画があると、ソフトクリーム以外の名産品が食べたくても、お腹いっぱいで入らないのは、もったいなさを感じることもあります(笑)

そんなにたくさん食べるとソフトクリームも味わえなさそうな…。

味わえちゃうんですよ!

しょっぱいものを挟みつつ、ソフトクリームを食べているので、その問題はなくて。連続してソフトクリームを食べても美味しく感じる「口作り」にもこだわって提案しています。お腹を壊すこともないですしね。

プロを名乗るからにはお腹が痛いとか言ってられないという意識もありますけど(笑)

なので、本当につらいことはないですし、この活動で「食べなきゃいけない」というやらされ感が出てきた時は辞めどきなんだろうなと思ってます。

それくらい今はこの活動が楽しいですよ!

プロソフトクリーマーとして目指すこと

ソフトクリーム愛に溢れる森川さんですが、どのような想いを持って今の活動をしているのでしょうか?

海外でも良くソフトクリームやアイスクリームを食べるのですが、日本のアイスやソフトのクオリティって世界一だと思うんですよ。

その要因のひとつに美味しい「牛乳」があると思います。

また、日世さんというソフトクリームメーカーがあるのですが、日本全国どこでも美味しくソフトクリームを食べられる活動をされています。

これに各店舗さんのビジュアルやご当地色を活かした工夫も加わって、味だけでなく種類の豊富さも世界一なのではないかと。

このような様々な要因があって、日本は世界一美味しいソフトクリームが、どこでも食べられる場所だと思っています。

この幸せな環境が日本にあることをもっとアピールしていきたいですし、訪日外国人が増え続ける昨今、日本の食文化としてのソフトクリームを食べる機会が増えていくといいなと。

北海道ブランドの牛乳ソフトクリームは、外国の方は感動して食べてくれますからね。

今後、プロソフトクリーマーの活動をしていく中で目指していることを教えてください。

これまで培ってきた自分の知識を、誰かの役に立てるような活動をしていきたいと思っています。

ソフトクリームの発信を始めて今年で3年目。

今までは、日本全国各地にいろんな美味しいソフトクリームがあること、そしてプロソフトクリーマーという活動をしていることを多くの人に知ってもらう、“種まき”の期間でした。

おかげさまで、フォロワーさんも増え、メディアに取り上げていただき、認知度が徐々に上がってきたことで、自分の知識や専門性、自分の“好き”を人に活かせることがわ分かりました。

それまでは趣味の延長で目標などは持たずに活動してきましたが、これからは今まで貯めてきたソフトクリームの知識を人に役立てるため、次のフェーズとしてはメニュー開発やプロデュース、企画などの仕事を今以上に増やしていければいいなと考えています。

好きを仕事にしたい方へメッセージを

最後に、好きを仕事にしたい方へメッセージをお願いします。

まず、好きなことがある人、何かやりたいこと、叶えたい夢がある人は、迷わずに一歩踏み出すことが大切です。

その一歩というのは、周りにどんどん発信して自分を知ってもらうこと。

僕もTwitterで発信していなければ、今の活動はなかったと思っています。

常に何をしているか、どういう人なのかをさらけ曝け出すことで、声をかけて支えてくれる人が現れる。

なので、積極的に発信し続けることが重要です。

それは別にTwitterではなく、他のSNSでも構いません。とにかく飲み会に行って自分を知ってもらうでもいいし、なんでもいいと思います。

そのフィールドが多ければ多いほど、自分の好きなことややりたいことに気づいてもらえる機会も増えるし、先に進むきっかけも多いと思います。

これは「ソフトクリーム」に限らず、冒頭でお伝えした「競馬」「野球」「不動産」でも同じことがいえ、発信し続けることによりその和がドンドン広がっていきました。

とはいえ、好きなことや叶えたい夢がある人ってほんの一握りですよね。

特に学生の人たちはやりたいことがない、と将来に悩むことも多いと思います。

ましてや、最初から好きなことだけで生活できるようになる人なんてほんの一握りだと思います。

なので、まずは続けられそうなことを見つけつつ、普通に会社勤めして社会人の経験をすることをオススメします。

僕の中では、会社で働いた経験はすごくいい経験でした。会社員の時に学んだ社会の仕組み、組織の仕組み、社会人としてのマナーは、今でも活きています。

この学びを抜きに今の活動はできていないと思います。

だから、今もし何かしたいことがなくて悩んでいる人は一度、社会勉強のつもりで会社勤めすればいいと思います。

社会人として働く過程の中で、自分のやりたいことが見つかる可能性だってある。

何か自分のやりたいことを見つけた時に、一歩踏み出して、自分の好きな領域へ飛び出して行くタイミングだと思います。

好きなことは誰でも大なり小なりあるはずです。

それをまずは発信し周知する。どこかのタイミングで、その和が大きくなっていってることを実感する。

そこで手応えを感じれば、あとは好きなことに集中して突き進んでいくのみでしょうね。

森川さんオススメのソフトクリーム3選

1.バーンズ(BARNES)
札幌で知る人ぞ知るソフトクリームの人気店。中心部から離れたアクセス不便な場所にあるにも関わらず連日多くのお客さんが訪れるお店。

店主こだわりの独自調合した自家製ソフトクリームミックスを、温度管理の徹底された高級機械から抽出するソフトクリームは味だけでなく食感も最高。

常に最高の状態を提供できるように提供されるソフトクリームへのこだわりは、ここでないと食べられない唯一無二のソフトクリームです。

2.ニューヨーク堂
長崎の観光地眼鏡橋近くにある老舗の洋菓子店。

創業以来80年以上変わらないレシピで作られるソフトクリームは上質な卵と牛乳の風味がいっぱいに感じられる昔懐かしく、他では味わえないもの。

このソフトクリームだけでも最高に美味しいけど、ザラメ付カステラとオリジナルクッキーと一緒に食べる「長崎カステラアイス生ソフト」はこれを食べるためだけに長崎にきてもいいと思えるほどの絶品ソフト。

カステラとソフトクリームの相性が最高です。

3.東京ミルクチーズ工場
チーズ専門店が手がける美味しいチーズ味のソフトクリームが食べられます。

絶妙な配合で調合されたチーズソフトが数種類ある他、ソフトクリームの器とされるコーンは、チーズが練り込まれたオリジナルコーン。

お店で1枚1枚手焼きするこだわりようで、サクサクのチーズ風味満載のコーンと濃厚なチーズソフトクリームは相性抜群です。

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