ソーシャルワークの本質とは
皆さん、こんにちは。
一般社団法人こころイノベーション代表理事の宮本法生です。
コラムを読んでいただき本当にありがとうございます。
私のコラムが少しでも何かのお役に立てば嬉しいです。
第二弾コラムで「社会福祉士」という資格について私の考えを書きましたので、第三弾コラムでは「ソーシャルワーク」について書こうと思います。
皆さんは、「ソーシャルワークの本質」を考えたことがありますか?
教科書や文献、学校などで教わる「机上のソーシャルワーク」ではない「本質」の部分を、私なりの解釈でお伝えできればと考えています。
私は、学生の頃を含めれば約20年以上「ソーシャルワークとは何か」「人とは何か」と自問自答し、物事の本質を知ろうと現場に立ち続けています。
今回のコラムで書くことは、これまで私が積み重ねてきた経験と知識を基に構築している、「一つの考え方」だと思って読み進めていただければ幸いです。
社会も人も「それぞれの考え方」があります。
私の考え方が全てではありませんしあなたの考え方が全てでもありません。
同じ国・同じ地域に住んでいても、「異なる人々で構成しているコミュニティである」という大前提を忘れてはいけません。
それでは本題です。
ソーシャルワークとは何か
専門用語を使って小難しく書くのが嫌いなので私なりの解釈で書きます。
社会をより良くするために、仕組みや制度などを変えたり整えたりする取り組みのこと。
私は、「ソーシャルワークとは生の営みである」と考えています。
「ソーシャルワーク」=「生きること」です。
皆さんそれぞれが社会を構成する一人として社会の中で生きていて、それぞれに固有の生活があります。
つまり、皆さんの生活そのものが小さな社会であり、小さな社会の集まりが大きな社会として地域を構成しているのです。
社会変革だとか社会変容だとか小難しい話ではなく、ソーシャルワークというのは人が生きることそのものなんだと私は思っています。
ソーシャルワークの本質
「ソーシャルワーク」=「生きること」と捉えたとします。そうすると、皆さんの目に周囲はどのように映りますか?
第二弾のコラムで「社会福祉士という資格がないとできない仕事はない」と書きました。
この言葉の意味が「ソーシャルワーク=生きること」という考え方に繋がっています。
つまり、この世に生きる全ての人がソーシャルワーカーであるということです。
この世に生きる全ての人々が、現代社会を構成するソーシャルワーカーなんです。
皆さんが社会をより良くしようと意識しているわけではないと思いますが、社会を維持するという役割を担っているのは紛れもない事実です。
ですから、ソーシャルワークの本質を知るためには人を知ることから始める必要があります。
社会福祉士が担うべき役割
これまでの内容だと「社会福祉士って必要なの?」と思う人がいるかもしれません。
ソーシャルワークの本質は人を知ることです。
人を知ることは社会を知ることに繋がります。
社会を知ることで社会をより良くすることができます。
情報収集・情報集約・情報分析をしながら多くの人々と交流し、社会の本質を見極め、周囲を巻き込む(一緒に動く)熱量が欠かせません。
社会福祉士の役割は、社会をより良くするための繋ぎ役です。
医療ソーシャルワーカーも、病院と社会(在宅)生活の繋ぎ役ですよね。
「繋ぐ」ためには幅広い知識が必要となるので、「社会を維持できるように」「より良い社会にできるように」という願いが、社会福祉士国家資格が生まれた理由だと私は解釈しています。
社会福祉学=人間学
自分を含めた全ての人々が、当たり前の日常を当たり前のように過ごすことができる社会、これがソーシャルワークの本質であり、社会福祉士はこのソーシャルワークの本質を体現するために必要な社会資源(人的資源)なのだと私は考えています。
ですから、社会福祉士は「資格をとったからそれでいい」というものではありません。
人を見て、社会を見て、「今ある課題をあらゆる方向から捉えて改善に向けた糸口を切り開いていくんだ!」という熱意・視点・行動力が必要です。
社会福祉士を取得することが目的ではなく、社会福祉士を取得して何がしたいのかを考えていただければ、ソーシャルワークの本質が見えてくるのではないかと思います。
第三弾のコラムはいかがでしたか?
「社会をこのような視点で捉えている人がいるんだ」と知ることは、多様化が加速する現代社会を生きていくヒントになるのではないかと思います。
これからの時代は、「人間力を磨くこと」「多様なつながりを持つこと」が大切です。
私が主宰している「こころサロン」というオンラインコミュニティでは、メンバー限定のコラム配信や勉強会・交流会の開催、個別相談などを実施しています。
興味がある方は私のプロフィールリンクにあるウェブサイトをご覧いただければ嬉しいです。
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少し長文になりましたが私の第三弾コラムを読んでいただきありがとうございました。