神父・牧師になるには? 目指せる年齢・なるための学校を解説
必須となる資格はありませんが、「召命(神に聖職者となるよう呼びかけられること)」は必要不可欠です。
また、悩みや不安を抱えた人の話を聞き、受け入れることが仕事なので、「人の役に立ちたい」「力になりたい」という思いを持っているかどうかも重要なポイントになります。
神父や牧師になるには6〜10年の月日を要すので、転職して神父や牧師を目指したいと考えている人は早めに動き出す必要があります。
ここでは、神父や牧師になるための道のり、向いている人、キャリアプランなどについて解説していきます。
神父・牧師になるまでの道のり
カトリックの神父(司祭)になれるのは、洗礼を受けてから一定年数を経た独身の男性のみです。
神学校(神学院)という共同生活を送る学校で数年間、哲学・神学をはじめ必要な勉強をします。
プロテスタントの牧師になるためにも、洗礼を受けてから一定年数を経ていることが条件です。
教派によっては女性牧師を認めているところもあります。
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神父・牧師の資格・難易度
カトリック教会の神父(司祭)・プロテスタント教会の牧師になるために必要な資格はありません。
ただし「召命(しょうめい)」は必要不可欠です。
召命とは「神に聖職者となるよう呼びかけられること」とされています。
神の呼びかけをはっきりと感じ、その声に導かれるからこそ、神に一生をささげる険しい道のりも歩めるのです。
神の存在を身近に感じながら歩む人生には、神父・牧師の道を選んだ人だけが感じられる喜びがあるでしょう。
神父・牧師になるための学校の種類
神父・牧師になるには、基本的に各教派が認定した神学校や大学の神学部での学びが必要です。
カトリック教会はひとつの教派ですが、プロテスタント教会はいろいろな教派に分かれているので、各教派の認定校を確認し神学校を選ぶ必要があります。
各神学校共通の主な入学資格は、洗礼を受けてから1~3年以上の信者歴があること、所属教区の神父(カトリックの場合)、もしくは牧師(プロテスタントの場合)から推薦を受けられることです。
神父に関しては、さらに独身男性であることが加わります。
入学にあたって必要な専門知識や有利な学部はありませんが、最終学歴は高校卒業以上、あるいは大学卒業を求められる場合が多いようです。
大卒を入学資格に挙げている学校の中には、大学卒業と同等の学力があると判断されれば入学を許可するところがあります。
神父を養成する神学校は6年制、牧師は4年制のようです。
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神父・牧師に向いている人
悩みや不安を抱えた人が神父や牧師を頼って教会を訪れることは多く、こうした人たち全員を受け入れることが、神父・牧師の大事な仕事です。
そのため「人の役に立ちたい」、「力になりたい」という気持ちが重要になります。
どんな悩みを持った人でも受け入れていくには、人の力になりたい気持ちが最も必要です。
また相手の話を聞くことも大切な仕事のため、日頃からよく相談を持ちかけられる人、「聞き上手だ」「話しやすい」と言われる人は、神父・牧師向きの人といえます。
1人前の神父・牧師になるには、多くの人の悩みや苦しみを受け止めるだけの度量の広さ、深い思いやりが必要で、いろいろな背景を持った人々とできるだけ多く接することで磨かれていくものです。
神父・牧師の職務に就く前から数多くの人とふれあい、受け止めるよう心掛ければ、より着実に神父・牧師の道を歩んでいけるでしょう。
神父・牧師に向いている人・適性・必要なスキル
神父・牧師のキャリアプラン・キャリアパス
神父として教会中心に活動したい場合、約1年間、神父のアシスタント役である助祭(じょさい)を経験してから神父に就任します。
プロテスタント教会の場合、牧師になるまでの過程は各教派によって異なりますが、一例を挙げると、神学校卒業後は試験を受けてパスすれば数年間は伝道師として現場に出られます。
その後再度試験を受け合格すれば、晴れて牧師となります。
神父・牧師を目指せる年齢は?
カトリック教会では、司祭の叙階までに6~10年もの時間をかけるため、神父は他の職業のように転職すればすぐになれる職業ではありません。
神学校に通う際にも40歳ぐらいまでと年齢制限が設けられていることが多いため、年齢を重ねてから神父・牧師を目指す際はしっかりと調べできるだけ早く動き出す必要があるでしょう。
神父・牧師になるためのまとめ
神父や牧師になるためには高校卒業以上、あるいは大学卒業を求められる場合が多く、各教派が認定した神学校や大学の神学部での学びが必要となります。
そして神父や牧師になるために必要不可欠なのは、「神に聖職者となるよう呼びかけられること」です。
また、「人の役に立ちたい」「力になりたい」と思えることも重要な条件です。