派遣会社での営業企画、営業サポート職の良いところ・覚悟しておくところ
私は以前、派遣会社で勤務しておりました。
現在は別の業種で働いておりますが、今回はこれから派遣会社で勤務したいと思っている方に派遣会社で働くという事はどういうことか説明していきたいと思います。
派遣会社の仕事とは
派遣会社の仕事の内容は一言で言うと、「派遣社員として働きたい方に派遣先の会社を紹介するお仕事」ということです。
2016年のデータでは派遣スタッフとして就業している人数は約130万人です。
(※一般団法人 日本人材派遣協会調べ)
人数を見てどう思いましたか?
100万人以上の人が派遣スタッフとして働いているのですね。とても大きな数字に感じます。
そして、派遣会社の大きな仕事は二つあります。
・営業企画
・営業サポート
営業企画
簡単に言いますと新規顧客(派遣先企業)の獲得です。
DMを送付し、電話でアポイントを取ったり、直接飛び込み訪問し、自社のパンフレットを見せながら契約してもらえるように商談していくお仕事です。
また、既存の顧客企業により多くの人数を派遣できるように提案していくこともあります。
営業サポート
派遣先で働いもらうスタッフの管理業務です。
スタッフの面接や、派遣先企業の斡旋業務が主の仕事です。
派遣先で働いているスタッフの相談窓口にもなりますので、派遣先で困っていることなどの相談に乗ることもあります。
小規模な派遣会社では区別なく両方担当することもありますので、詳しくは各社の会社案内を見てみてください。
それでは派遣会社で働くとはどういうことか、詳細をゆっくりと解説していきます。
派遣会社の仕事の良いところ
派遣会社で働く上で良いところは
・採用や人事の業務を学べる
・いろんな人と接する事が多いので社交性がアップする
・成果が「見える」
特に上記3点が派遣会社で働く良いところです。
仕事ですので、ハードな部分もあります。ですがそれ以上に自分のスキルアップになりますので、やりがいもあります。
採用や人事の業務が学べる
一般的な会社で仕事をする場合は配属先として「人事部」や「総務部」で勤務しなければ学べない採用関係や、人事の仕事が一通り学ぶことができます。
また、労務関係の知識や、労働法なども学ぶことができます。将来起業を検討している人や、人事系の仕事に興味がある人にはおすすめです。
いろんな人と接する事が多いので社交性がアップする
派遣スタッフとの面談や、派遣先企業の担当者との打合せなど、「人」と接することが非常に多いお仕事です。
私自身も1日で5人の派遣スタッフとの面接、3社の派遣先企業の担当者との商談を実施したこともありました。
また、年齢も20代から50代くらいまで幅広い年代の人と接することになります。自然と社交性も身に付きます。
人と接することが苦手な方は派遣会社での就職は難しいかもしれませんが、苦手でも克服したい、社交性を身につけたいと思うなら是非おすすめです。
成果が「見える」
派遣スタッフの方は当然、就業先についての希望を持っています。
「データ入力の仕事がしたい」、「接客の仕事がしたい」「軽作業の仕事がしたい」
そういった希望を持っている派遣スタッフに希望に沿うお仕事を紹介してあげる事がメインのお仕事です。
お給料の良い、希望の職業を紹介してあげた際は、派遣スタッフの人も喜んでいただけます。
時には、「いい会社を紹介してくれてありがとう」とお礼を言われることもあります。
また、派遣先企業の担当者からは「いい方を紹介してくれてありがとう」とお褒めの言葉を頂ける事もあります。
このように自身の仕事が目に見える成果(喜び)として感じることができます。これも人と接することが多い派遣会社の特徴かもしれません。
派遣会社の仕事で覚悟しておくこと
派遣会社で、働く良かった点をお伝えしてきましたが、半面、派遣会社で働く上で、覚悟しておかねばならないことがあります。
それは不測の事態に対応しなければならないことがあることです。
どんな仕事でもそうですが、予期せぬトラブルに巻き込まれることがあります。
なぜなら「人」を扱っているから。
派遣先の会社で働いている派遣スタッフも当然、一人の人間ですので、いろんなことが起きます。
「上司と揉めてしまった。」「セクハラを受けている。」「無断欠勤が発覚」などです。
これはすべて私の実体験です。
上司と揉めてしまったケース
派遣先の会社の担当者に呼び出され、注意を受けてしまいました。
派遣スタッフに聞いたところでは、少し感情的に怒られて口論になってしまったようです。
派遣スタッフ、社員と関係なく、社会人として円滑なコミュニケーションは必要です。今後このようなことがないよう謝罪しお許しを頂きました。
セクハラを受けているケース
派遣先の担当者からセクハラ発言のような事を言われ嫌な思いをして、早退。
私が派遣先の担当者へこういったことがないようにしてほしいとお願いしました。
それ以後は問題なく、勤務することができました。
無断欠勤が発覚のケース
直接、私の携帯に派遣先の担当者から「出勤してこないけど、どうなってるの?」と連絡がありました。
スタッフが体調不良で休んだのですが、連絡をせずに家で休んでいました。
休みの連絡は必ずするよう伝えましたが、あまり職場に良い印象がなかったのか、退職してしまいました。(当然人員の補充をしました。)
このように「人を扱う」という事は色々なことがあります。
派遣スタッフから休みの日に派遣先会社の愚痴を聞いたりすることもありました。
もちろん、派遣スタッフにとっては担当の「私」しか頼りになる人はいませんからいろんな相談、悩みを聞く場面を多くあります。
柔軟な対応が必要です。
派遣会社の仕事で働く未来の君へのメッセージ
どんな仕事もそうですが、必ずやりがいがあります。
派遣スタッフの面接を実施することがありますが、一般企業ではなかなか体験することはできません。
いろんな経験を若いときに経験できるのは将来すごい財産になります。
特に伝えたいことは「何事も辛抱すること」です。
学生時代はほんとに私も楽しい思い出がたくさんあります。
仲間たちとお酒を飲み朝まで飲み明かすなんてこともよくありました。
ですが、社会人になると一変します。毎朝満員電車に揺られ、夜遅くまで働くことも珍しくありません。
学生時代からのあまりのギャップに心がくじけ、辞めてしまいたいと思うことが必ずあります。
私がそうでした。ですが、しばらくは辛抱してください。
具体的には最低でも3年は辛抱し、頑張ってみてください。
自分に合う合わないは数か月やっただけではわかりません。
何か自分でどうしてもやりたい仕事ができたのであれば別ですが、「合わないから辞めよう」や「嫌だから辞めよう」は次に就職する先でも「嫌だから辞める」と転職を繰り返す人になってしまいます。
あまりに多い転職回数は就職の面接時にマイナスを与えてしまいます。
ですので精一杯頑張ってみてください。どうしても退職したい場合は学校の先輩や、信頼できる年長者に相談してみてください。
仕事をすることで人生を学ぶことができます。喜怒哀楽がすべてしまって詰まっています。
派遣会社で働き、いろんな人を面接したり、話してみてください。いろんな考え方を持つ人、自分と違う価値観を持った人と巡り合うでしょう。
自分の価値観をアップデートできるすごい良い機会となります。
私自身も派遣会社で働いた事で数多くの経験をすることができました。
物事を俯瞰してじっくり見ることができれば一つ上のステージで働くことができるようになります。
是非働いてみてください。