私が40代で介護職に就いた理由
40代後半から、介護の仕事につきました。
それまでは、百貨店業務や一般事務の仕事をしていました。
40代に入り、両親の突然の病気をキッカケに、介護業界に踏み込むことになったのです。
私のような高年齢で、しかも異業種から介護業界に入った人は、あまりいないかもしれません。
ですが、こういう人もいるけど、なんとか介護士として働けているっていう事をお伝えしようと思います。
全く興味のなかった介護職
接客の好きだった私は、百貨店や小売業の仕事に長年携わってきました。
また、パソコンを使いこなしたい思いで、職業訓練校に通ってExcelやWordを勉強し、一時的ですが、運良く一般事務の仕事にも就くことができました。
介護の仕事とは、全く無縁の仕事をしていました。
両親が突然、病気になった
ある日、突然母がくも膜下で倒れ、緊急手術を受けて、病院のSCUに入院しました。
しかも、父はこのことが引き金となって、色々とおかしな言動をするようになりました。
銀行の通帳や実印の入ったバッグを持ち歩き、それをしょっちゅう起き忘れたり、駐車場の自動支払い機でお金を入れて支払うことが出来なくなったりしました。
そう、認知症を発症していたのです。
認知症は想像以上に大変で、家族は皆、精神的に疲弊していました。
地域包括支援センターへ連絡
我が家の事情を知った叔父の勧めで、地域包括センターへ相談してみました。
すぐに相談員の人が家に来てくれて、親身になって話を聞いてくれました。
実家のすぐそばに住んでいた弟一家が、実家に住んでくれることにもなりました。
その結果、デイサービスやデイケアの介護支援を受けながら、両親は自宅で何とか生活できるようになりました。
福祉関係の方々との関わり
市役所の福祉課や介護関係の方々と初めて関わることになり、さまざまな支援サービスがある事を知りました。
本当にたくさんの方々が、こういった福祉や介護に携わって、支援をしているということをこの時はじめて知りました。
本当に良くして頂きました。
この時から、少しずつ、介護の仕事に興味を持ち始めたのです。
介護に苦労した経験を活かしたい、介護に悩む人の力になりたい
両親の病気をキッカケに、介護・福祉関係の方々の仕事に触れる機会を持ったことで、自分もこんなふうに、人の力になれる仕事をしたいと思いました。
そこで、40代ではありましたが、親の手助けにもなればと思い、介護職を目指そうと勉強を始めました。
その後、介護職員初任者研修を取り、晴れて介護職に就くことができたのです。
現在は、介護職を始めてから4年半くらいになります。
その間、介護福祉士の資格も取りました。
「介護=生活のお手伝い」です。
利用者さんは、それぞれやれること、出来ないことがあります。
それぞれに合った支援をやるのは難しいですが、なんとか職員みんな力を合わせてやっています。
認知症も、常に勉強です。
こんな症状もあるんだなぁって思いながら、利用者さんに関わっています。
利用者さんが笑ってくれると、嬉しいです。
ありがとうって言われると、こちらこそありがとう、
私を褒めてくれてって思います。
だけど、尽くしている利用者さんから、理不尽な暴力や暴言を受けることもたまにあります。
利用者さんだけではなく、その家族さんからも色々と言われたりすることもあります。
でも、ほとんどの家族さんは、ある程度協力的です。
家族さんも、大変ですからね。経済的にも、精神的にも。高齢の方も多いですし。
ストレス発散をは大事です。
介護職員も人間ですからね。
思い詰めず、時には思い切り愚痴をこぼすのもアリですよ。
コロナ禍で、酒宴は出来ませんがw
一生懸命に業務をしていたら、必ず職員も利用者さんも見てくれていて、励ましたり力になってくれます。
時には命にも関わる大変な仕事ですが、やりがいはあると思います。
色々な施設、働き方もあるし、実習生を受け入れてる所もありますので、興味のある方は是非、そこからでもいいので始めてみて欲しいです。
体力勝負の仕事ですから、無理はしないでくださいね。
私の体験談を参考にして頂けたら、幸いです。