「フラット」とは(読了時間:2分15秒)

「フラット」は直近がまだ学生だった新入社員にとっては音楽用語としての意味合いが強いかも知れません。しかしこれも立派なビジネス用語なのです。

今回は「フラット」の意味と使い方を見て行きましょう。

「フラット」の意味は

「フラット」は英語「flat」のこと。この単語はその意味が多様であることから、業界によっては日本語に翻訳してみるとまた別の意味で使われている可能性もあります。

したがって、以下に挙げるのは代表的なものです。(研究社・新英和辞典より)

1. 平らな 浅い
2. 均一の
3. 率直な
4. 単調な、平板な
5. 精彩を欠いた

「フラット」を使った具体的な会話

それほど意味の多様な「フラット」ですから、具体的な使い方をシーン別で見て行きましょう。

「フラット」を使った会話例1

「今期も市場はわりとフラットな動きしかなかった。」

この場合の「フラット」は「平たん」や「単調」という意味で使われているようです。

おそらく市場に大きな動きはなく、比較的落ち着いていた、もしくは活況ではなかったことを示しているのでしょう。

「フラット」を使った会話例2

「トップダウンにしても、中間層で指揮系統におかしなバイアスがかかる。この際フラット組織で行こう」

「フラット組織」とは中間層をできるだけ少なくした組織形態で、マネジメントグループの指揮がダイレクトにタスクチーム(実働部隊)に伝わるメリットがあります。

企業には社長をトップとしたマネジメントのヒエラルキーがあるものですが、そのうちの中間層を省くことによって風通しが良くなり、タスクチームに直接働きかけることができます。

どうやらこの例文でもフラット組織を作り、タスクチームを直接指揮したいという意向があるようです。

理由は「中間層からのバイアス」、つまり優先順位や仕事の進め方を中間層の都合で変えてしまうことを弊害だと思っている節があるのです。

「フラット組織」で使われる「フラット」は「平たんな」「均一な」の意味になります。

「フラット」の会話例 その3

「この画像についてはフラットに仕上げてください。そうでないと、コントラスト比較用には使えないので。」

どうやらプリンターの出力サンプルの仕上がりについて話をしているようです。

この場合の「フラット」は「単調な」や「深みがない」、「めりはりのない」、あるいは「つや消しの」という感じでしょうか。

「フラット」の会話例 その4

「このままでは使い勝手が悪いので、フラットファイルフォーマットに落としてください。」

「フラットファイルフォーマット」とは、表形式のデータの集合を記号文字や制御文字を区切りとする単純な形式のテキストファイルに記録したものをいいます。

この「フラット」は「単純な」を意味します。IT関連用語は得に日本語に訳しにくいという特長があります。

「フラット」の会話例 その5

「この案件はA社とのしがらみなど抜きにして、フラットに考えた方がいい。」

ビジネスの世界では個人的な感情を介入させることはもっとも避けるべきです。というのも、そうした雑音はおかしなバイアスを生み、本来あるべき正常な取引などをゆがめる可能性があるからです。

ここでの「フラットに考える」とは、「先入観にとらわれず、分け隔てなく考える」という意味です。

「フラット」は業界によって特別な使い方があることがお分かりいただけたでしょうか。

今回ご紹介したのは、ビジネスでよく使われ、日常でも使われていることから類推がすぐつくものです。

「Jargon」という英語があります。これは普通の人にはわからない専門語や職業語をいいます。いわゆる「ギョーカイ用語」などはその最たるものです。

「フラット」はビジネス用語としてもそうした側面が強く反映される言葉です。どういう意味で使われているのか、早い段階で理解しておくことが必要です。

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