みんなの「座右の銘」一覧 20代~60代の100人に聞きました!
「あなたの座右の銘はなんですか?」
自己紹介の場で、就職・転職活動の面接で、こう聞かれたことがある人はたくさんいるはずです。
「座右の銘」とは、自分への励ましや信念・教訓・戒めになる言葉のこと。
座右の銘を聞けば、その人が大事にしている「価値観」や「考え方」を知ることにもつながります。
では、皆さんはいったいどのような座右の銘を持っているのでしょうか?
今回キャリアガーデンでは、20代から60代までの100人の方にアンケート調査を実施しました。本記事で、その結果を皆さんのエピソードとあわせてご紹介します。
【調査概要】
調査対象:20代~60代の男女
調査日:2022年6月
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:100人(女性52人/男性48人)
※寄せられたエピソードは、編集部の判断により一部編集しています。
ことわざ・故事
座右の銘として最も多く集まったのが「ことわざ・故事」に関する言葉でした。
まずは複数の方から寄せられた言葉と、それぞれについてのエピソードやコメントをご紹介します。
一期一会(いちごいちえ)
- これまで友人や家族との別れもあり、そのとき最後に交わした言葉や行動を思い返すと、後悔することも多くありました。そのようなことを何度か経験して、出会いも別れもこれが最後になるかもしれないといつも思って、悔いの残らないようにと心掛けるようになりました。(30代 男性)
- 営業の仕事をしている友人が「今日が、たった一度の出会いだとしても、出会った人を大切にしようと毎日思っている」と言っていて心にグッときたのが、きっかけです。(30代 女性)
- 長い人生、一生に一度のものと心得て出会いを大切にすることを座右の銘にしています(50代 男性)
今回の調査で最も多く寄せられた言葉は、茶道の心得に由来するとされ、四字熟語としてもよく使われている「一期一会」でした。
「一生に一度きり」「人との出会いを1回1回大切にしよう」という考え方は、大人になっていくにつれて、よりしみじみと感じられるかもしれませんね。
継続は力なり(けいぞくはちからなり)
- 今まで仕事をしてきて、はじめはつらくとも、一生懸命やっていれば失敗から学んだりして、知らず知らずのうちに力がつき、さまざまな仕事をこなせるようになったため(20代 女性)
- 途中で諦めずに何事にも根気よく頑張り続ければ必ず意味のあるものになると小さい頃から教えられていたから(30代 女性)
- 仕事でピアノを教えていますが、1年365日弾かない日はありません。コツコツ練習を積めば、必ず力となると思って日々努力しています。生涯弾き続けたいです。(40代 女性)
物事を続けることの重要性を表すことわざ、「継続は力なり」を座右の銘にする人も複数いました。
出典や由来は定かではありませんが、大正時代の教育者・平松折次が掲げた標語や、浄土宗の宗教家・住岡夜晃氏の詩に、この言葉が登場しています。
スポーツ選手や経営者などでも「継続は力なり」を座右の銘にしている人が多いようです。
為せば成る(なせばなる)
- 結果が出ないのはしょうがないことではない、自分の努力が足りないのだと日々自分を鼓舞するため。祖母が口癖のように言っていたのが染み付いた。(30代 女性)
- 勉強であったり、難しいことをしないと行けなくなった時があり、このことわざを知って勇気づけられたからです。(40代 男性)
「為せば成る」は、江戸時代後期の米沢藩主・上杉鷹山が詠んだ歌が由来とされている言葉。(それ以前に、武田信玄が同じ言葉を使っていたとも言われます)
歌のフレーズ全体は「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」で、「どんなことでも強い意思をもって努力すれば必ず成就する。できないのなら本人の努力が足りないからだ」という意味があります。
挑戦するとき、目標に向かって頑張りたいとき、自分を奮い立たせてくれる言葉ですね。
石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
- すぐに飽きてしまうことがあるので、我慢強く何事も辛抱して頑張ればいつかきっと良い結果になると信じて前向きに生きていきたいと思うからです。(30代 女性)
- すぐに挫折してしまう自分がすごく嫌でした。この言葉を知った時に、辞めたいと思っている会社を3年我慢してみたらすごく居心地のよい場所になったんです。それ以来、挫折しそうになった時に思い出すようにしています。(40代 女性)
「石の上にも三年」も、昔から親しまれていることわざです。
冷たい石の上でも3年も座り続ければ温まる、そこから転じて「辛抱強く続ければ必ず成功できる」という意味で、この言葉が使われるようになりました。
すぐに興味が移り変わってしまったり、なかなか物事を継続できなかったり…。そんなときにこそ、この言葉を思い出してみたいです。
人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)
- 歳を取ってくると、世の中は「良い」「悪い」と簡単に判断できないことが多いと気づくし、容易に判断しない方がいいとも分かってくる。その考えの支えになってくれる故事だからです。(40代 女性)
- 自分で独立し事業を始めてみると予測のつかないことが多く起こり、戸惑うことも多かったのですが、予測がつかない幸不幸に一々振り回されてはいけないと、この言葉を座右の銘としています。(40代 男性)
「人間万事塞翁が馬」は、中国の思想書『淮南子』に書かれた話に由来する言葉で、「人生の幸不幸は予測しがたいものだから、安易に喜んだり悲しんだりすべきではない」ことをたとえています。
悪いことがあったときは励ましてくれ、良いことがあったときには浮かれずに過ごしなさい、と戒めを与えてくれます。
好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)
- 大学受験の際、必死に勉強する必要があるのにあまりやる気が出ず悩んでいました。ある日勉強中にこのことわざを見つけ、勉強している内容から面白い点を頑張って探してみようと意識するようになりました。結果勉強が以前に比べ少し楽しくなり、好きになることが上達への第一歩だと実感しました。(20代 女性)
- 若いときは仕事を行うことが嫌で毎日が憂鬱でしたが、あるキッカケから楽しんで仕事に取り組むようになると、これまで嫌だった仕事がラクに、それも短時間に終了することができるようになりました。このことから、物事を行うときは何ごとも楽しむことが大事であり、そうなるためにはその仕事を好きになることが重要であることを学びました。それからは嫌いなこともそれほど苦にならなくなり、失敗も少なくなったように思います。(50代 男性)
「好きこそ物の上手なれ」は、昔からの言い伝えです。
「好きなことには夢中になって取り組むからこそ上達しやすい、また、何事も好きになることが上手になるための第一歩である」といった意味を持っています。
この精神があれば、少し苦手だなと感じていたことにも前向きに挑戦していけるかもしれませんね。
その他:自分を戒める言葉
ここまで紹介した以外にも、さまざまな座右の銘に関するエピソードが寄せられました。
その中から、以下では「自分の戒めになる言葉」をご紹介します。
後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)
「後悔先に立たず」は、古くからの言い伝えとされています。
「過ぎてしまったことを後悔しても取り返しがつかない。だから事前によく考えておくことが大切である」の意味を持つ言葉です。
備えあれば憂いなし(そなえあればうれいなし)
「備えあれば憂いなし」は、中国の書物を由来とする故事成語です。
「前もって準備をしておけば心配する必要はない」の意味を示しています。
言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
「言うは易く行うは難し」は、「口で言うのは簡単でも、それを実行するのは難しい」という意味のことわざです。
言行一致を貫くことは難しいからこそ、この言葉を胸に留めておきたいものです。
敵は己の中にあり(てきはおのれのなかにあり)
「敵は己の中にあり」は、昔からことわざのように伝えられていた言葉。
「敵は己自身のみ」「自分の最大の敵は自分」などと言われることもあります。
物事がうまくいかないとき、周りの人や環境のせいにせず、自分としっかり向き合うことの大切さを教えてくれます。
足るを知る(たるをしる)
「足るを知る」の出典は古代中国の思想家・老子が遺した「知足者富」という言葉。ただし、もともとは仏教から来ているともいわれます。
時代とともに解釈は少し変わっていますが、「身分相応に満足すること。いまに満足する意識を持てば精神的に豊かになれる」という教えです。
心中の賊を破るは難し(しんちゅうのぞくをやぶるはかたし)
「心中の賊を破るは難し」のフレーズ全体は「山中の賊を破るのは易し(さんちゅうのぞくをやぶるのはやすし)、心中の賊を破るのは難し」。
陽明学の創始者・王陽明の言葉とされています。
「目の前にいる敵を倒すのは簡単でも、自分の心の中の敵を倒すのは難しい」という意味があります。
百里を行く者は九十を半ばとす(ひゃくりをゆくものはくじゅうをなかばとす)
「百里を行く者は九十を半ばとす」は、中国・戦国時代の史書『戦国策』に由来する言葉といわれます。
「何事も最後までやりきるのは困難で最後ほど苦しいものだから、9分まで到達したところを半分だと思いなさい」の意味を持ちます。
思い出すたびに気を引き締めたくなる言葉ですね。
初心忘るべからず(しょしんわするべからず)
「初心忘るべからず」は現代でもよく耳にするフレーズですが、もともとは室町時代の猿楽師・世阿弥の言葉といわれています。
これには「物事を始めたときの初々しい気持ちはもちろん、いくつになっても自分の未熟さも忘れてはならない」という思いが込められています。
その他:勇気を与えてくれる・前向きになれる言葉
勇気づけられたり、前向きな気持ちになれたりする言葉を座右の銘にしている人も多いようです。
運も実力のうち(うんもじつりょくのうち)
「運も実力のうち」の出典は不明ですが、昔からことわざのように伝えられているフレーズです。
ちなみに「運が良い人」は、自分自身で運を引き寄せたり掴んだりする考え方や行動をとっているという研究結果も出ているのだとか。
そう考えれば、運のよさは単なる偶然ではなく、確かな実力といえるのかもしれませんね。
災(禍)い転じて福となす(わざわいてんじてふくとなす)
「災(禍)い転じて福となす」は、「災難は嫌なものだけれど、それをうまく活用して自分の役に立ててしまおう」という意味のことわざです。
どんなことがあってもポジティブな気持ちでいようという気持ちにさせてくれます。
人の行く裏に道あり花の山(ひとのいくうらにみちありはなのやま)
「人の行く裏に道あり花の山」は、投資の世界に伝わる教訓「相場格言」の一つ。
「株式市場で大きな利益を得るためには、他の人とは逆の行動をとらなくてはならない」ことを教えてくれています。
日常生活においても、大勢の人と同じような道を進むのではなく、裏道を探して自分なりの幸せや成功を探そう!という考え方に共感する人は多そうです。
行雲流水(こううんりゅうすい)
「行雲流水」は、中国の文章家・蘇軾の書が出典とされる言葉。
「物事に執着することなく、成り行き任せで行動するさま」をたとえています。
頑張りすぎて疲れてしまったとき、「行雲流水」を思い出せば少し気持ちが楽になるかもしれませんね。
雪に耐えて梅花麗し(ゆきにたえてばいかうるわし)
「雪に耐えて梅花麗し」は、幕末・明治前期を生きた武士・西郷隆盛の漢詩に出てくる言葉。
この教えのように「忍耐や我慢が必要なときにも、その先に幸せや成功が待っている」と思えば、自然と勇気が湧いてきそうです。
その他:人間関係・コミュニケーションに関する言葉
私たちは何歳になっても、人との関わりなくして生きてはいけないもの。
よりよい人間関係やコミュニケーションに役立つ言葉を座右の銘にしている人も多いようです。
情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)
「情けは人の為ならず」は誤用されることが多いことわざですが、正しくは「人に情けをかければ巡り巡って自分のためになる」の意味を持ちます。
人への親切や思いやりは、結果的には自分を助けてくれることがある、という教えです。
郷に入っては郷に従え(ごうにいってはごうにしたがえ)
「郷に入っては郷に従え」は、「よその土地へ行ったら、その地のやり方や風習を尊重し、これに従うべし」という教えです。
転職や異動、引っ越し…大きく環境が変わって戸惑うとき、この言葉が力になってくれるかもしれません。
来るもの拒まず去るもの追わず(くるものこばまずさるものおわず)
「来るもの拒まず去るもの追わず」は「自分から離れようとする人を無理に引き止めない」の意味。「去る者は追わず、来る者は拒まず」と言われることも。
孟子の弟子に対する考え方が由来といわれています。
人の心をコントロールするのは難しいもの。この言葉のような気持ちでいれば、少し気持ちが楽になりそうです。
親しき中にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり)
「親しき中にも礼儀あり」は、「親しい間柄でも礼儀を重んじるべき」という意味のことわざです。
よく聞く言葉ですが、家族や友人など親しみを感じている人こそ、気遣いをおろそかにせず、大切に接しなくてはならない。
そんなふうに実感する人が多いからこそ、現代でお座右の銘として大切にされているのでしょう。
忘己利他(もうこりた)
「忘己利他」は、「自分を忘れて他人のために尽くしなさい」の意味を持ちます。
この教えを伝えた最澄は「己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」と言ったそうです。
他人に尽くすのは決して簡単なことではないからこそ、強く考えさせられる言葉です。
まずは与えよ(まずはあたえよ)
「まずは与えよ」は、中国春秋時代の哲学者・老子の言葉「取らんと欲する者はまず与えよ」の一部です。
「人に何かを求めるのなら、先に自分から与えなくてはならない」という意味のこの言葉。仕事でも、私生活でも役に立ちそうな考え方です。
偉人・有名人
偉人・有名人の言葉を座右の銘にしている人も多いようです。
ここでは、いくつかの種類に分けて、それぞれのエピソードとともにご紹介します。
思想家・学者・詩人の言葉
恐怖は常に無知から生じる
「恐怖は常に無知から生じる」は、アメリカの思想家・哲学者・作家などとして活躍したラルフ・ワルド・エマーソンの名言。
この言葉は「知識は恐怖の解毒剤である」と続きます。
私たちが未知の物事に対して怖い・不安と感じるのは、知識や情報が足りていないからなのかもしれません。
自分がコントロールできることに集中しろ
「自分がコントロールできることに集中しろ」は、オーストラリア出身の心理学者・アルフレッド・アドラーの言葉です。
アドラー心理学では、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」としつつ、自分の課題と他人の課題を明確に分けるように伝えています。
自分がコントロールできないことで悩んでしまうときに、勇気づけられる言葉ですね。
始めるから始まる
「始めるから始まる」は、ドイツ人の思想家・フリードリヒ・ニーチェの名言です。
何事も新しいことを始めるときは勇気が必要。危険も承知で、一歩踏み出す勇気を与えてくれる言葉です。
昨日から学び、今日を生き、明日へ期待しよう。
「昨日から学び、今日を生き、明日へ期待しよう。」「相対性理論」を唱えた物理学者、アルベルト・アインシュタインの名言。
この言葉には「大切なのは疑問を持ち続けることだ」という続きがあります。
1日1日をどう生きていくか、あらためて考えさせられるものです。
心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる
「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」は、アメリカの哲学者・心理学者、ウイリアム・ジェームズの言葉です。
彼は「頭で考えるだけではなく行動すること」を重視し、人の「幸せ」や「成功」に関する数々の言葉を残してきました。
自分の心が運命にまでつながっていくことを想像すると、自分の心をおろそかにはできませんね。
ちなみに、同じような言葉はマザー・テレサやヒンズー教の教えでも見ることができます。
明けない夜はない
「明けない夜はない」は、16世紀末から17世紀初頭にかけて活躍した詩人・シェイクスピアの戯曲『マクベス』に出てくる言葉。
本作品は『ハムレット』などと並ぶシェイクスピアの四大悲劇の一つで、演劇やオペラ、映画、漫画など、さまざまな形で現代まで伝えられ続けてきました。
「明けない夜はない」は、夜は必ず終わって朝がくるのと同じように、どんなに絶望的な状況でも必ず希望は見えてくるものだ、という解釈ができます。
芸能人・タレントの言葉
生きてるだけで丸儲け
- 以前仕事で悩んでいて鬱になりかけていた時期にこの言葉を耳にして、生きているだけで幸せなんだという気持ちになり心が軽くなったからです。(40代 男性)
- 私自身、優秀で先をゆく兄との比較で完璧主義に陥り生きている価値なんて…と思うことが多くありました。そこから精神的な病を患い、死というものを身近に感じるようになりました。そんな時にこの言葉を聞き、さんまさんのような誰もが知る有名な方でも生きているだけでいいと言っていることに心を打たれました。どんな逆境でも生きていることに勝ることはない、そんな意味も込められているような気がして日々自分に言い聞かせています。(20代 女性)
明石家さんまさんの言葉「生きてるだけで丸儲け」を大切にしている人も。
さんまさんがこの言葉を発するようになったのは、1985年の日航機墜落事故がきっかけだそう。彼は事故を起こした便に搭乗予定でしたが、偶然スケジュールの都合で1便早めたため、九死に一生を得たのです。
ちなみに娘のIMALU(いまる)さんの名前も、この言葉からとったそう。
生きているとクヨクヨ考えてしまうこともありますが、「生きているだけで幸せなんだ」と思えば前向きな気持ちが湧いてきます。
スポーツ選手の言葉
成功にとらわれるな!成長にとらわれろ!
「成功にとらわれるな!成長にとらわれろ!」は、元サッカー日本代表、指導者や実業家としても活躍している本田圭佑選手の言葉。
自身のサッカー人生を振り返ってこの言葉を残し、加えて「成長で喜ばなければダメ、成長の先に成功がある」と語りました。
「成功」を目指すのなら、「成長」に徹底的にこだわらなくてはならないと教えてくれています。
努力できることが才能である
元プロ野球選手・松井秀喜さんが、国民栄誉賞の授与式と引退セレモニーの際に、自身の「座右の銘」として「努力できることが才能である」を紹介しました。
もともとは、芸術家・硲伊之助(はざま いのすけ)さんが遺した名言だそう。
長年コツコツと努力を積み上げることの意味や価値を感じられる言葉ですね。
経営者・政治家の言葉
艱難汝を玉にす
「艱難汝を玉にす」の読み方は「かんなんなんじをたまにす」。
「人は困難や苦労を乗り越えることで人格が磨かれ、立派に成長する」といった意味のことわざですが、出光の創業者・出光佐三が大切にしていたことで知られました。
失敗することを恐れるより、何もしないことを恐れろ
「失敗することを恐れるより、何もしないことを恐れろ」は、本田技研工業(ホンダ)の創業者・本田宗一郎の言葉です。
現在は日本が誇る一大企業となった同社ですが、創業時は新しいオートバイを作ることを夢見て、何度も何度も失敗と試行錯誤を繰り返してきたのだとか。
まずは一歩を踏み出す勇気を与えてくれる名言です。
勝者と敗者の違いは、たいていの場合やめないことである。
「勝者と敗者の違いは、たいていの場合やめないことである。」は、日本でも大人気のディズニー映画の生みの親、ウォルト・ディズニーの名言です。
幼少期から創作が大好きだったウォルトは20歳で独立し、アニメの個人事務所を設立。その後、兄とディズニー社を立ち上げたものの、何度も倒産の危機を経験し、そのたびに力を振り絞って立て直してきた経験があります。
どんな逆境でも自分の夢を追い続けて、そして世界中の人々に夢を与えてきた彼が残す言葉には重みがあります。
意志あるところに道は開ける
「意志あるところに道は開ける」は、アメリカの16代大統領エイブラハム・ リンカーンの名言。
奴隷制度の解放に尽力した彼は、「どんな困難も意思の力で乗り越えられる」と演説で語り、人々に勇気や希望を与えました。
西洋では "Where there's a will, there's a way." ということわざとしても親しまれています。
20代で正社員への就職・転職
映画・ドラマ・漫画・アニメ
映画・ドラマ・漫画・アニメの作品中に出てくるセリフやフレーズからも、座右の銘にしたくなるような言葉がたくさん見つかります。
映画
明日は明日の風が吹く
- 流れに身を任せることも時には必要だと思うからです。また、このように考えることで不安や困りごと、心配事などを少しでも軽減することができ、精神的に軽くなることが出来るため明日は明日の風が吹くを座右の銘にしています。(20代 女性)
- とても嫌なことがあって、明日は学校や会社に行きたくない…と思い悩んでいた。でも思い切って行ってみると、自分が考えていた結果とはまったく違ったよい方向になった。まさに今日は今日で違う風が吹くから、悩まず頑張って前に進もう。(40代 女性)
「明日は明日の風が吹く」は、名作映画『風と共に去りぬ』に出てきます。
ラストシーンにて、ヒロインのスカーレット・オハラが口にするセリフ"After all...tomorrow is another day." を日本語に訳した言葉です。
いつも心に太陽を
「いつも心に太陽を」は、1967年に公開されたイギリス/アメリカ映画のタイトルです。
イギリスの学校を舞台にした、いわゆる「学園もの」で、同名の主題歌も愛されました。
ドラマ
明日やろうは馬鹿野郎
「明日やろうは馬鹿野郎」は、2007年に放送されたラブコメディドラマ『プロポーズ大作戦』に登場する言葉。
ヒロイン(長澤まさみ)の祖父(夏八木勲)が、もう一人の主人公(山下智久)に向かって発したセリフです。
漫画・アニメ
本気の失敗には価値がある。
「本気の失敗には価値がある。」は、兄弟が宇宙飛行士を目指して奮闘し、人間ドラマを繰り広げる漫画『宇宙兄弟』に出てくるセリフです。
同作品には、このほかにも心を揺さぶられる数々の名言がいくつも登場し、広い世代から人気を集めています。
弱さゆえの向上心
「弱さゆえの向上心」は、1998年から2006年にかけて『花とゆめ』(白泉社)で連載された少女漫画『フルーツバスケット』に出てきます。
弱いことがいけないのではなく、自分の弱さとどう向き合って生きていくかが大事。やさしく包み込んでくれるような言葉ですね。
なすがまま、きゅうりがパパ、これでいいのだ。
「なすがまま、きゅうりがパパ、これでいいのだ。」は、赤塚不二夫による名作漫画『天才バカボン』にて、「バカボンのパパ」が口にするセリフ。
初出は1967年(『週刊少年マガジン』)、それから50年以上も時を経たいまも愛され続けるこの作品には、クヨクヨしてしまうとき、前向きな気持ちになれる言葉がたくさん登場します。
その他
自分で創作した言葉、家族や知人からもらった言葉などを座右の銘にしている人もいました。
なるようになる
- 自分は割と小さいことを気にしてストレスを溜めやすいタイプですが、「転職するけどまたいち職場が見つかるだろう」「彼氏と別れたけどまた新しい出会いがあるだろう」となんとかなる精神のポジティブな考え方になってから不思議と色々なことがうまく行くようになりました。もちろんすべてがうまくいくわけじゃやないけど、またその時は「次がんばればいいか」とか「失敗は成功のもとだし」と思って過ごすようにしています。(30代 女性)
- 「なるようになる」は良くなるとも、悪くなるとも言っておらず、でも、今の状態を肯定して前向きになれる言葉だと思って使っています。ネガティブな思考で、未来が良くなると考えようとしても考えられなかったときに、心が受け入れた言葉です。(30代 男性)
「なるようになる」からは、決して投げやりな気持ちではなく、精一杯がんばってあとは自然に任せて過ごそう!という思いが伝わってきます。
生きていると自分の力ではどうにもならないことにも出会うものですが、物事をポジティブにとらえる力を与えてくれる言葉です。
選んだ道を正解にする
わたしたちの人生では、何度も道を選択しなくてはならない場面が出てきます。その時点では、それが正解か、不正解かはわからないもの。
「選んだ道を正解にする」からは、「どんな道すらも自分で正解にしていくんだ!」という強い意思を感じられますね。
今を楽しむ
わたしたちは、つい未来・将来のことを考えてしまいがちですが、「今」にしっかりと目を向けることも大事なのでしょう。
妥協は自分の負け
つい妥協をしたくなる瞬間は誰にでもあるはず。
そんなときに「妥協は自分の負け」と思いとどまって踏ん張れたら、ひと回り大きくなれそうです。
努力は裏切らない
日々コツコツ地道な努力をすることの大切さを感じさせてくれる「努力は裏切らない」を座右の銘にする人も。
この言葉を持っていれば、その先の成長や成功を信じて、つらい・苦しい瞬間も乗り越えられるかもしれません。
まとめ
今回の調査を通して、座右の銘はまさに十人十色であることがわかりました。
また、たとえ同じ言葉を座右の銘にしていても、その捉え方や感じ方は人それぞれで、一人ひとりの方に大切な想いやエピソードがあることもよく見えてきました。
座右の銘は自分の信念や価値観をわかりやすく示す材料になるとともに、人生で苦しいときや、壁にぶつかったときの大きな力や助けにもなってくれそうです。
これまで「座右の銘なんてないよ!」と思っていた方も、ぜひご自身にとってしっくりくる言葉を探してみてはいかがでしょうか?
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