「人が苦手」「話すのが苦手」でも社会福祉士・精神保健福祉士は大丈夫?
どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。
(年齢は30代で上記は身バレしないよう嘘ついてます。すみません。)
社会福祉士や精神保健福祉士になろうか迷っている方の中には、次のような不安・心配のある方が多いのではないでしょうか?
「人が苦手なんだけど大丈夫だろうか?」
「コミュ障だから不安・・・」
「私は福祉の仕事に向いてるのだろうか?(向いてないんじゃないか?)」
ネット上で福祉の仕事を調べれば「人と関わるのが好きな方が向いています」とよく書かれています。
なので、『人が苦手』と自覚のある方は、きっと自信を失くしてしまっているのではないでしょうか?
確かに、私の印象でも人が好きなタイプの方はいきいきと支援をしています。
間近でみていると「彼らこそ福祉の仕事に向いている。それに比べて俺は・・・」と引け目を感じてしまうこともありました。
そうです。私自身、『人が苦手』だったり、長時間人と過ごしていると気を遣ったり疲れてしまうタイプで、けっこう人を避けるところがあります。
しかし、このような私でも福祉の仕事を約10年続けてきました。
続けるうちに気づいたのは、私のように『人が苦手』と感じつつ、福祉業界に入ってくる方がよくおられるということ。
やはり皆さん不安があったり自信を失くしていたります。
そこで、「人が苦手でも社会福祉士・精神保健福祉士の仕事は大丈夫だよ!」とメッセージを送るべく、私の体験を交えてこの記事を書いています。
ボランティアでの苦難
これは私が学生の頃、福祉現場でボランティアをしていた頃のことでした。
そこは精神障がいのある方の就労継続支援事業所(いわゆる作業所)でした。
まず困ったのは「何を話して良いのかわからない」ということ。
作業所には男女含め、いろんな世代、性格、疾患のある方がいました。
同世代の連中とばかり関わってきた私にとって、これまでの人生で交わりの無かった方々でした。
そんなこともあって、「どう関わったら良いのだろうか?」「こんなことを話しても良いのだろうか?」と悩み、なかなか話せませんでした。
そこで現場の方に相談すると「ふつうに関わったら良いよ」とアドバイスをもらいました。しかし
"・・・ふつうに関わるって何だ?"
私は再び悩みの底に沈んでいきました。
ますます自信を失くしていく
何をどう話して良いのかわからない日々でした。
沈黙になれば「何か話さないといけない・・・!」と思いつつも、何を話して良いのかわからず、疲れてしまう。
たくさん交流して疲れるならまだしも、「ただいるだけで疲れる」ような具合でした。
そんな私とは対照的に、うまい具合に話したり関わったりするボランティア学生もいました。(それがなんとも楽し気に見えるんですよね!)
そのうち私は「俺は向いてないんじゃないか」「きっと、福祉にはああいうヤツが向いてるんだ」と感じ、ますます自信を失くしていきました。
社会福祉士・精神保健福祉士は『人が苦手』『話すのが苦手』でも大丈夫だ!
何かドラマのような転機があったわけではありません。
ただひたすら続けるうちに、相談するうちに、本を読むうちに・・・。
『人が苦手』と自覚している私でも、いつの間にか「支援として特に問題は無い」くらいに人と関われている自負と、そうした他者評価をもらえるようになりました。
「なんだ・・・『人が苦手』でもやっていけるじゃないか。あんなに悩んでいたのに。」
「社会福祉士も精神保健福祉士も『人が苦手』でも大丈夫じゃないか。」
私はそう思うようになりました。
今の私は、このような自分なりの答えをもつようになりました。
言葉のやり取りだけがコミュニケーションではない。
・何を話したら良いか、どう関わったら良いかは「どんなゴールに向けて支援するのか」から逆算して考えたら良い。(ゴールが無いなら支援しようがない)
・目を合わせるのが苦手でも良い。目を合わせすぎるのも問題だ。
ただし、目を見れば相手のことが色々わかるから、なるべく観察してみよう。
・集団が苦手でも、会話に入れなくても良い。
何でも話せば良いってもんじゃない。
そこでの自分の役割に集中しよう。
・気疲れしても良い。気を遣うから繊細な支援ができる。
でも、気疲れは放っておくと体を壊すから、一人の時間を意識的につくって睡眠・運動でストレスを解消しよう。
長所と短所は表裏一体であることが多く、『人が苦手』といえば短所になりますが、裏返すと人の機微・気持ちを敏感に察知できる長所があるのかもしれません。
社会福祉士や精神保健福祉士が行う相談支援は、鈍感であるより敏感である方が素養があるでしょう。
他人の領域に土足で踏み込んでしまうようでは難しいのです。不快に思われたり、怒りを買ったりして、支援関係が途絶してしまうことがあります。
そうした意味で、『人が苦手』『話すのが苦手』と自覚のある方は、敏感だったり遠慮がちだったりするはずで、むしろ伸びしろがあると思うのです。
「やってみたい」と思う気持ちを大切に。
ぱーぱすは『人が苦手』『話すのが苦手』という方を応援しております!
以上、「人が苦手」「話すのが苦手」でも社会福祉士・精神保健福祉士は大丈夫?という話題でした!
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