図書館で司書として働くために努力した3つのこと
私は中学生の頃から本に関わる仕事がしたいと思い、図書館司書になるためにさまざまな努力をしてきました。
これから図書館司書を目指す人のために、私がしてきたことをお伝えしたいと思います。
図書館司書資格を取得
進路を決める際に、図書館司書資格を取得できる大学に入学することを決意し、在学中に図書館司書資格を取得しました。
図書館司書の資格は国家資格ながら試験はないため、心の余裕はありましたが、大学で自分の勉強をしながら司書課程を学ぶのはとても大変でした。
土曜日や夏休みも学校に通って講義を受けました。
試験やレポートは実践的な内容も多かったので、教授にわからないところを積極的に聞きにいったり、同じ司書課程をとっている友人と相談したりしながら進めていきました。
よく図書館で勉強していたので、カウンターにいる司書さんに聞きに行ったこともあります。
もともと本が好きで地域の図書館や大学図書館も多く利用していたので、どの棚にどんな本があるか、どの本を調べれば情報が載っているか、を知っていることはとても助かりました。
学生時代から図書館に関わる活動に参加する
高校の図書室の先生や、大学の教授からも「図書館司書になるのは難しい」といわれていたので、とにかく図書館に関わる情報を集めようと努力していました。
大学図書館では、年に1度蔵書点検のアルバイトを募集していたので、4年間参加しました。
またアルバイトがきっかけで仲間を集め、一緒に書架整理などのボランティア活動をしていました。
3年生になったころ、図書館司書課程の教授から「大学近くの市立図書館でアルバイトを募集しているのでやってみないか」と声がかかりました。
公共図書館では学生アルバイトを募集することはほぼないのですが、職員が補充されるまでのつなぎだったらしく、半年ほど土日祝日などに配架や書架整理など簡単な作業を行いました。
この図書館でのアルバイトがのちに「経験者」として認められ、就職につながりました。
図書館司書と人脈をつくる
図書館司書になるためには、とにかく司書の人と仲良くなることが大切だと考え、人脈をつくっていきました。
大学では大学図書館の司書さんと仲良くなることができたので、「○○の大学で図書館司書を募集するらしい」などといった情報を得ることができました。
ただ、大学図書館で働く司書さんも非正規の人が大半で、「図書館司書の仕事を長く続けるのは難しい」とは言われ続けていました。
地域の図書館は幼いころから通っていたので司書さんとは顔見知りで「図書館で働きたい」というと、応募の仕方や働き方などを教えてもらえました。
また学生時代アルバイトをした図書館では、「職員の募集があったら連絡するよ」と言ってもらえました。
結局これが直接就職に結び就くことはなかったのですが、多くの人の話を聞いて人脈をつくったことは、図書館で働いてからも役に立ちました。
とにかくたくさん本を読む
もともと本が好きなので、時間があればとにかく本を読んでいました。
とくに文学や自然科学に興味があったので、その分野の本はたくさん読み、流行本から古典まで幅広く知識を身に付けておきました。
これは図書館司書として働き出してからも、レファレンスにとても役立ちました。
学生時代から図書館司書になるためにさまざまな努力をしたおかげで、自分は図書館で働くことができたと思っています。
自分の経験が少しでも参考になればいいなと思います。