美容師には必ず身に付いている「人生に役立つ2つの仕事術」とは?
美容師という仕事に対して、「お洒落で華やか」な憧れを抱いている方は多いと思います。
その反面で、厳しい修行期間があることや、接客業としての仕事の大変さをイメージするかもしれません。
それらを経験してきた美容師には、共通した「仕事術」が身に付いているように感じています。
お客様は“価値観の違う人”だらけ。どう対応する?
美容室は、老若男女問わず様々な方が利用する場です。
対応する美容師は、年齢も性別も趣味嗜好も異なる方を相手に、ヘアスタイルを作ります。
世代や性別が違えば“ファッションの感覚”も違うし、“日常生活の価値観”や、“髪にまつわる悩み”も違います。
そんな“価値観の違う人”の期待に応えるのは、簡単ではありません。
自分が「キレイになりたい」のか、人を「キレイにしたい」のか
美容師は、「ファッションが好き」な人が、憧れを抱いてなる職業です。
「ファッションが好き」な人は、自分が「カッコよく、可愛く、キレイになる」ことが嬉しくて、好きになったはずです。
ですが「ファッションが好き」なことと、美容師に求められる仕事は、少し違います。
美容師は、人を「カッコよく、可愛く、キレイにする」仕事です。
とはいえ、お客様の“美意識”や“ファッションへの価値観”は人それぞれ。
時には、自分が美容師として“カッコいい”と信じるヘアスタイルが、お客様の“好み”ではないこともあります。
すると、“カッコいい”ヘアスタイルを完璧に仕上げても、喜んでもらえないかもしれません。
美容師の仕事術①「人のために動く」
美容師が対応しているのは、お客様の「髪質」だけではなく、お客様の“価値観”でもあります。
“価値観の違う人”の期待に応えるためには、美容師はその人その人に合わせた対応をする必要があります。
そこで培われるのは、お客様の気持ちを考え、「期待に沿えるように力を注ごう」と考える力です。
お客様に寄り添い、親身になって、喜んでもらおうと全力で取り組む。
美容師は、そんな「人のために動く」ことを求められる仕事なのです。
美容師人生は、勉強の連続。どうやって学習する?
美容師が一人前になるまでの修行期間は、長い道のりになります。
専門学校での2年間の後、美容室でアシスタントとして技術を覚えてやっと、スタイリストになることができます。
そしてスタイリストになった後も、最新のトレンドヘアを追い続けたり、新しい薬剤の取り扱い方を覚えたり…。
美容師人生は、勉強の連続です。
受け身で待っていても勉強は進まない。先輩は“学校の先生”ではないから
アシスタントは、技術を職場の先輩から教わることになります。
ですが、先輩美容師は「いつでも教えてくれる」わけではありません。
美容師は「お客様をキレイにすること」が仕事であって、後輩に「教えること」は仕事ではありません。
先輩たちは、“学校の先生”ではないのです。
そのため、後輩に「教える」のは二の次、三の次で、先輩のアドバイスを待っていても、仕事に追われて順番が回ってこないのです。
すると、先輩から教えてもらえる「時間」や「アドバイス」は、技術を覚える上で大きなヒントになり、とても“貴重なもの”になります。
美容師の仕事術②「自分からできることをする」
先輩のアドバイスが“貴重なもの”になると、教わる側の自分にとって、活用の仕方が重要になります。
学びたい事に対して受け身では、いつまでも先に進めないため、「自分からできる」勉強法を駆使するようになります。
・受けたアドバイスをすぐやってみる、その上でまた質問・相談する
・先輩・同僚の仕事ぶりをよく見て、真似をする
・失敗したことを繰り返さないために、修正する
美容師は「自分からてきることをする」ことで、いつも能動的に仕事に取り組んでいるのです。
信頼と期待に応える、“もっとよくなろう”のアクション
美容師という仕事は、人との繋がりを大切にしているため、いつもお客様の信頼と期待に応えようとしています。
「頑張ることをカッコ悪いと考えている」「失敗を恐れて行動しない」「ミスを認めない」こういった言動は、自分も成長できない上に、周りからの信頼も失ってしまいます。
「人のために動く」「自分からできることをする」これらの仕事術には、美容師が“もっとよくなろう”とアクションする気持ちが込もっているのかもしれません。
この記事が皆さんの将来の参考になれば、幸いです。
僕は「意外と知らない髪の毛の話」や「美容業界の話」などを、noteでも書いています
操作イトウのnote @美容師なのにライター
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