陸上選手のやりがいとは? どんな魅力や楽しさがある?
陸上選手のやりがい・楽しさ
自己記録の更新
陸上選手のやりがいは、まず、自分の記録を更新できることです。
陸上競技は、基本的に個人競技です。
そして、競技の記録がはっきりと出る種目です。
大会で優勝しても、「優勝したのはうれしいけれど、記録には満足していません」という選手もいるように、陸上競技は自分との戦いという側面が強いです。
選手たちは、日々の練習で、0.1秒でも、1cmでも記録を伸ばそうと努力しています。
目標としてきた大会で、自己ベストが出せれば、これまでの苦労が報われたと達成感や満足感に浸ることができます。
参加標準記録の突破
大きな陸上大会には、たいてい「参加標準記録」が設定されています。
その記録を上回れば、大会に出場する資格を得られます。
目標とする大会の標準記録の突破をめざすことも、陸上選手にとって大きなやりがいになっています。
オリンピックや世界陸上の標準記録を突破すれば、日本代表として出場できます。
オリンピックや世界陸上に出場できれば、マスコミばかりか、地元自治体や出身校でも大騒ぎになり、熱烈な応援をしてもらえます。
オリンピックや世界陸上といった大舞台をめざせることも、陸上選手にとっての大きなやりがいです。
団体競技で勝つこと
陸上競技は、基本的に個人競技ですが、リレーや駅伝のような団体競技もあります。
また、ふだんの練習は、他の陸上部員と一緒に行い、技術的なアドバイスを送ったり、励まし合ったりしています。
陸上競技の選手同士には、それぞれの種目を越えた連帯感があります。
それゆえ、仲間とともに、迫りくる大会での活躍を思いながら日々のトレーニングに励むことができます。
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陸上選手の魅力
大好きな陸上で収入が得られること
陸上選手の魅力は、大好きな陸上を仕事にしていけることです。
もちろん、そこには責任や重圧もありますが、成功することができれば大きなやりがいとともに、収入を得ることもできます。
企業の陸上競技部に所属すれば、社員としての給与のほかに、遠征費のサポートなどが受けられ、大会で良い成績を収めれば、報奨金などがもらえる場合もあります。
プロになってさらなる活躍も可能
一方、プロに転向すれば、スポンサー収入や大会に招待された際の招待料などが収入源となります。
招待料として得られる金額は大会の規模にもよりますが、10万円程度のものから100万円ほどです。
大会によっては賞金が用意されている場合もありますが、それほど高いものではありません。
よって、プロに転向した場合の収入についてはスポンサーがかなり大きなウェイトを占めるといってよいでしょう。
かつて、男子100mで世界記録を連発したウサイン・ボルト選手が、2016年に約34億円を稼いだ際にも、プーマから得ていたスポンサー収入が約30億円と言われています。
日本では東京オリンピックに向けたマラソンの強化の一環として、日本記録を更新した選手に1億円の報奨金を贈る制度が設立されました。
実際に、この制度ができてから大迫傑選手が2度日本記録を更新するなど、強化が図られましたが、現在は資金不足であるとして、今後この制度が存続するかは極めて不透明な情勢です。
大会や、記録による収入というよりは、自らの競技生活を支えてくれるスポンサーについてもらえるかどうかが、プロとしての成功のカギといえます。