人を応援し、人から応援される。【美容師という仕事は、こんなに素晴らしい】
僕は、美容師として10年以上、現場で働いてきました。
美容師という職業には、他の職種にはない素晴らしさがあると感じています。
それは美容師が、「人を応援し、人から応援される」仕事だということです。
美容師は、「人と出会う」特異な仕事である
僕は美容師の仕事の魅力は、「人との出会い」に尽きると思っています。
当たり前ですが、老若男女を問わず人の髪は伸び続けるため、「髪を切ってほしい」という需要は、万人に決まったペースで訪れます。
そのため美容師は、他の職種よりも遥かに広い客層を相手にすることになります。
例えば、「病院の先生」は病気や怪我を負った患者さんしか相手にしないし、「居酒屋の店員」は、お酒を飲める大人としか出会えません。
「アパレルの店員」はお洒落に興味の無い人とは出会えないし、「学校の先生」は生徒じゃない人とは出会えない。
加えて美容師とお客様は、カットをすると約1時間、終わるまで同じ空間で時間を共有することになります。
他の職種よりも遥かに広い客層の方と、共に時間を過ごす仕事、それが美容師なのです。
ヘアスタイルを通して、お客様のライフスタイルを演出する
お客様が髪を切りたくなるタイミングは、大きく2種類に分かれます。
それは「伸びたヘアスタイルにストレスを感じている時」と、「何かのイベントを控えている時」です。
そのため美容師は、お客様のライフスタイルの様々な場面を、ヘアスタイルで演出することが多くなります。
すると、お客様に「そのイベントで成功して欲しい」という気持ちで取り組む場面が多くなります。
・就活に向けてヘアスタイルを整える
・結婚式に出席
・発表会のためにキレイにする
・成人式のヘアセット
・子供の入学式に列席
・夏休みの旅行前に…
お客様を「応援する」のが美容師
たとえイベントが無くとも、美容師はお客様にとって「より扱いやすいヘアスタイル」「お客様のキャラクターを彩るようなヘアスタイル」を提供します。
また、信頼してくださるお客様から、そのご家族全員を任されることもあります。
きょうだいからパパママ、祖父母も切るようになり、お孫さんまでヘアカットすることも。
すると、そのご家族の生活を彩り、ご家族のストーリーを一緒に見守るようなスタンスになります。
そのため美容師はヘアスタイルを通じて、関わる全てのお客様の生活の充実を願ったり、応援しているのです。
「指名」は、お客様に喜んでもらった証
多くの美容室には、「指名制」があります。
「指名」は、美容師にとって「人気」や「評判」のバロメーターです。
美容師は、沢山のお客様から「指名」されることで人気の美容師となり、より収入を得ることが出来ます。
また、お客様から「また髪を切って欲しい」と指名されることは、美容師にとっては「お客様に喜んでもらった証」でもあります。
・カットが上手
・お洒落なヘアスタイルにしてくれる
・会話が弾む
・居心地が良い
・好みを分かってくれる
・押し付けがましくない…
お客様から「応援される」のが美容師
指名を受けた美容師とお客様は、1〜3ヶ月おきに顔を合わせるため、ヘアスタイルの話にとどまらず、お互いに最近の楽しかったこと、つらかったこと等を共有するようになります。
そのため美容師とお客様の関係は、友達や先輩後輩のような「人と人」の関係性になります。
僕のお客様にも、お付き合いの長い方が沢山いらっしゃいます。
沢山の美容師の中から繰り返し指名してくださることは、常連のお客様が、自分のことを応援している」ということでもあるのです。
この記事が皆さんの将来の参考になれば、幸いです。
僕は「意外と知らない髪の毛の話」や「美容業界の話」などを、noteでも書いています。
操作イトウのnote @美容師なのにライター
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