ビジネス用語非公開求人とは(読了時間:4分40秒)

就職・転職活動をしていると、よく転職エージェント等のウェブサイトの広告に「非公開求人」という言葉をよく目にします。 では、非公開求人とはどういう求人のことなんでしょうか? また、通常の公開求人との違いや、求職者側のメリット・デメリットは何なのでしょうか?

非公開求人の意味とは

非公開求人とはズバリ、通常の誰もが見れるような求人サイトや転職・就活雑誌などでは見つけることのできない「一般に公開されていない求人情報」のことをいいます。

また、公開求人では得られない求人情報であったり、一般的に公開求人よりも人気が殺到する可能性が高いであろう案件が多いといわれています。

非公開求人と公開求人の違い

非公開求人が一般に公開されてないとはいえ、求人情報という意味では公開求人とは変わりありません。

そこで、非公開求人が公開求人と異なる大きな2つの理由をご紹介します。

不特定多数の誰しもが応募できるか否か

公開求人では、どんな人でも求人ホームページを見てやってきたり、求人情報がたくさん載っている雑誌などを読んでやってきたりと誰しもが応募することができます。

それに対して、非公開求人では、ほとんどの求人情報に「条件」が付いています。

たとえば、「プログラマーの資格があり、大手IT1企業で5年以上実務経験」や、「英語が流暢であり、TOEIC800点以上かつ某外資系大企業で3年以上勤務経験有」などです。

また、特に非公開求人では、この条件を満たしている人のみが求人情報を得ることができるというある種の「足きり制度」を設けているのです。

つまり、非公開求人は誰しもが応募できると言う訳ではなく、ある一定のスキル・経歴を持っている人のみが手にすることのできる求人といえます。

ダイレクトな求人かどうか

一般的な公開求人では通常、求人サイトや雑誌を通すとはいえ、企業の人事・採用担当者が直接対応して採用に至るというダイレクトなルートをたどります。

一方、非公開求人では転職支援会社の転職エージェントなどが、間を取り持ちます。

すなわち、非公開求人は求職者側が自由に仕事を探して直接応募することができない、間接的な求人といえます。

企業が非公開求人を出す理由

上記では、非公開求人と通常の公開求人の違いを述べてきました。

しかし、企業が公開求人でなく非公開求人を出す理由や企業側のメリットは何なのでしょうか。

人材採用におけるコストの低減

通常の採用では、大手企業や優良案件となると応募が殺到します。

ですので、大手企業などはその大きく膨れ上がった母集団から人事・採用担当者が時間とコストをかけて数人の候補者に絞り込むのです。

これは企業にとって大きな手間であり、時間・お金ともに多大なロスになるのはいうまでもありません。

ですので、求人・転職エージェントなどを中間に置き、ある種のフィルターを事前にかけてもらうことによって手間を抑えることができるのです。

また、採用のプロが莫大な量のエントリーシートや履歴書から、自社が欲しいと思われる優秀な人材を厳選してもらうことができる点も企業にとっては大きなメリットでしょう。

スタートアップ・新規事業の求人の場合

できたばかりのベンチャー企業や大企業の社内スタートアップでは、競合他社には知られたくない情報や、これから発表しようとしている新規事業の情報がたくさんあります。

しかし、そういった事業を始めるにあたって行う求人では、求職者側にも自分たちのビジョンや細かい内容を伝えなければなりません。

これを不特定多数の人に行うのは、数人の求人には割に合わない大きすぎるリスクになるのです。

そこで、非公開求人を使い、各種エージェントに間を取り持ってもらうことでリスクを最低限に抑え、かつ優秀な人材の獲得を見込めるのです。

会社内部への配慮

非公開求人は、会社内部の人たちに現在行っている求人情報を知られたくないときにも有用です。

とくにその求人が上位の役職であったり、現在の会社のパワーバランスが変わるようなポジションの求人であった場合は非公開求人がよく使われます。

というのも、もしあなたが今ついている役職の募集がインターネット上で募集されていたらと考えてみるとわかりやすいでしょう。

また、大きな役職に就くような人材の転職は業界内でも大きな話題になるのは言うまでもありません。

ですので、非公開求人をうまく利用することで、社内・外ともに情報漏洩の対策をしつつ大物の求人を行うこともできるのです。

非公開求人の探し方は?

非公開求人を探すには、まずは非公開求人を持つ就活・転職サイトを見てみることです。

また、一つの転職サイトだけでなくさまざまなサイトに登録し、探してみるのがいいです。なぜなら、それぞれのサイトには各々特徴があるからです。

たとえば、IT・エンジニアに特化したサイト、医療関係、美容師などがこれに当たります。

また、大手企業の求人の他にも、専門性の高いピンポイントの業種にフォーカスを置いた転職サイトや人材会社は多々あります。

ですので、大手の大規模な人材会社から中型、小型といった様々な種類の企業に登録してみるのもおすすめです。

さらに注意しておいたほうがいいことは自分の希望の年収などを引き上げすぎないことです。

自分の要求が高ければ高いほど紹介の数が減り、良い職業に行きつかない可能性は上がってしまいます。

非公開求人を使うメリット

実際に一般の公開求人(例えば、求人サイト・求人転職雑誌)の求人情報は膨大な量があり、微妙な求人情報や満足のいかない年収などの求人が多いのは事実です。

しかし、転職エージェントを活用し、非公開求人から仕事を探すことによってあなたのスキルに見合った仕事を探すことができるかもしれません。

また、就活経験の浅い場合や、初めての転職などでコネがない場合、知らないうちに自分のスキルや経歴に見合わないキャリアをつかんでしまう可能性があります。

ですので、非公開求人は通常見られない良い案件を探すことが出来る可能性においては大きなメリットがあるといえます。

非公開求人を使うデメリット

非公開求人を使えば必ず自分のスキルに見合った、もしくはそれ以上の求人・転職情報を得ることができるかというと、必ずしもそうではありません。

というのも、自分の都合を優先した転職エージェントがわずかながら存在するからです。

転職エージェントは転職が決まった際の成果報酬となるため、契約を進めるために強引に企業を進めてきたリ、転職者の意志とは関係なく、企業の選択を迫られたりする可能性があります。

そうしたエージェントは減少傾向にはありますが未だ存在しているとの話もあるので、担当決定の際には信頼できるエージェントを探しましょう。

非公開求人は通常の求人サイトや転職・就活雑誌などでは見つけることのできない「一般に公開されていない求人情報」のことで、公開求人とは直接・間接性などの違いがあります。 また、自分でいい転職先を見つけられない場合には転職エージェント経由の非公開求人をうまく使うことで有用であるというメリットがあります。 一方、良くない担当のエージェントがついてしまった場合は、希望とは異なる企業を無理やり紹介されてしまう可能性もあるので気を付けましょう。