【美肌温泉ライター】「温泉は心を豊かに健やかにしてくれるもの」会社員のかたわら発信を続ける温泉ソムリエeriさん

好きを仕事にしてる人を紹介するインタビュー記事。
今回は、旅行会社に務めるかたわら全国各地1,000湯以上の温泉に足を運び美肌温泉ライターとして温泉の魅力を発信し続けている温泉ソムリエeriさんからお話を伺います。

美肌温泉ライターの活動内容

美肌温泉ライターの活動内容について教えてください。

温泉の素晴らしさ・魅力を発信しています。

主に自身の運営するWebサイト『美肌温泉手帖』で、オススメの温泉を紹介、温泉旅を通しての感動や発見・街の温かさや素晴らしさなどを独自の目線で発信しています。

また、サイト内の「美肌温泉コラム」のコーナーでは、正しい入浴方法、泉質や温泉成分から考える各温泉の美肌ポイント、湯めぐりの順番など“温泉と美肌”をテーマに記事を執筆しています。

サイトの運営だけでなく、テレビやラジオ番組への出演や雑誌掲載・講師業など外部の方とのお仕事もしています。

美肌温泉ライターが本業なのでしょうか?

都内の旅行会社で会社員として働きながら、美肌温泉ライターとしての活動もしています。

旅行会社の仕事も天職と感じるほど。特にお客様一人ひとりに寄り添った旅行プランを提案することが好きです。

そのため、温泉ソムリエとしての仕事が増えても会社を辞めようと思ったことはありません。

「好きな仕事は一つに絞らないといけない」というルールはないので、自分の心地よいペース配分でどちらの仕事も楽しくやらせていただいています。

山梨県・みはらしの丘みたまの湯 取材中の写真

美肌温泉ライターのスケジュール

これまでに訪れた温泉の数を教えてください。

およそ1,000湯以上だと思います。未踏の地や行きたい温泉もまだまだたくさんあります!

どのようなスケジュールで活動をされているのでしょうか?

今はコロナ禍ということもあり温泉地に足を運べていないのですが、コロナ禍前ですと温泉シーズンと呼ばれる秋冬は春夏と比べて外部の方からお仕事の以来が増える印象がありました。

私自身は自分が行きたいと思ったときに温泉へ行きます。

旅先ではそのとき抱いた感情や気づきをメモに残し、帰宅後に記事にまとめて『美肌温泉手帖』へアップしています。

日々の習慣となっているのは旅行誌や旅行サイト・SNSでの情報収集です。

美肌温泉ライターになったキッカケ

温泉を好きになったキッカケを教えてください。

学生時代に群馬の草津温泉へ訪れたことがキッカケで温泉巡りにハマりました。

その後、温泉ソムリエの資格を取得し、『美肌温泉手帖』を開設しています。

現在は旅行会社に勤務しながら美肌温泉ライターの活動もされていますが、「温泉を本業にしよう」と考えることはなかったのでしょうか。

「温泉を仕事にしていこう」と決めたことは一度もありません。

温泉が好きで発信を続けていた結果、目に留めてくださる方が増え、テレビ・ラジオ番組への出演や雑誌・Webサイトへの寄稿、温泉施設で温泉講座を実施した際の講師業など、外部の方からお仕事のご依頼をいただく機会が増えていきました。

温泉の仕事で収入を得られるようになったのは活動を始めてからどれくらいの頃でしたか?

『美肌温泉手帖』を開設して半年くらい経った頃です。

開設当初が読者0人のさみしいWebサイトでしたが、ブログやコラムなど温泉情報を発信し続けたことで、少しずつ見てくださる方が増え、同時にお仕事のご依頼も増えていきました。

今までに得た経験や知識・情報を自分だけに秘めておくのではなく、「ありのままの好き」を世界に発信し始めたことがお仕事に繋がる第一歩だったと感じています。

佐賀県・嬉野温泉

美肌温泉ライターのやりがい、つらさ

美肌温泉ライターの活動をする上で、どのようなやりがいや楽しさを感じていますか?

発信を通して、温泉の奥深さや旅の面白さなどが伝わり、旅のキッカケになれたら嬉しいですね。

なぜなら、私は「温泉は心を豊かに健やかにしてくれるもの」だと信じているからです。

「eriさんがオススメしていたところに行ってみたら楽しかったよ」「知らなかった場所を教えてくれてありがとう」などと言葉をかけていただくことが私の励みになっています。

逆につらいな、大変だな、と思うことはありますか?

温泉旅や執筆など私にとっては自分の好きなことしかしていないため、仕事に対して苦労や大変さは感じません。

ですが、自分の在りたい姿とは異なるお仕事の依頼があったときに「私のような者が仕事を選んでも(断っても)いいのだろうか……」と頭を悩ませたことはあります。

今は、オファーをいただいた仕事を何も考えずに全部お受けするのではなく、自分の中で「自分の在りたい姿・在るべき姿」など明確な基準を持っておくことで、迷いがなくなり、より誠意を持ってお仕事に向き合えるようになりました。

群馬県・草津温泉

美肌温泉ライターとしての目標

どのような思いを持って「温泉」にまつわる活動をされていますか?

私は発信手段が文筆のため、旅先で感じたワクワクや感動など心の動きをなるべく早く言語化することにこだわっています。

旅先から帰宅して日常に戻ってから「よし書こう」と思っても、旅先で抱いた感情は忘れてしまいがちです。

旅先で得た新鮮なエネルギーを文章に乗せられるよう、気持ちが高い状態のうちに言語化するよう努めています。

読んでくださった方に私の書いた文章から熱量みたいなものが伝わったら嬉しいです。

今後、温泉の活動を通して目指していることを教えてください。

私は「温泉街の笑顔をつくること」をミッションに掲げて活動しています。

そのため、今後の展望としては、温泉街をもっと楽しめる街づくりに携わることや温泉の楽しみ方の提案を強化していきたいと思っています。

また、今は入浴文化のある日本国内の方に向けて発信をしていますが、将来的には海外の方にも日本の温泉の素晴らしさを伝えていきたいです。

改めて、日本についての知識を深めるとともに発信や語学のスキルアップを目指しています。

好きを仕事にしたい人に向けてメッセージを

最後に、好きを仕事にしたい方へメッセージをお願いします。

まずは好きなこと・得意なことなど「自分を知ること」からスタートしてみてください。

そして、好き・得意が見つかったら「発信」をしてみましょう。

頭で考えているだけでは何も始まりません。

例えば文章が好きならブログやTwitterなど、話すのが得意ならYouTubeやVoicyなど、写真が得意ならInstagramなど。

好き・得意に合ったSNSを活用してみてください。

もし発信が苦手な方は、SNSが得意な方と組んで発信してみるのも面白いと思います。

また、好きなことを続けるうえで私が思う大切なことは「思考を続けること」です。

オススメを紹介するなら、「なぜ良いと思ったのか?」「どういう魅力があったのか?」など、何度も細かく自分にインタビューをしているつもりで考える癖をつけましょう。

自分にしかない考えや個性が見えてくると思います。

私は「現状維持は退歩」と常々思っていて、少しずつでも行動をすることがいつか振り返ったときに大きな一歩となっていると信じて過ごしています。

みなさんにとって、心地のいい働き方が見つかりますように。

温泉ソムリエeriさんに聞く、温泉の3つ魅力

1. 温泉は大きく分けて10種類!
温泉は成分の含有量などによって10の泉質に分けられます。

それぞれの泉質が「冷え性の方におすすめ」「美白効果に期待が持てる」など特徴を持っています。

温泉施設には温泉分析書(温泉のプロフィールのようなもの)が必ず掲示されているので、次回の温泉旅行の際はぜひチェックしてみてください。

2. 絶景温泉はこころの栄養補給になる!
いつもと違う環境に身を置き、五感を刺激することで、呼吸や消化などを司る自律神経の中枢に作用し、リラックス効果が得られると言われています。

ぜひ温泉に浸かるときは、目の前に広がる景色や自然の音や匂いに集中して、深呼吸をしながらご自身の心や身体をリラックスさせてあげてください。

きっと明日の活力になってくれると思います。

3. 温泉は一期一会!
温泉は、気温や気候、管理方法などによって変化する、生きもののようなものです。

例えば、山梨県にある奈良田温泉 白根館は七不思議の湯と呼ばれており、ある日は無色透明・ある日は白濁色などその日の気温などにより温泉の色が変わります。

今日出会った温泉には二度と出会うことがない、まさに一期一会。そこが温泉の面白さかなと思います。

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