どんな人がプロのパイロットになっているの? 私が実際にお会いしたプロパイロット!
これからプロパイロットを目指すために向き不向きな人とか、調べればそれなりに情報は得られます。
では実際にはどんな人がプロパイロットになっているのでしょうか。
実はこんな方々でしたというのをお伝えいたします。
私達の日常でも見られることをピックアップしました。
ここで言うプロパイロットとは、小型機のパイロット、US Air forceや自衛隊のパイロット、国内外のジェットエアライン、これらを含めています。
ちなみに私自身はカリフォルニアで小型機の飛行教官と、観光フライトのパイロットをしていました。
この記事を読み終わったあと、
「私もそんな人になれるかな?」
「私もそういう人達のようになりたい!」
こんなふうに気持ちが動いたら、それはあなたにとって何を意味するのか、お考えになってみてはいかがでしょうか。
夢を持っている人
プロパイロットになるという夢を目標をハッキリと決めていた人。
また、その人が飛行機でなくても、過去に別の夢を実現した人や、目標を達成してきた人などです。
夢を追い実現するという過程を経てきた人の内面は強いです。
転職プロパイロットは少なくとも十数人お会いしました。
努力する人
成功すると信じ続け、努力し続けていた人です。
その目的の為ならやりたく無いことでも実行してきた人です。
「なんで私が飛行機のトイレの掃除までしなきゃいけないの…」
「逆さスピンなんて怖くて絶対やりたくなかった!」
「燃料消費の計算なんて苦手!」
と言っていた彼ら(私も含まれますが)が、
終わって見ると「嫌い、と、やらない、は別の次元だよね」という会話に変わっていました。
ジョークを言う人
これって人に笑ってもらえるのと、自分も愉快になれるプラスの感情を生み出すスキルですよね。
実はジョークを言えることって、人とのコミュニケーションの種類では高い能力だと私は思っています。
何しろ相手の感性あっての笑いなのですから。
プロパイロットはジョークが好きです!
時間を守る人
彼ら(私もですが)待ち合わせ、約束、講習、仕事などなど、時間に遅れることはまずありません。
ある例ですが、待ち合わせに遅れる人の心理は、
「あなたの時間よりも私の時間の方が大切です」
という価値観を行動で示しているという分析が有ります。
プロパイロット達は相手の時間も大切にしてるということなんですね。
一方、飛行機ならなんでも、離陸したら一定時間内に必ず着陸しなければ大事故になる、という当たり前の認識があります。
こういう前提も影響しているのかもしれません。
好きがある人
「私は空から風景を見下ろすのが好き!」
「オレは着陸のあとの充実感が好きだなー!」
「飛行機はカッコいいから好きなんだよね!」
「あたしは離陸するときの飛んでる感が好きなの!」
「ジェットブラストは興奮するよねー!」
「でっかい飛行機を飛ばしているだけでも最高だよ!」
「飛んでる飛行機を見るのが好きだからパイロットになったよ!」
「僕はね、パッセンジャーが最後に飛行機を降りた瞬間のあの表情を見るのが好き!」
それぞれの好きって面白いですが、思い出せないもっと個性的な好きもあったと思います。
タバコを吸わない人
飛行中は身体が気圧の低い状態にさらされるということは、パイロットに興味のある人なら誰でも知っていますよね。
呼吸器系はその他の職業よりも重要なので喫煙するプロパイロットは少ないと思います。
多分ですが私は出会った記憶がありません。
それよりも大きな理由と思っているのは、そもそも気分の調整のために喫煙が必要な人というのは飛行機乗りには向いてないということです。
謙虚な人
間違いをしたときに素直にそれを認めた人。
スキル不足で出来ないときはハッキリそう言った人。
悪いと想ったときに相手に謝った人。
人間関係でネガティブな関係になったときに、関係改善の為に自分からアプローチした人。
怒りや落ち込みなどネガティブな感情があるとき、他人に助けや相談などを求めてきた人。
自分の非を認めて人からのアドバイスなどを聞き入れた人。
などなどです。
謙虚さってすごいことだなって思うのです。
責任感(責任観)
謙虚さとも通じますが、プロパイロットの皆さんは責任観が強い印象があります。
責任という言葉の最低限の意味は、
「それは私がやりました」と認識することです。
否定的な指摘をされたことについて認める美徳もあります。
一方、良かったり褒められたりしたことに対しても自然に「それは私がやりました」のように受け入れていました。
そんなプロパイロットが多いので楽しかったです!
自分自身にブレない人
例えば
「私はスイーツが好きで酸っぱいのは苦手です。お金はある程度あれば満足で、商売するのは不得意です。人をだますことは自分の信念に反します。自然をできる限り大切にしながら生きています。」
というような個性や自分自身の芯を維持している人。
「この人ってこんな確固とした人物なんだ」と思わせてくれる人。
実はこういうことすごく大切なのです。万が一、飛行中に緊急事態が起きた場合、自身の判断と決断で行動できるかどうかにも関わる性格です。
さて、私と出会ったパイロットはこのような性格だったからプロになれたとお思いでしょうか?
このような性格の人でしたらおおよそプロパイロットに向いているのだろうと思われます。
それと共に、習得を積み重ねてゆく過程でこのような性格が発達してゆくのだろう、とも思っています。
自分の場合は半分半分かもしれません。