秘書業務の醍醐味
秘書の仕事は「上司を補佐すること」ですが、求められる職務内容は務める会社や上司によって違ってきます。
毎日様々な出来事や問題が発生する職場では、その対応とソリューションを提供することも秘書の重要な仕事のひとつです。
単なる事務的なサポートだけでなく、上司の補佐として、時には攻めの秘書業務が求められます。
ビジネスコミュニケーション能力が鍛えられる秘書業務
スケジュール調整、来客対応や上司のサポートなどの定型業務だけでなく、突発的事態や有事の際には、高度なコミュニケーション能力、判断力、調整力を発揮して誠実で臨機応変な対応が求められます。
社長補佐として各部署や国内外子会社への指示・情報発信・交渉や調整をしなければならない時や、社長直轄プロジェクトなど誰も拾わない仕事を担当し、上司の代理として関係者を動かさなければならない時もあります。
入念な準備、高度なビジネスコミュニケーション能力、プロセスを共有しながら信頼を得るため、リーダーシップとチームワークなどが求められます。
また、緊急事態や突然の変更で慌てることないように普段からのリスク管理も秘書の重要な仕事です。
次に必要とされることを予測し上司に指示される前に適切な対応やソリューションを提供できた時は達成感があります。
優秀な経営者(上司)からビジネスの基本を学ぶことができる
経営者のリーダーシップ、コミュニケーション能力、意思決定や行動力を傍で学ぶことにより、秘書としてのビジネスミュニケーションスキル、判断力や調整能力が養われます。
ビジネスの舞台裏(Behind the Scene)での駆け引きや交渉など経営者の目線から物事を見ることができたり、経営者の優れた決断力と実行力の重要性を感じられたりとビジネスの世界が拡がります。
優秀な経営者ほど他人への気遣いや配慮を忘れず、ホスピタリティに溢れており、秘書として大変勉強になります。
また通常であれば出会うことのない海外取引先のVIPの方々、経営者がお世話になっている取引先、政治家、教授、コンサルタントの方などから新しい刺激を受け毎日飽きることがありません。
外資系企業、日系グローバル企業、海外駐在員、オーナー企業の社長など、会社と上司により求められるサポートはそれぞれ違いますが、多種多様な企業にて様々なタイプの経営者の秘書を経験できたことは自分の財産となっております。
緊張感とチャレンジ精神
日々上司から様々なリクエストが飛んできます。
数多くの仕事の優先順位を決めて時間通りに完成させるには、計画力・アレンジ力・集中力・決断力が必要になります。
経営者を取り巻く環境は随時変化し予定通り進行しないことが多々あり、その都度状況に応じ最適なソリューションを提案し臨機応変に対応する必要があります。
NOと言わずに、不可能と思えることもどうにかして解決すること、またはその努力することが求められます。
そしてそれらに対して「プレッシャーや面倒なこと」ではなく、「チャレンジ」と考えて向き合うようにすると仕事が楽しく感じられます。
以前、極度の緊張感と業務過多でパンク寸前になったことがありましたが、失敗と試行錯誤も必要なことである考えミッションクリアに向って挑戦するという意識を持つようにしたところ、前向きに仕事ができるようになり、結果少しずつ上司の信頼を得ることができるようになりました。
多忙な経営者や上司には必ずサポートが必要になります。
秘書業務は上司の補佐であり、上司の信頼を得ることだと思います。
秘書業務も秘書の個性も様々ですが、業務の基本は押さえながら、自分にとっての秘書業務の醍醐味を見つけられると更に仕事が楽しくなるのではないかと思います。