「転職エージェントを使わないでも転職成功できる?」

結論から言うと、転職エージェントを使わない転職はできますし、使わない方が良い人もいます。

「転職エージェントを使った方が良い」とすすめるサイトが多くいけど本当のところはどうなんだろう、と考えている方向けの記事です。

転職エージェントを使わないで転職に成功する人の特徴や、転職の方法を解説しています。

筆者は転職エージェントを利用して転職活動をして、デメリットも身をもって体験しているので本音の体験談も紹介します。

参考にしてみてください。

転職エージェントを使わない方が良い人の特徴3つ


転職エージェントを使わない方が、転職に成功できる人の特徴は3つあります。

転職エージェントを使わない方が良い人の特徴
  1. 転職エージェントに求人を出していないベンチャーや中小企業を受ける人
  2. この企業で働きたい!とピンポイントで決まってる人
  3. ヘッドハンティングされて転職する人

一つずつ見ていきましょう。

転職エージェントに求人を出していないベンチャーや中小企業を受ける人

中小企業や創業間もないベンチャー企業は転職エージェントに求人を出さないことも多いです。

理由は、転職エージェントのしくみにあります。下の図を見てください。

転職エージェント転職サイト 違い しくみ

転職したい人は転職エージェントのサポートを無料で利用できるのは、求人を出した企業が紹介料を払っているから。

転職した人の年収の3~4割ほどを企業が成功報酬として支払います。

したがって、資金に余裕のない中小企業やベンチャー企業は、求人掲載料が比較的安い転職サイトやハローワーク、従業員の口利きなどで採用活動をしています。

転職エージェントは無料で利用できるので、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策などの相談に乗ってもらうという活用はしてみても良いでしょう。

この企業で働きたい!とピンポイントで決まってる人

「ずっと憧れだったA社に転職したい!」といった転職希望の企業がピンポイントで決まっている場合、転職エージェントから複数の非公開求人を紹介してもらうメリットがありません。

多くの人は転職サイトや転職エージェントから応募するので、企業のホームページから直接応募した方が熱意も伝わりやすいです。

最近ではTwitterやFacebookなどのSNSを使った「ダイレクトリクルーティング」と呼ばれる方法も盛んです。

企業のSNSアカウントがあれば、直接ダイレクトメッセージを送って転職活動を進める方法もあります。

ただし、転職したい企業が決まっている人も、転職エージェントから紹介される非公開求人で思わぬ出会いがあるかもしれません。試しに登録しておくと可能性を広げることができます。

ヘッドハンティングされて転職する人

引き抜きの声がかかった先へ転職する人は、転職エージェントのサポートを受けなくても転職に成功できる人が多いでしょう。

引き抜きの話を持ち掛けてくる人は以下のような人が挙げられます。

  • 取引先の企業
  • 知人・友人
  • ヘッドハンター

知人などの紹介で採用する、いわゆる縁故採用は最近では「リファラル採用」とも呼ばれ、人柄などある程度分かっておりミスマッチも起こりにくいことから盛んになってきています。

一方で、給与交渉がしにくい、辞めにくいなどのデメリットもあるので慎重に検討する必要があります。

なお、ヘッドハンティングされる人は、実績が豊富なはず。

転職エージェントを利用しても多くの優良求人を紹介してもらえますから、自身の市場価値の把握のために一度登録してみるのも良いかもしれません。

転職エージェントを使わないメリット・デメリット

転職エージェントを利用するメリットデメリットを簡単にまとめました。

転職エージェントを使うか使わないか、考えている方は参考にしてみてください。

より詳しい内容は以下の記事にもまとめています。

転職エージェントのメリット9つVSデメリット5つ!【使わない方が良い人も】

転職エージェントを使わないメリット

転職エージェントを使わないメリット
  • 自分のペースで転職活動を進められる
  • 転職エージェントに振り回されない

転職エージェントを利用できる期間は一般的に3ヶ月です。

転職エージェントを使うと、3か月以内に内定を取ってもらうために転職エージェントが次々に求人を出してきて、「今どのような状況ですか」と随時確認されます。

自分のペースで良い求人があれば応募したい、と考えている人にとっては、急かされていると感じる人もいます。

また、転職エージェントの担当者はいくら親身になってくれるとはいえビジネスです。

以下のように転職エージェント側の都合に振り回されてしまうこともあります。

  • 希望条件に合わない内定が取れそうな求人をおすすめされる
  • 内定を獲得できそうな人を優先する
  • 後から面接をキャンセルできない

先ほど述べた通り、転職エージェントの報酬は、内定が決まった先の企業が年収の3~4割を支払うしくみ。

内定が取れそうな求人や、転職意欲の高い人を優先的に案内することも少なくありません。

筆者が転職エージェントを利用したときも、未経験の職種も希望にしていましたが内定が取れそうな経験のある同業かつ同じ職種をおすすめされました。

また、転職エージェントから見て、企業はお客さんでもあり付き合いがあります。

面接が決まってからキャンセルされると転職エージェントへの印象が悪くなりますから、途中でキャンセルはNGと言われることもあります。

転職エージェントを使わない転職では、このような転職エージェントの都合に振り回されることがありません。

自分のペースで転職活動を進めることができます。

転職エージェントを使わないデメリット

転職エージェントを使わないデメリット
  • 非公開求人に出会えない
  • 転職のサポートを受けられずすべて自己責任

転職エージェントを利用しないと、公開されていない非公開求人に出会えません。

自分の希望にピッタリ合う優良企業の求人が非公開になっている可能性は大きいです。

例えば、大手のリクルートエージェントの公開・非公開求人数を見てみます。

  • 公開求人:約9,000件
  • 非公開求人:150,000件

ライバル企業に知られたくないなどの理由で非公開求人にしている企業は非常に多いのです。

転職という一生を左右する可能性がある決断ですから、転職先の選択肢を広げられるのは転職エージェントを使うメリットです。

さらに、転職エージェントを使わない人は、以下のサポートを受けられません。

【転職エージェントのサポート】

  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 推薦書の添付
  • 面接対策
  • 日程調整
  • 社内の雰囲気・社風を教えてもらう
  • 企業ごとに面接で聞かれやすいことを事前に教えてもらう

転職のプロから応募書類の添削や面接指導を受けた人と受けなかった人、どちらの方が内定に近づけそうか、想像してみてください。

また、転職エージェントは企業との付き合いの中で、社風や面接時に聞かれやすいことなど独自のデータを蓄積しています。

転職エージェントを使うと、面接前にこのような情報を教えてもらうことができるのです。

筆者が転職エージェントを利用してみて、特に便利だと感じたのは企業と直接やり取りしなくて良い点です。

面接を受ける企業の担当者とメールでやり取りするとなったら、文言一つにも非常に気を遣いますが、転職エージェント経由だったのでかなり楽でした。

仕事を続けながら転職活動をする人は、本当に忙しいので転職エージェントを利用する方が良いと感じました。

転職エージェントを使うか迷うなら

転職エージェントを使うべきか使わないべきか迷う方は、完全に無料ですし一度登録してみてから決めても遅くはありません

転職エージェントと転職サイトと併用して転職活動を進める人も多いです。

転職エージェントおすすめ10社(PR)
  • リクルートエージェント:転職支援実績No.1の大手。求人数も多く選択肢が広がる
  • doda:気軽な情報収集におすすめ。転職イベントもあり
  • マイナビエージェント:20~30代の若手に強い。サポートが丁寧なので初めての転職におすすめ
  • マイナビITエージェント:IT・Web業界に特化。業界専任の担当者がサポートしてくれて心強い
  • JACリクルートメント:年収600万円以上・外資系などハイキャリア層向けに特化
  • type転職エージェント:首都圏のIT・Web業界に強い。女性専門の転職エージェントサービスも
  • ランスタッド:オランダに本社を置く。外資系・グローバル日系企業の転職に強いハイキャリア向け
  • マイナビジョブ20's:20代第二新卒限定。未経験可の求人が豊富
  • JAIC:正社員経験のない人向け。5日間の無料研修の後、書類選考なしで20社と面接できる

転職エージェントと面談してみて、求人を紹介してもらってみてから決めるのも良いでしょう。

求人に応募する前であれば、転職エージェントにも企業にも迷惑は掛からないので気軽に登録してみてください。

転職エージェントを使わない転職の方法

転職エージェントを使わない転職の方法を5つ紹介します。

転職サイトから応募する

転職サイトとは、求人が掲載されているサイトのことで、自分で求人を探して応募する、最も一般的な転職方法です。

転職エージェントと異なり面談もなく無料登録だけで利用できるので、気軽に転職活動を進められます。

一つ登録してみるなら、会員数が997万人(2020年5月時点)と最も多いリクナビネクストがおすすめです。

大手企業からベンチャー企業まで幅広い求人が掲載されていますし、登録しておけばスカウトメッセージが届きます。

転職エージェントと転職サイトの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

転職エージェントと転職サイトの違いとは? 転職に有利なのはどっち?

企業のホームページから応募する

企業のホームページに中途採用の求人情報が公開されていることがあります。

応募書類をアップロードして直接応募することが可能です。

転職サイトや転職エージェントを経由して応募する人が多い中で、直接企業のホームページから応募すると熱意が伝わりやすいでしょう。

ただし、転職エージェントの非公開求人になっている場合は、企業のホームページには公開されません。

企業のSNSアカウントに連絡する

ダイレクトリクルーティングと呼ばれるSNS経由での採用活動を行っている企業もあります。

SNS経由の採用はプライベートや人柄があらかじめわかることから、企業側にもメリットが大きいです。

Web系、IT系の企業は特にSNSを採用方法として取り入れていることも多いので、企業アカウントを探してみましょう。

ヘッドハンティング・知人の紹介

「リファラル採用」とも呼ばれる知人などからの紹介で転職する人は最近増えています。

仕事の実績次第では、複数の企業から声がかかることもあるでしょう。

ハローワークから応募する

ハローワークは求人の掲載が無料なので、地元の中小企業など資金に余裕が少ない企業でも求人を出しやすい半面、質の低い求人もかなり多いです。

ハローワークを利用した転職は最後の手段と考えた方が良いでしょう。

フリーターや第二新卒の人向けの転職エージェントもあるので、まずはそういった転職エージェントのサポートを受けて求人を探してみる方法があります。

転職エージェントを使わない転職|まとめ

転職エージェントを使わない場合、自身のペースで転職エージェントの都合に振り回されることなく転職活動ができます。

一方で、転職エージェントを使わないデメリットしては非公開求人に出会えない、サポートを受けられないということが挙げられます。

転職エージェントを使うか使わないか、迷っているのであれば一度登録してみてから決めても遅くありません。

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  • ランスタッド:オランダに本社を置く。外資系・グローバル日系企業の転職に強いハイキャリア向け
  • マイナビジョブ20's:20代第二新卒限定。未経験可の求人が豊富
  • JAIC:正社員経験のない人向け。5日間の無料研修の後、書類選考なしで20社と面接できる

納得のできる転職活動ができますように。

こちらの記事に転職エージェントごとの特徴をまとめています。詳しく知りたい人は読んでみてください。
【厳選10社】転職エージェント本当におすすめの10社を徹底比較