プロボクサーの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介

プロボクサーの仕事とは

プロボクサーの仕事は、リングでボクシングの試合を行うことです。

プロボクサーとして日本で試合を行うには、日本ボクシングコミッション(JBC)のライセンス取得が必須です。

プロテストに合格するとまずはC級ライセンスを取得でき、4回戦(4ラウンド制)の試合に出場できます。

試合で好成績を収めればB級ライセンス、A級ライセンスと上がっていき、B級では6回戦(6ラウンド制)、A級では8回戦(8ラウンド制)以上の試合に出場できます。

試合はボクサーの体重によって17階級(女子は団体によって異なる)に分かれています。

試合の前日には計量があり、階級の制限体重内におさまっていないと正式な試合とは認められません。

試合前には体重を制限内におさめるために厳しい食事制限を行い、激しいトレーニングをしながらの過酷な減量をすることもあります。

そのため、プロボクサーは日頃から体重のコントロールに気をつかっており、わずかな増減にも敏感です。

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プロボクサーの歴史

ボクシングの歴史は非常に古く、紀元前4000年頃から行われていたといわれています。

現在のボクシングの原型は18世紀にイギリスで誕生したといわれますが、当初はグローブをつけずに素手で殴り合うもので、蹴りや投げ、締め、噛みつきなどまで許された総合的な格闘技でした。

19世紀には世界タイトルマッチも行われるようになり、1920年には全米ボクシング協会(NBA)が設立されました。

全米ボクシング協会は1963年に世界ボクシング協会となり、本格的にプロボクシングの世界チャンピオンを決める団体となりました。

現在は世界ボクシング評議会(WBC)、国際ボクシング連盟(IBF)、世界ボクシング機構(WBO)なども世界チャンピオンを決めるプロボクシング団体です。

また、日本でボクシングが本格的に行われるようになったのは、1921年に渡辺勇次郎が東京・下目黒に「日本拳闘倶楽部」を設立したのが最初だったとされています。

プロボクサーの組織・所属先

プロボクサーは、日本ボクシングコミッション(JBC)が実施するプロボクサーライセンスを取得する必要があります。

プロボクサーライセンス取得のためのテストを受けるには、日本ボクシングコミッションが公認している、プロのボクシングジムに所属する練習生にならなければいけません。

日本ボクシングコミッション公認のジムは全国各地に点在し、なかには大阪帝拳ボクシングジムや協栄ボクシングジムなど、世界チャンピオンを数多く輩出している名門ジムもあります。

プロテストに合格してライセンスを取得したあとも、ボクシングジムの所属選手として試合を行います。

女子選手は2008年までは日本女子ボクシング協会(JWBC)に所属していましたが、現在は女子選手も日本ボクシングコミッションの管轄下で活動しています。

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プロボクサーの1年の流れ

プロボクサーの年間の試合数は3〜5試合です。

ボクシングの試合では肉体への負担が大きいため、日本では試合に出場したら少なくとも2週間は次の試合に出場できない決まりとなっています。

KO(ノックアウト)やTKO(テクニカルノックアウト)で敗れた場合は、試合後90日間を経過しなければ次の試合に出られません。

さらに、4戦連続で負け、もしくは3戦連続でKOまたはTKOで負けたボクサーは、120日間を経過しなければ次の試合に出場できません。

こうした試合間隔に関する決まりもあるためプロボクサーの年間の試合数は少なくなっており、それ以外の時間は試合へ向けてのトレーニングに費やされます。