私が新卒で弁護士秘書になるまで - ハローワークに相談に行った話
私は新卒の就職活動を通して、弁護士秘書になりました。
「新卒で弁護士秘書なんてなれるの?」
そう思う方も多いですよね。私も実際、就職活動を始めたときは弁護士秘書になるという選択肢があるなんて知りませんでした。
そこからどのように弁護士秘書になったのかお話しします。
就職活動開始時は、違う業界を目指していた
私は大学3年生の1月頃より本格的に就職活動を開始しました。
国際系の学部に所属していたこともあり、将来は英語を使って国際的な働き方をしたいという軸で就活をすることに。
メーカーや物流、航空会社など、様々な業界の総合職にエントリーしました。
しかしたくさんの会社の面接を受けても、お祈りメールが来る日々でした。
多くの学生が内定を貰い出す6月になっても、一つも内定を貰えていないという状態に。
持ち駒ももうほとんどなくなってしまい、途方に暮れました。
「いろいろな対策をしているのに、なぜ上手くいかないのだろう」
「自分の何が他の内定を貰えている学生と違うのだろう」
そう思いつつ、また始めから違う企業にエントリーシートを出すしかありません。
ハローワークの相談に行ってみることに
就職活動に行き詰って友人と気晴らしにランチをしたときに、友人がハローワークの新卒向けの相談に行っていることを知りました。
ハローワークで新卒に向けてサービスを行っているなんて目から鱗。
私もハローワークに行ってみることにしました。
ハローワークでは、担当の相談員の方が一人ついてくれます。
そこで初めてハローワークを利用した日に、就職活動に行き詰っていることを相談し、今まで受けてきた業界を伝えたら、担当の方に驚かれました。
「あなたが受けている業界は、きっとあなたに向いていないと思う。あなたに非があるわけではなくて、その業界とは相性が悪いのね。」
今まで私が内定を貰えなかったのは、自分がダメなせいだと思っていたので、担当の方の言葉に泣きそうになりました。
「私のせいじゃなかったんだ。」と。
アドバイスを貰い、就活軸を見直す
担当の方にたくさん話を聞いてもらい、一緒に自己分析をやり直しました。
その結果、自分の性格や今までの経験から、私は総合職ではなくサポート職の方が合うのではないかと気づき、サポート職も受けてみることに。
そのときに担当の方に、英語を使えるサポート職で私に合いそうな職種があると、弁護士秘書を紹介してもらいました。
弁護士秘書の新卒採用をしている法律事務所は多くなく、そのうえ法律事務所の選考は一般企業よりも早く行われるため、6月にまだ選考をしている法律事務所はあまりありません。
しかし、運よくまだ選考を行っている法律事務所が少し見つかったので、受けてみることにしました。
そこからはとんとんびょうしに事が進み、志望した法律事務所から内定をいただくことができました。
あんなに内定をもらうのに苦労していたのに、今までの就職活動とやり方は変えていないのにこんなに事が上手く進むなんて。
やはり就職活動では業界や職種が自分に合っていることが大事なのだと実感しました。
弁護士秘書になってみて思うこと
弁護士秘書としては4年弱勤めましたが、弁護士をサポートすることに楽しさややりがいを感じました。
大変なこともたくさんありましたが、やはり自分は縁の下の力持ちのような仕事が合っていると心の底から実感しました。
就職活動のときに、ハローワークに行ってアドバイスを貰ってよかったなと思います。
就職活動はとても大変で、つらいことも多いと思います。
上手くいかなくなったときは一度立ち止まり、自分を見つめなおしてみてください。
そして、弁護士秘書というあまり知られていない素敵な職種も候補に入れていただければと思います。
このお話が少しでも参考になったら嬉しいです。