二部(夜間部)・通信制大学にかかる学費

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高校卒業後の進路として、働きながら学ぶという道もあります。

大学の二部(夜間部)や通信制大学では、卒業すれば昼間の通学課程と同じく大学卒・短大卒と認められ、教員免許など専門的な資格を得ることも可能です。

授業料も昼間部よりかからないため、経済的な事情で進学は無理かもしれない、と思っている人は、二部や通信制で学ぶことも考えてみてはいかがでしょうか。

大学の二部や通信制大学ってどんな学校?

大学の二部は昼間ではなく夜間に講義が行われる学校、通信制大学はレポートやスクーリングで学べる学校です。

そのため、日中は企業で働いたり、ボランティアやNPO活動をしたりしながら、学ぶことができます。

必要な単位を取って卒業すれば、昼間通学する大学と同じように、大学は「学士」、短期大学は「短期大学士」の学位が与えられます。

また、学科によって教員や図書館司書といった公的な資格の取得、また税理士社会保険労務士などの国家試験を受験する資格が得られます。

二部の場合は、文系のほか理系の学部学科もあります。

通信制は、実習実験が主になる学科は認められていないため、文系の学科が多いという違いがあります。
 

大学の二部の特徴と学費

授業が夜間に行われる大学の二部は、全国で約60校の大学に設けられています。

卒業まで私立はほとんど4年制ですが、国公立や一部の私立は5年制です。

入試は、昼間の部と同じ方式のところもあれば、多少、異なる学校もあります。

カリキュラムや先生も昼間の部とほぼ共通で、大学図書館などの施設も利用できます。

二部といっても、その大学の学部のひとつと考えるとよいでしょう。

卒業後は企業への就職、あるいは大学院へ進学する人もいますが、もともと社会人として働きながら学んでいる人もいます。

授業料は、国公立であれば入学金、年間授業料ともに昼間部のおよそ半分で、年間で40万円程度、私立も同じく昼間部の半分から3分の2程度となっています。

働きながら通学するのは大変ですが、仕事に役立てるためなら、職場の人が応援してくれることも少なくありません。

昼間の大学に通うための学費は出せないけれども、二部であればアルバイトや奨学金制度を利用してなんとか通えそうだという人もいるはずです。

ただし、なかには二部であっても昼間部と学費がほぼ変わらない大学もあるため、注意が必要です。

通信制大学の特徴と学費

通信制の大学は、全国どこにいても学べるというメリットがあります。

実験の多い理系の学科はありませんが、文学・教育・経営・法律・福祉のほか、芸術系の学科もあり、意外に幅広い分野の勉強ができます。

入試も、小論文だけなど受験の負担が少ないのも特徴です。

通常は、教科書で学び、レポートや課題を提出し、添削による指導を受けます。

ただし、一定の時間数は、スクーリング(学校に行っての直接授業)を受けなければなりません。

また教員免許の取得には、教育実習などが別に必要です。

スクーリングは夏休みや週末などに大学で授業を受けることが多く、交通費や宿泊費が必要になります。

最近はインターネットで授業が受けられる大学も増えてきていますので、学校を選ぶときは、授業方式も比較してみましょう。

授業料は、年間10~20万円と通学課程に比べるとずっと安く、通学費用もかかりません。

一方で、ひとりで勉強するため、挫折しやすい面があります。卒業できなければ、授業料もむだになってしまいます。

通信制大学を選ぶときは、学ぶ目的を明確にして、卒業する意思をしっかり持ち続けましょう。

二部や通信制では、事務の仕事をしながら経営学部に通ったり、福祉施設で働きながら福祉大学で学ぶなど、勉強したことをすぐに仕事に役立てたり、資格を取ってキャリアアップにつなげられます。

また高校卒業のときにはやりたいことが見つからず、回り道をしてから通信制に入学し、難しい資格に挑戦する人もいます。

大学や短大のほか、専門学校にも働きながら通える夜間部があります。

学校によって、授業料を分割して納めたり、奨学金制度が利用できたりする場合もあります。二部や通信制も選択肢に入れて、自分の可能性を広げてみましょう。