訪問美容師のデメリットは? 大変だなと思った事を正直に書いてみました
三重県で訪問美容師として活動している大脇貴志です。
フリーランスの訪問美容師として5年が経過しましたが、今回はサロンワークとの違いを書いていきます。
というのも訪問美容はサロンワークとは全く違う世界ですので、訪問美容ならではの「大変なこと」があるからです。
今回は実際に僕が感じた「訪問美容師として働く上で大変だなと思ったこと」を書いていきますので是非参考にしてください。
真っ直ぐ座位を保てない方のカットが多い
サロンワークでは椅子にじっとお客様が座ってくれることがほとんどですが、訪問美容では座位を長時間保てない方が多く、
・体が傾いてしまう
・顔が上がらない
・じっとできず頭が揺れる
なんて状態でカットすることも多いです。
そして椅子に長時間座るのがキツい方も多いため、なるべく短時間でカットするスキルが求められます。
美容師からすると「切りにくい姿勢なのに短時間でカットするなんて…」と思うことも正直ありますが、経験を重ねることで施術スピードも上達していきます。
また頭が揺れてしまう方のカットでは、ハサミの使用が危ないケースもあります。
そんな時僕はトリマーやレザーを使いながら整えるようにしています。
訪問先の部屋が暑い(or 寒い)
サロンでは空調管理ができるため快適な温度で仕事することができます。
しかし訪問美容では出張先のお家が暑い(もしくは寒い)なんてことがよくあります。(多分分かってくれる美容師さんは多いはず)
特に高齢者は夏場でもエアコンをつけずに過ごしてる方も多く、カット前から汗がダラダラ出てくることも。
またクーラーではなく扇風機のみという場合もあり、カット中は髪が舞うため止めるともう大変。笑
そして逆に訪問先の部屋がとても寒い・・なんてケースも。
おそらく暑がりでエアコンつけてないのだと思いますが、こちらとしては寒くて指先に感覚が・・なんてこともあります。
訪問先の廊下やスペースが狭い
訪問美容では移動式シャンプー台を持参することも多いですが、部屋までの廊下が狭く通りにくいこともあります。
しかし家の壁や棚を傷つけるわけにはいきませんので、かなり慎重に持ち運びをしなければなりません。
訪問先の家の照明が暗い
美容室はカットの手元がよく見えるよう「照明」が明るく設計されています。
しかし訪問美容では出張先の家の部屋が暗い・・なんてこともあります。(あとは逆光で見えにくいことも)
そのためカット中の手元が見えにくかったり、カラーの正確な明度が分かりにくいなんてことも。
さすがに照明に関してはどうすることもできないため、こればっかりは手元を切らないよう注意するしかありません。
荷物が重く汗をかくことも・・
訪問美容ではメニューごとで荷物の量が変わってきます。
カットのみならそこまで荷物がなくても大丈夫ですが、カラーやパーマとなると荷物の量が増えていきます。
そして特に重たい荷物としては移動式シャンプー台となり、折りたたみやキャスター移動ができないとなかなかの重労働に。
また出張先がアパートでエレベーターがない場合は到着前に汗をかいてしまう・・なんて場合も^^;
・持ち運びする荷物を軽量化する
・効率良く持ち運びする(何往復もせず持ち運びできるようにする)
これらを常に考えながら僕は活動しています。(腰を何度か痛めてるので・・)
いかがでしたか?
訪問美容ではサロンワークとは施術する環境が全く変わってきます。
そのためサロンワークとは全く違う大変なことがでてきますが、経験を重ねることでケースバイケースで対応できるようになってきます。
また大変なことも多いですが、訪問美容師はとてもやりがいのある仕事です。
特にサロンワーク以上に「ありがとう」の重みを感じる事が多く、お店に行けずに困っている方の支えになれてると感じるととても嬉しいものです。
こちらの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。