「色を付ける」とは(読了時間:1分35秒)

あなたは「色を付ける」とは、言葉からイメージするのはまさにぬり絵ですが、実はそれに大いに関連しています。

今回は「色を付ける」の意味や使い方について見て行きましょう。

「色を付ける」の意味は

新明解国語事典を見てみると、「色を付ける」とは「売買・譲渡などの交渉の時に、値を引いたり、景品を付けたり、条件を幾分か有利にしたりすること」とあります。

つまりこの言葉はビジネスにおける取引・交渉ごとで使われます。

交渉相手がいくらか有利になるように取り計らうことで、今後の交渉が円滑に行くことも予想されます。

「色を付ける」を使うシチュエーションとは

「色を付ける」という言葉を使う具体的なシチュエーションを考えてみましょう。

これはビジネスにおける商習慣で、相手方に多少の金額の上乗せをすると、今後の取引においても相手から便宜が受けられることを示しています。

この場合、双方の間にそれなりの取引関係が以前から発生していて、両者の相場感がほぼわかりきっているという前提があります。

この場合、相手方が有利になるように金額を取り計らうと、その後のビジネスで、相手方からいろいろと便宜を図ってもらえたり、サービスしてもらえることがあるということを示しています。

「色を付ける」を使った具体的な会話

それでは、「色を付ける」という言葉はどのように使うのでしょうか。

「色を付ける」の会話例その1 旅館編

仲居さんへの心付けに、少し色を付けておきました」

旅館でいろいろとお世話をしてくれる部屋付きの仲居さんへお渡しするチップを「心付け」といいます。

「心付け」には宿の格式やグレードなどでも多少変動はあるものの相場があり、それを前提に「色を付ける」、つまり「多少金額を上乗せする」ことです。

これにより仲居さんの仕事ぶりが目に見えて変わるものではありませんが、さらに丁重に扱ってくれるという期待はありますね。

「色を付ける」の会話例その2 酒屋編

「新酒の時期、必ず一升瓶で吟醸酒をお買い上げしてくれるので、常連さんには色を付けて、枡を付けている」

これは、酒屋さんが新酒の吟醸酒を買ってくれる常連さんに、サービスの気持ちを込めて、ひのき造りの枡をおまけとして付けているシチュエーションです。

このように「色を付ける」のは金額だけでなく、物品をサービスとして付与することも含まれます。

色を付ける」に使われている「色」とぬり絵に使われる「色」は、ほぼ同義です。

この2つの「色」に共通する概念はずばり、「そのものの外側を飾ってととのえるもの」、「上乗せするもの」というものなのです。

「色を付ける」はとくに商習慣で使われることを心に留め置いておくとよいでしょう。