病棟クラークのつらいこと・大変なこと・苦労
病棟クラークのつらいこと・大変なこと
人間関係の板挟み
病棟全体、あるいは病院全体に関わる仕事をしている病棟クラークにはやりがいも多くありますが、その分つらいこともあります。
例えば、人間関係を始め、困難を感じている病棟クラークは少なくありません。
病棟クラークという職業は、病院内で働いている医師や看護師、医療事務などさまざまな立場の人の橋渡し役となっています。
そのため、時にはさまざまな立場の人の中で板挟みになる状況に陥ることもあります。
医師の指示通りに動いたら看護師に怒られた、看護師どうしの仲たがいに巻き込まれた、医療事務との連携がうまくいかずにストレスを感じるなど、人々に囲まれて働く職業ならではの苦労もたくさんあります。
また、病院を出入りする患者にもさまざまな人がいるので、ときには理不尽なクレームをつけられたり横柄な態度をとられたりすることもあります。
たくさんの人に出会う仕事なので、できるだけ周囲に振り回されることなく自分のペースを保つことを心がけると良いでしょう。
同僚が少ない
病院にも様々な規模があり、病棟クラークがたくさんいる病院ばかりではありません。
病棟クラークは病棟毎に数人ずつしかいないことが多く、病院の規模によっては病棟に一人きりということもありえます。
同僚となる立場の人がいないので、愚痴を吐き出すことができなかったり孤独を感じたりすることもあるようです。
また、現実的な問題として仕事を分担することができなかったり休みのシフトを組みにくかったりするため、休みたいときにも休むことができないという大変さもあります。
地道にコツコツ働かなければいけない
病棟クラークが担当する仕事は事務的なものが多く、自分で何かを企画したり想像力やアイディアやセンスを発揮したりするような機会はあまりありません。
また、さまざまな立場の人から指示されることが多い職業でもあるので、「雑務を押し付けられている」と感じてしまうこともあるかもしれません。
このようなときにもマイナスにとらえずに、与えられた仕事を地道にコツコツこなしていく前向きな姿勢が求められる職業です。
20代で正社員への就職・転職
病棟クラークの悩み
働き方によっては、病院や派遣元の会社からのプレッシャーを受けることもあるようです。
例えば病棟クラークの仕事は基本的に定時で終わることが多いのですが、逆に言うと、「残業がなくて当然」と思われていることもあります。
病棟や時期によっては業務量が多く、定時内で仕事を終わらせるのが大変な時もあります。
あるいは、新人のうちは業務の流れに慣れておらず、時間がかかってしまうこともあります。
そんな時でも、残業すると病院側や派遣会社から「残業はしないでください」と通告を受けるようなケースがあるそうです。
このように、業務に関して高いマネージメント力が必要とされること、実際の業務量に見合った残業も認められないことがあることなどに悩んでいる病棟クラークは少なくないようです。
病棟クラークを辞める理由で多いものは?
病棟クラークの仕事は、一度勤めると長期間続けている人も多くいます。
一方、どうしても仕事が合わずに辞めてしまう人もいます。
退職する理由として多いものに、仕事を効率的にこなすことができなかった、というものがあります。
病棟クラークは「残業がなくて当然」と思われている職場もあるからです。
そういった場において、残業なく帰られるように業務をスピーディーにこなすことができなかった場合、病院からのプレッシャーがストレスとなってしまい、退職を選ぶ人もいるようです。
また、病院という命の職場に勤めている中では、患者さんの急変や死に出会うこともあります。
そういったことがつらくなり、医療機関での仕事を離れる人もいます。