訪問美容師に求められる能力とは? 独立して5年の現役美容師が解説
三重県で訪問美容師として活動する大脇貴志です。
訪問美容師として独立して5年が経過しましたが、実際の経験を通して感じた「訪問美容師に求められる能力」をまとめてみました。
これから訪問美容師になろうと思っている方は是非参考にしてください
必要最低限な介護知識
訪問美容では、高齢の方や介護されている方、病気や怪我で外出が困難な方など…
何かしらの理由で外出が難しい方を担当します。
そしてその方その方で体の状態は全く違うため、ケースバイケースでの対応力が必要になってきます。
そこで大事になってくるのが介護知識であり、介護の知識があると利用者様からの安心感だけでなく、どんな状況でも慌てず対応する事ができます。
そのため個人的におすすめなのが、介護初任者研修(旧ヘルパー2級)を取得する事。
必要最低限な介護知識だけでなく、ベッド上での移乗や洗髪方法など、訪問美容でも役立つ実技を習う事ができます。
ショートスタイルを上手にカットする能力
訪問美容師として一番多くカットする髪型がショートスタイル。
個人的にも約8割以上はショートスタイルです。
そしてショートスタイルといってもたくさんの髪型があります。
・耳に少しかかるくらいのショート
・耳が隠れるくらいのショート
・刈り上げ
・角刈り
訪問美容では、その方それぞれのご希望に添えるよう、どんなショートでも上手にカットできる能力が求められます。
手早くカットする能力
訪問美容ではじっと座位を保てない方も多く、なるべく手早くカットを終わらせる必要があります。
個人的にもカット時間はかなり意識しており、施設さんには1時間に4〜5名ペースでカットする事を伝えています。
また中には早く終わらせすぎると失礼では…と感じる方もいると思いますが、訪問美容では
・手早くカットを終わらせる
・かつ満足されるスタイルを提供する
の2点はマスト事項です。
お客様に100点満点の髪型を提供しつつ短時間でカット…は慣れないとなかなか難しいかもしれません。
そのため常に時間を意識しながらカットしていく習慣を身につけていきましょう。
明るく元気に接客ができる方
訪問美容では耳が不自由な方も多く、いつもの声量では全く利用者様に聞こえてない事も多いです。
そのため利用者様と上手にコミュニケーションをとるためにも、明るく元気にハキハキと接客する事が大切に。
僕自身、仕事では声のトーンをなるべく高く、そしてハキハキと大きな声で話すよう意識しています。
いかがでしたでしょうか。
今回は訪問美容師に求められる能力を、自分自身の経験から感じた事を書かせて頂きました。
これから訪問美容師になろうと考えている方は是非参考にしてください。