【日本あんこ協会 会長】「あんこがあれば希望を抱いて生きていける」世界平和が目標のにしいあんこさん

好きを仕事にしてる人を紹介するインタビュー記事。
今回は、多いときは1日10~20種類のあんこ菓子を食す、日本あんこ協会 会長・にしいあんこさんからお話を伺います。

あんこに関わる一日のスケジュール

現在、メインとしている活動内容は何でしょうか?

あんこに関するお仕事としては、「日本あんこ協会」「あんこ百貨店」がメインの活動です。

また、企業様のマーケティング支援企業をひとつ経営しています。

仕事の割合としては、協会と百貨店運営で5割、企業様のマーケティング支援で5割という感じですね。

複数活動されていると思いますが、1日のスケジュールはどのようになっているのでしょうか?

毎日バラバラで規則性はありませんが…あえてまとめると、
午前中は8時半か9時くらいに起床。

朝食を食べてから、執筆活動やイベント企画や新しい取り組みについて考えたりまとめたりしています。

基本的に午前中にもってくる業務は、すべてクリエイティブなものばかりで、だいたい午後2時頃まで続けます。

昼食は仕事をしながら軽くとることが多いです。

その後、近くの公園に行き休憩を入れた後、もう2時間ほど、同様の業務をするときもあれば、ミーティングを入れる時もあります。

午後は単純作業的な業務を入れることもあります。

集中力は午前中が一番あるので、基本的に午後にはクリエイティブな作業は入れません。

そして、夕方5時頃からジムで運動をし、夕食を食べ、そこから1~2時間ほど日中で残した業務があれば片づけます。

あとは、お風呂に入ったり、本を読んだりして24時頃に就寝してますね。

あんこ協会の仕事内容

あんこ協会については、具体的にどのような活動をされているのでしょうか?

あんこに関するイベント開催、インターネットやソーシャルメディアを活用したあんこ情報の発信、あんこ検定の実施、テレビやラジオ、新聞、雑誌などマスメディアへの出演を通してあんこ普及振興のための情報発信、あんこや和菓子に関する無料英語教材の配信、全国の百貨店やショッピングモールでのあんこに関する催事の監修・協力、あんこに関する執筆活動など、本当に多岐に渡る活動をしています。

あんこを通じて世界平和を実現するという理念のもと、活動に取り組んでおります。

ちなみに、どれくらいの頻度で「あんこ」を食べるのでしょうか?

毎日1つ以上のあんこ菓子を食しています。多い日は10~20種類以上です。

あんこを仕事にしたキッカケ

子どもの頃からあんこがお好きだったんですか?

物心つく頃からあんこが大好きで、「大きくなったらあんこになりたい」!と言ってたほど。

マカロンよりもどら焼き、シュークリームよりも大福、ゼリーよりも羊羹を食べていました(笑)。

そこから、あんこに関わる仕事の道へ進まれた理由は?

そんな形で育ってきたため、あんこの思い出は数知れません。

あんこに救われて、涙して、勇気づけられてきました。

あんこがあったからつらいことを乗り越え、どんなことにも挑戦してこれました。

あんこさえあれば、私はこれからも未来に希望を抱いて、笑顔で生きていけると確信してます。

この想いから、2017年に「あんこ百貨店」という、あんこ菓子専門のWEBマガジン 兼 通販サイトをオープンし、2018年には日本あんこ協会会長に就任しました。

僕のように、あんこを通して世界中の人たちがいつでも安心して笑顔でいられるような、社会の実現を目指そうと。

あんこの魅力、美味しさや奥の深さをもっと多くの人に伝えたいと思い、現在に至ってます。

あんこの活動で感じるやりがい、つらさ

あんこの活動をする上で、どんな場面にやりがいを感じていますか?

あんこにそれほど興味がない人も、たまにイベントに来てくれるのですが、そのとき、あんこの奥深さや美味しさに気づいてくれる。

そして、「もっといろいろな種類のあんこを食べてみたい」と言ってくれたときには、「やってて良かったな」と思います。

また、「こしあんは好きだけど、つぶあんは苦手」と言う人に、イベントを通して、つぶあんも好きになってもらえた瞬間も嬉しいですね。

メディア出演や講演後、あんバサダーの方や知人、友達が一緒に喜んでくれるのも嬉しいです。

逆につらいな、大変だな、と思うことはありますか?

あんこの過去を掘り下げていくことに大変さを感じます。

あんこは昔から和食を代表する食文化ですが、歴史や記録を詳細にわたりハッキリと一元的にまとめている文献や書物が、それほど多くないのが現状です。

国立国会図書館などに足を運び、研究調査をすることもよくあるのですが、時間のかかる作業です。

ただ、協会として、あんこの過去を世に伝え、あんこの未来に生かしていってもらえる世の中を目指すことは重要な役割の一つだと考えているので、大変ですが取り組みは続けていきます。

日本あんこ協会 会長としての目標

今後、日本あんこ協会 会長の活動で目指していることを教えてください。

日本あんこ協会のすべての活動は、「あんこを通じて世界平和を実現するため」に行われています。

活動の指針となるのが、3つのビジョンです。

1つ目が「あんこを通じた地域振興ができる組織となる。」

あんこを通じて、世界平和を実現する上で、このビジョンは社会の経済的な餡定につながります。

2つ目が「皆が家族愛を想い出せるきっかけとなる組織になる。」

あんこは、多くの人が「どこかぬくもりのある味」「なつかしい味」「おばあちゃんが作ってくれた味」など、かけがえのない家族や大切な故郷やそこにいる友人・お世話になった人などを思い出させてくれる食べ物です。

人が幸せに生きていく上で、身近な人からの思いやりや愛情をいつも近くで感じられれば、常に餡心していられます。

「いつでも自分には帰ることのできる温かい場所がある」と実感できるとき、人は新たな挑戦に一歩踏み出せます。

自己肯定感の源泉は常に「人から人に伝える想いにある」と信じています。

あんこを通じて、身近な人を大切にし大切にされていることを思い出してもらえるきっかけとなる組織を目指します。

残る1つは?

1で実現する「経済的餡定」、2で実現する「精神的餡定」が現実のものとなったとしても、人はまだハッピーにはなれません。

この状態にプラスして、「目指すべき夢や目標」があれば、人はポジティブに楽しい人生を歩めると考えています。

そこで、3つ目の「やりたいことをやって生きている組織となる。また皆のその模範となる。」が重要になります。

あんこ協会の人たちに触れて、「自分もやりたいことをやってみよう!」とか「あんな人たちみたいになりたい!」と思われる組織になりたい。

世の中に新しい可能性を示すことができる。

おこがましいかもしれませんが、「自分もあんな風になれるかもしれない!」と思ってもらえ、誰かを勇気づけられる存在になりたいと思っています。

好きを仕事にしたい人に向けてメッセージを

最後に、好きを仕事にしたい方へメッセージをお願いします。

最近よく耳にする「好きなことを仕事にしたい」という希望は、裏を返せば、「嫌いなことは仕事ではしたくない」この気持ちが見え隠れしているように感じます。

私は「好きなことだけをして生きていく」という考えはダメだと思っています。

そうではなく、「好きなこと”と”生きていく」と考えるほうがうまく行くのではないでしょうか。

これは、自分の結婚感にも近いんですけど(笑)。

「この人で生きていく」は、相手にとって失礼な話で、かつ相手に期待しすぎですよね。

「この人と生きていく」と言ったほうがよっぽど自由で気楽です。

結婚と同じように、好きを仕事にするのはそういった「覚悟」が必要だと思います。

にしいさんおすすめ、あんこ菓子の食べ方3選

1. どら焼き
生姜汁や生姜粉を加えたブラックコーヒー(ジンジャーコーヒー)が合います。

緑茶やお抹茶などがよく合うことはご存じのとおりですが、ジンジャーコーヒーはどら焼きのあんこ、生地の風味を引き立ててくれます。

また少々甘すぎるどら焼きですと、生姜のさわやかさでとても食べやすくなります。

2. 黒糖羊羹
無糖のロイヤルミルクティーが合います。

ミルクのコクと紅茶の渋みが、濃厚な黒糖の風味に絡み合って、新しい美味しさに出会えます。

3. 大福などの餅菓子
日本酒を併せることもおすすめです。

またフルーツ大福であれば、スパークリングワインなどもさわやかで、大人なあんこ時間を愉しむことができます。

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