牧師になるための神学校とは? 修道院の違いや学費、受験資格についても解説
牧師になるための学校
一般に、プロテスタント教会の牧師になるには、まず、自らが所属するプロテスタント教会の各教派が認めた神学校、あるいは大学の神学部に入らなければなりません。
プロテスタントの神学校としては、以下のようなものがあります。
- 神学部のみを持つ単科大学
- 総合大学の神学部
- プロテスタント教会が認めた神学校
なお、神学校卒業から牧師になるまでの道のりは、各教派で異なります。
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神学校の受験資格
神学校の受験資格は、概ね以下のようなものです。
- 「召命(しょうめい)」(神から聖職者になる使命を与えられること)を明らかに感じていること
- 大学卒業者(見込み含む)、もしくは同等の学力のある者
- 受洗(洗礼)後1年~3年以上たっていること
- 各教派の牧師の推薦
- 卒業後は各教派の牧師・教師として自らを教会に奉げる志
なおカトリックの神父には男性しかなれませんが、牧師には女性もなることができ、教派によっては神学校への入学も認められています。
学校で学ぶこと
プロテスタントの神学校は4年制、全寮制のところが多いようです。
神学、聖書学などを学ぶ他、教会での宣教研修などの実習もあります。
卒業は「按手礼(あんしゅれい)」(牧師を任命する儀式)を受ける条件にしている教派がある一方、まず認定試験に合格して伝道師となり、経験を積んでからあらためて試験を受け、パスして初めて按手礼に進める教派もあります。
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神学校の学費
学費は、神学校によりかなりの差があります。
入学金、年間授業料や設備利用料など入学時に支払う金額は数万円~100万円以上のところまでさまざまです。
大半の神学校では、入学金および授業料は分納可能で、奨学金が用意されています。
神学校と修道院の違い
修道院とは、カトリックで行われる俗世間を離れて社会生活をしながら共同生活をするスタイルです。
マザーテレサのような修道女のイメージを持つ人もいるでしょう。
一方、プロテスタントに修道院はありません。
プロテスタントの神学校は牧師になるため、または神学を研究するためにあり、俗世を離れて生活をする修道院とは目的が大きく異なります。
神学校を受験する前に
神学校受験でもっとも重視されるのは、学歴や神学の知識ではなく、召命についての意識です。
「神に召され、牧師として生きる道を与えられた」と本気で受けとめているかどうかを厳しくチェックされます。
自分の道だと実感していれば、神との対話を繰り返し、多くの信者を導けるだけの深い信仰にたどり着けます。
しかし中途半端な気持ちなら、途中で挫折する可能性が高くなります。
牧師の道を選ぶ前に、召命についてどう感じているのか、今一度、自らに問いかけてみる必要があります。