バズマーケティングとは(読了時間:5分26秒)

バズマーケティングは最近注目させれているマーケティング手法です。

私たちの日常にも関わりのあるバズマーケティングとは一体どういうものなのでしょう。

今回はこのバズマーケティングについて解説します。

バズマーケティングの意味とは

バズマーケティングのバズという言葉は英語で「ハチなどの羽がブンブンいう」という意味の「buzz」という単語が語源で、「ざわめく」「噂する」といった意味があります。

この言葉のように、バズマーケティングは、人から人へと伝わっていく、口コミを増やしていくマーケティング手法のことをいいます。

口コミがどれだけの宣伝力を持つかは、みなさんもご存知の通りでしょう。

テレビでCMを見るより、知っている友だちからの情報やSNSでの情報のほうが説得力があります。

しかも人から人へと伝わっていくので一時的な広告より長く浸透していく可能性もあり、上手に使えばとても効果的な宣伝手段になります。

バイラルマーケティングとの違い

たまたま販売した商品があるきっかけから話題になり、SNSなどで広まって爆発的なヒットを飛ばす、ということもありますが、バズマーケティングは基本的には人為的にあたかも自然発生的に噂が広まるような状況を作り出す手法のことをいいます。

バズマーケティングと似ているものに「バイラルマーケティング」というものがあります。バイラルという言葉は英語の「virus(ウイルス)」という言葉が語源です。

つまりウイルスが感染するように製品の評判が広がるような仕掛けを作るマーケティング手法という意味です。

たとえば最近のインターネットの商品ページはツイッターやフェイスブックと連携されていて、ボタンを押せば簡単に商品を周りの人に紹介できる仕組みになっています。

このようにバイラルマーケティングは口コミが広がる仕組みを作る手法です。

一方で、バズマーケティングはわかりやすい仕組みによって口コミを広める方法を作るというよりも、自然に口コミしたくなるような仕組みを作ることに重きを置くことに違いがあるといえるでしょう。

その他にも噂が広まっているような状況を作り出す手法に「ステルスマーケティング」、いわゆるステマという手法もあります。

ステマの場合は金銭でお客のふりをする人、つまりさくらを雇ってお店の前に行列を作らせたり、ツイッターでつぶやかせたりといった「やらせ」の手法なので、倫理的に問題があるとされています。

バズマーケティングでは、あくまでも口コミをするのはその消費者個人の自由意志によるものなので、このように強制させるということはありません。

バズマーケティングの手法

口コミを強制させないで、口コミしたくなるような状況を作るにはどうしたらいいか、それがバズマーケティングのアイデアの見せ所です。

たとえばもし自分だったら、何か商品の魅力を友達に伝えたり、ツイッターやインスタグラムで広くまわりに知らせたいと思う時はどんな場合でしょうか?

それを考えるとバズマーケティングの手法が見えてきます。

感動体験

たまたま入ったラーメン店が、今まで食べたことのないような美味しい味だったら思わず人に伝えたくなるでしょう。

口コミをしたくなる体験の一つはそういった感動体験です。

リッツ・カールトンの事例

顧客満足度第一位を誇るホテル、「リッツ・カールトン」は他のホテルより抜きん出たサービスで知られています。

たとえば、ホテルの人に誕生日と知らせていないのに、食事のときにバースデーケーキが用意されたり、どこの場所の「リッツ・カールトン」に行っても、なぜか自分の好みの飲み物が部屋に用意されているといった、驚くようなサービスなのです。

それは、従業員が情報カードに、お客さまとの会話から得た情報や、お客さま同士の会話から推測される情報などを記載し、全ての情報が「リッツ・カールトン」で共有できるシステムになっているからです。

また、従業員が宿泊した夫婦がその日が結婚記念日であるという情報を夫婦の会話などから得て、サプライズとしてのサービスをしたいと思ったとしましょう。

そのとき、その従業員はいちいち上司に判断を仰がなくても行う権限を持っているので、お花とカードを用意するなど、すぐにそのサービスを行うことができるシステムになっていることも大きなポイントです。

そんな驚くようなサービスを受けたら感動し、思わずSNSで「こんなサプライズがありました!」と喜びを人に伝えたくなることでしょう。

リッツ・カールトンはバズマーケティングを狙ってこのようなサービスをしているわけではないと考えられますが、結果としてバズマーケティングに成功しているといえます。

話題性のある面白さ

バズがおこる原因としては話題性というものもあげられます。

たまたま入ったラーメンが美味しかったというのは感動体験ですが、同じラーメン店でも、店長さんがとてもユニークな名物店長さんだったり、話題性のあるメニューを出していたりすれば、今度はその面白さを伝えたいという気持ちが起こります。

このように面白さ、話題性も重要なポイントです。

「ぺヤングソースソースやきそば」の例

まるか食品の「ぺヤングソースソースやきそば」は、はじめはプレーンな一つの味しかありませんでしたが、激辛タイプが発売されたり、イカスミ味、パクチー味、チョコレート味の焼きそばを販売したりと、一体どんな味なのかと想像をかきたてるような話題性のある商品を次々に販売しました。

2016年の『ペヨングソースやきそば』の発売時には、「販売元は同じなのになぜペヤングの偽物みたいな名前の焼きそばが販売されたのだろう?」と話題になり、食べ比べのブログが多数掲載されました。

ペヤング好きの人はペヤンガーと呼ばれるなど熱狂的なファンも増え、虫が混入して一時販売を停止した時期もありましたが、批判するツイートが蔓延して評価が下がる可能性もあったにもかかわらず、販売再開の時にはペヤングファンの喜びの声や店頭に商品が並ぶ写真がSNSで多数投稿されたのです。

話題性のある新機能

また、いままであった商品でも面白い新機能が追加された時もバズが増えます。

SiriがiPhoneに初めて登場したときは話題を集めました。

Siriに問いかける質問に対して、どんな答えが返してくるのか試してそれを写真に撮ってSNSに掲載する人も大勢いました。

SNSを見た人も自分の持っているiPhoneと比較したり、新しい機能に対しての好奇心はとてもあるので、双方のコミュニケーションが活性化するきっかけになったのです。

バズマーケティングのこれから

このようにSNSでいいねを押してもらいたいという現代の若者の心理を刺激して、面白い話題作りを提供できる商品をつくることもバズマーケティングの重要な要素です。

写真映えする商品作り

最近では製品のパッケージがデザイン的にかっこいいというだけでなく、「インスタ映え」するかどうかということが重要ポイントになっています。

つまりどんなに高品質な製品でも写真に撮ると地味に見えてしまうと、それは「写真映え」しないのでSNSで広げる場合には少し損をしてしまうことになります。

このように今の時代は言葉だけでなく、写真でコミュニケーションをとることが主流になっているので、写真映えするかどうかという要素も重要なキーワードになっています。

口コミの問題点

このように自然に人が口コミをしたくなるような、仕掛けを作るバズマーケティング。

しかし口コミや噂は広がるスピードは早いのですが、一過性で終わってしまったり、手法が悪ければ、炎上したり、悪い噂が広がってしまう危険性があるのも口コミの特徴です。

SNSの利用はもろ刃の剣といえることはおさえておかなければならない点です。

バズマーケティングは今の時代に合ったマーケティング手法です。

しか、基本にはいつも時代のニーズにあった改善をしながら良い製品、良いサービスを提供し続けるということが大切なのは言うまでもありません。