転職エージェントのメリットしか知らないと、思わぬ落とし穴も。
この記事では、転職エージェントのメリット・デメリットと、転職エージェントを使うメリットのある人、ない人を解説します。
登録するか検討している人は参考にしてみてください。
転職エージェントのメリット9つ
さっそく、転職エージェントを利用するメリットを9つ紹介します。
転職エージェントのメリット1.完全無料で利用できる
転職エージェントは転職活動においてたくさんのサポートを受けられる上に、完全に無料です。
なぜ無料で使えるのかというと、下の図のように転職した先の会社が転職エージェントにお金を支払うしくみだから。
転職したい人は、どんなに転職エージェントに書類の添削をしたり面接指導をしてもらったりしても、完全に無料です。
自分の人生を左右する転職、自分と合う転職エージェントと巡り合えるかは非常に重要です。
無料なので、2~3個の転職エージェントを利用してよく比較して使ってみるのが良いでしょう。
転職エージェントのメリット2.効率よく転職活動ができる
転職活動の効率を重視するなら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
理由は3つです。
- 自分に合う求人をピックアップしてくれるから
- 色んなサポートを受けられて内定に近づけるから
- 転職エージェント経由でまとめて応募・日程調整できるから
転職エージェントは、無数にある求人から自分の希望に合う優良な求人をピックアップして紹介してくれるので、自分で求人をひたすら探し、新着求人があったらその都度確認する、という手間がありません。
希望に合う新着求人が入ったら、すぐに転職エージェント経由で連絡が来るので見逃しもありません。
また、転職エージェントに登録すると、以下で紹介するように様々なサポートを受けて書類通過率、面接通過率を上げられます。早く転職活動を終わらせたい人にはぴったり。
転職エージェントに一度書類を登録してしまえば、書類の提出から面接の日程調整まで全部おまかせできるのも嬉しいメリットです。
転職エージェントのメリット3.転職すべきかどうかも相談できる
転職エージェントに登録すべきなのは、転職の意志が固い人、だけではありません。
転職エージェントは第3者目線で転職すべきかどうか相談に乗ってくれます。
転職については、家族など近しい人には逆に相談しにくいこともあります。
一人で悩まずに、試しに相談してみたら解決策が見つかるかもしれません。
完全無料ですし、Webや電話での相談も応じてくれる転職エージェントもあるので、気軽に相談してみてください。
転職エージェントのメリット4.書類の通過率が上がる
転職エージェントを利用すると書類の通過率が上がる理由は2つあります。
- 転職エージェントが推薦書を付けてくれるから
- 履歴書・職務経歴書の添削をしてもらえるから
転職エージェントに登録すると、1対1の個別面談があります。
あなたが面談の時に話した内容を受けて、転職エージェントは推薦書を作り応募する会社へ送ってくれます。
また、履歴書や職務経歴書を転職エージェントがプロ目線で添削してくれます。
転職活動が初めての人は、履歴書や職務経歴書をどのように書けばよいかわからない、と困ってしまう人も多いはずです。
自己流で頑張って全部仕上げるよりも、応募書類を今までにいくつも添削してきた転職エージェントに見てもらい、推薦書付きで応募する方が、書類の通過率が上がります。
転職エージェントのメリット5.面接が苦手でもOK!指導してもらえる
面接対策に力を入れている転職エージェントは多いです。
1対1での面談や、面接のセミナーを行っていることもあります。
面接が苦手だと、あなたの良いところが面接官に伝わらずもったいないです。
一発本番ではなく、面接指導を受けることで自信を持って面接に臨めます。
転職エージェントのメリット6.会社の裏情報・面接で聞かれやすいことも教えてもらえる
転職エージェントは求人を出している会社と付き合いがあるので、社風についても良く知っています。
面接官の人柄や応募先の職場の雰囲気まで教えてもらえることもあります。
事前に職場の雰囲気がわかるので、転職後のミスマッチが起きにくいです。
また、転職エージェントからの転職者実績が多い場合、面接で聞かれやすいこと、その会社が重視しているポイントなどを面接の前に教えてもらえるため、面接対策がしやすいのもメリットです。
転職エージェントによって、特定の業界や職種に強いなどの特徴があり、採用実績の多い会社が異なるので比較するためにも複数の転職エージェントに登録してみましょう。
転職エージェントのメリット7.優良・大手企業の非公開の求人を紹介も
転職エージェントにある求人のうち、一般には公開していない「非公開求人」があります。
例えば、リクルートの場合の公開・非公開の求人件数は以下の通りです。
- 公開求人:約9,000件
- 非公開求人:150,000件
転職エージェントに登録しなければアクセスできない非公開求人に、自分の希望条件に合う優良企業があるかもしれません。
企業が求人を非公開にするのには、次のような理由があります。
- 大手・優良企業の募集で公開すると応募数が多すぎるため
- 事業戦略に直結するので公開できないため
- 欠員などですぐに人員補充をするため
非公開求人にすることで、転職エージェントが「この人こそ!」と見込んだ人にだけ求人が紹介されるので、応募数を抑えることができ、採用担当者の業務量を減らすことができます。
今後の事業展開を見据えた人員補充などの場合には、ライバル企業に採用活動を知られたくないという理由で非公開求人にすることもあります。
急な欠員などですぐに採用したい場合、公開求人として転職サイトに掲載するまで3週間かかると言われています。
非公開求人にすることで、スピード感のある採用活動ができます。
このような様々な理由で非公開求人にされていますが、転職したい人は非公開求人を紹介してもらえる転職エージェントを利用して、応募先の選択肢を増やした方が良いでしょう。
転職エージェントのメリット8.意外に大変な日程調整をおまかせ
転職活動では、一般的に複数の企業に同時期に応募して、同時期に内定が出るように調整します。
短期間で転職活動を終えて、複数の内定先を比較して選ぶためです。
転職エージェントを利用しない場合、複数の採用担当者とメールや電話でやり取りをして、面接の日程調整をしなければなりません。
転職エージェント経由で応募した場合には、すべて日程調整をおまかせできます。
仕事を続けながら転職活動をしている人は特に忙しいので、日程調整をおまかせできるのは、精神的な負担も軽くなります。
転職エージェントのメリット9.こちらから言い出しにくい条件交渉もおまかせ
年収の交渉は、内定をもらいたい気持ちが先行してしまい、自分ではなかなか難しいものです。
転職エージェント経由で応募した場合、内定をもらう前までに年収の交渉をしてもらうことができます。
年収交渉のタイミングは3回です。
- 転職エージェントとの面談
- 1次面接後~最終面接まで
- 最終面接~内定が出る前まで
転職エージェントには希望年収を素直に伝えておくことが大切です。
会社側は年収を含めて内定を出すかどうかを決めるので、基本的に内定後の年収交渉はできません。
転職エージェント経由であれば、会社への伝え方も転職エージェントが考えてくれますから、「年収についてどうやって交渉しよう」と悩まずに済むのは大きなメリットと言えます。
転職エージェントのデメリット5つ
転職エージェントのメリットを紹介してきましたが、良い面しか知らないと思わぬ落とし穴になることもあります。
転職エージェントのデメリットを5つ紹介します。
転職エージェントのデメリット1.学歴・社歴・年収によって紹介される求人が狭まる
転職エージェントが紹介してくれる求人は、これまでの学歴、社歴、年収によって決まってきます。
言い換えると、身の丈に合った応募先しか紹介してもらえない傾向があります。
転職エージェントは、人材を紹介する側としての責任があるので、経歴を見て企業側が納得する人材に応募してもらわなければならないのです。
もちろん、未経験OKの求人も紹介してもらえる場合もありますが、「新しい職種に挑戦したい」「違う業界で働いてみたい」という方は、転職サイトで公開されている「未経験OK」の求人も探してみましょう。
転職エージェントのデメリット2.自分のペースで転職活動できない
転職エージェントを利用できる期間は一般的に3ヶ月なので、それまでに内定をとってもらうため、転職エージェントからは頻繁に連絡が来ます。
「応募したい求人は見つかりましたか」「面接の対策をしましょうか」「面接の手ごたえはいかがでしたか」など、しょっちゅう連絡があって自分のペースで転職活動ができない、と感じてしまう人もいます。
転職のサポートをしっかりしてくれる裏返しとも言える転職エージェントのデメリットです。
なお、転職エージェントによってはあまり連絡をしてこず、アプリやチャット経由での連絡がメインのこともありますから、自分に合う転職エージェントを見つけましょう。
転職エージェントのデメリット3.転職エージェントを利用できるのは3ヶ月
先に述べた通り、転職エージェントがサポートしてくれる期間は、一般的に3か月間です。
そのため、3か月間の間に内定までもらえるように、転職エージェントがサポートしてくれます。
一方で、「自分のペースで良い求人があれば応募したい」という転職活動の仕方を望んでいる人には、転職エージェントから急かされているように感じてしまう人もいます。
転職エージェント側も、「すぐにでも転職したい」と考えている人を優先するので、新着で良い求人が入っても後回しにされてしまうこともあります。
自分のペースで転職活動をしたい人は、まずは転職サイトで公開されている求人から情報を集めて見ることから始めるのも良いでしょう。
マイナビエージェントはサポート期間が無期限なので、期限なくしっかりサポートしてもらいたい方にはおすすめです。
転職エージェントのデメリット4.質の悪い転職エージェントに当たる可能性も
転職エージェントの中には、質が悪いと感じてしまうようなサポートしかしてくれない担当者に当たることがあります。
「対応が良くない」「自分とは合わない」と感じたら、担当者を変えてもらうか、別の転職エージェントを利用することも考えましょう。
担当者の変更は何度でも可能です。
ただし、どの転職エージェントを利用したとしても、質の良くない担当者に当たってしまう可能性はあります。
自分が受けている転職エージェントのサービスが良いのか悪いのか、判断できるようにするためにも、転職エージェントを複数登録しておくのがおすすめです。
転職エージェントのデメリット5.地域によっては転職エージェントが持っている求人が少ない
東京や大阪などの大都市圏では転職エージェントが扱う求人数は非常に豊富ですが、地域によっては求人が非常に少ないこともあります。
地方への転職を考えている人は、地域に特化した転職エージェントの利用も検討してみましょう。
地元密着の転職エージェントでは、地域の企業と深い付き合いがあり、総合型転職エージェントにはない求人を持っていることもあります。
転職エージェントを使うメリットがある人・ない人
転職エージェントのメリット、デメリットをお伝えしてきました。
ここからは、転職エージェントを利用するメリットのある人、ない人、という視点で解説します。
転職エージェントを使うメリットがある人
- 仕事と転職活動を両立した人
- 経験を活かして転職して年収を上げたい人
- 転職活動が初めてでサポートを受けたい人
仕事と転職活動の両立は、収入が途絶える心配がない反面、非常に忙しいです。
転職エージェントを使うことで、気を遣う企業の採用担当者とのやりとりや交渉を代行してもらえるので、転職活動がぐっと楽になります。
仕事を続けながら転職活動をすると、収入を確保しつつ転職活動ができて安心な反面、仕事と転職の両立で忙しくなります。
これまでの仕事の経験を活かして年収を上げたたい人は、転職エージェントが持っている非公開求人を紹介してもらい、年収交渉をしてもらうと良いでしょう。
また、転職活動が初めてで不安、という方は転職エージェントは心強い味方になってくれます。
転職エージェントに無料で登録してみましょう
転職活動を始めたい、という気持ちが少しでもある人は転職エージェントに登録してみましょう。
転職エージェントに一度相談してみることで、転職活動の流れがわかります。
本当に「もう辞めたい」と思った時に、転職するという選択肢があるとすぐに行動することができます。
転職をするかどうかも含めて、無料で相談に乗ってもらえますから、気軽に相談してみてください。
転職エージェントは相性もありますし、業界や職種によって強みがあるので、2~3社は登録して、比較してみましょう。
おすすめの転職エージェントは以下の通りです。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1の大手。求人数も多く選択肢が広がる
- doda:気軽な情報収集におすすめ。転職イベントもあり
- マイナビエージェント:20~30代の若手に強い。サポートが丁寧なので初めての転職におすすめ
- マイナビITエージェント:IT・Web業界に特化。業界専任の担当者がサポートしてくれて心強い
- JACリクルートメント:年収600万円以上・外資系などハイキャリア層向けに特化
- type転職エージェント:首都圏のIT・Web業界に強い。女性専門の転職エージェントサービスも
- ランスタッド:オランダに本社を置く。外資系・グローバル日系企業の転職に強いハイキャリア向け
- マイナビジョブ20's:20代第二新卒限定。未経験可の求人が豊富
- JAIC:正社員経験のない人向け。5日間の無料研修の後、書類選考なしで20社と面接できる
上記の転職エージェントについて詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
[link_i title="【厳選10社】転職エージェント本当におすすめの10社を徹底比較"]https://careergarden.jp/column/tenshokuagent-hikaku/[/link_i]
転職エージェントを使うメリットのない人
転職エージェントを利用するメリットのない人は以下に当てはまる人です。
- とりあえず情報収集をしたい人
- 中小企業やベンチャー企業に転職したい人
とりあえず情報収集をしたい、という状態なら転職エージェントよりも転職サイトが気軽に利用できます。
無料で登録するだけで、求人情報はもちろん、適性診断や人気企業など転職に関する様々な情報を得ることができます。
転職サイトにも、特色がありサイト毎の限定求人もあるので、複数の登録がおすすめです。
中小企業やベンチャー企業に転職したい人は、転職エージェントよりも転職サイトから探す方が良いでしょう。
転職エージェントを経由すると、会社は紹介料を払わなくてはならないので、資金力に余裕の少ない会社では転職エージェントに求人を出差ないことが多いです。転職サイトから探した方が希望に合う求人が見つかります。
ただ、転職エージェントを利用するか迷っているのであれば、無料で利用できるので一度登録して面談してみてから決めても損はありません。
転職は人生を左右するので、後悔しないように行動しましょう。
転職サイトについては以下の記事で詳しく解説しているので、併せて読んでみてください。
[link_i title="転職サイトおすすめ厳選4つを比較【転職活動のコツも紹介】"]https://careergarden.jp/column/tenshokusite_hikaku/[/link_i]]
転職エージェントのメリット・デメリットまとめ
転職エージェントは3か月間でサポート期間が終わるので、自分のペースで転職活動が進めにくいというデメリットがあります。
しかし、その分、利用している期間中に内定をもらえるように転職エージェントは手厚くサポートしてくれます。
短期間で効率よく転職活動を終わらせたい人には、転職エージェントはメリットが大きいです。