自動車のマニュアル作成はマルチタスク

投稿者プロフィール

自動車メーカーのテクニカルライター(マニュアル作成) あおいさん

30代前半(就労時) 女性経験:4年0ヶ月 広島県

退職済み / 正社員

投稿者の仕事満足度

総合満足度
3.00
仕事内容
3.00
やりがい
3.00
働きやすさ
2.50
給料・年収
2.50
休日・待遇
4.00
成長・将来性
3.00
メッセージ

私はテクニカルライターとして自動車のマニュアル作成をしていました。

中途入社でしたが、車の知識や経験がゼロでも、一から教育してもらえました。

入社後、テクニカルライティングの資格を取り、テクニカルライターとして取扱説明書や整備書等の文章やイラストを作成していました。

車のマイナーチェンジが行われる度に本を作るため、同時にいくつものプロジェクトを並行してこなすのは少し頭を使いますが、やりがいはあります。

この仕事は、読み手にいかに分かりやすい文章やイラストにするか、ということを常に考えながら作ります。

また担当セクションによっては、誤った情報を載せてしまうと事故を引き起こしかねません。

責任感と真面目な仕事ぶりが求められます。

自分が作った本が、実際に製本されたものを手に取る時は、達成感が生まれます。

ご興味のある方は、是非考えてみてくださいね。

仕事内容

広島県の中小企業と大企業で併せて四年間、自動車のマニュアル作成業務に携わっていました。

整備書では主にドア周りを担当し、取扱説明書ではオーディオやエアコンを担当していました。

会社独自のシステムを使って文章やイラストを作成していました。

私は役職はありませんでした。

なるには

中小企業の場合は、ハローワークの求人情報を見て基本的なパソコン操作が可能な方が応募条件だったので、応募しました。

自動車免許以外は特に必要な資格や経験等はありませんでした。

入社後取得した、TC(テクニカルライティング)技能検定三級は、高校生レベルの文法や学力があれば誰でも合格することができます。

大企業へ転職した際は、大企業のホームページの採用情報から応募しました。

この時は、自動車免許と先程のTC(テクニカルライティング)技能検定三級以上が必要でした。

やりがい

自分が作ったマニュアルが製本されて、実際に紙になった状態で手に取る時が、一番達成感があります。

私は30歳で、自動車の知識も経験も資格もないところから始めたので、出来ることが増えれば増えるほど、自分の自信に繋がりました。

テクニカルライティングの資格も入社後取得しました。

未経験の方でも挑戦出来るところが魅力だと思います。

つらいこと

中小企業の時は大企業の請負会社として働いていたため、多少タイトなスケジュールでも受注していました。

なぜなら、請負会社は一社だけではないため、水面下では複数の競合会社と仕事を奪い合う形になっているからです。

そういった弱い立場ですので、仕事の単価について交渉するということはなかなか難しかったです。

大企業に勤めていた頃は、コストを下げるために請負会社に発注するということを徐々に減らし、自社だけで仕事をすることを目標にしていたため、仕事量は多かったです。

しかし、なるべく残業や休日出勤をする事は避けなければいけないので、チームで協力し合って仕事をしていました。

ですので、中小企業に勤めていた頃のように個人で何時間も残業したり、休日出勤をするということはなくなり、体の負担は減りました。

向いてる人

一人ひとりがそれぞれセクションを受け持ち、チームで協力し合って一つの本を作る仕事です。

ですので、協調性が一番に求められます。

誤記が発覚してからでは遅いので、なるべく疑問に思った段階で上司や同僚にすぐに相談できる環境を構築できる、コミュニケーション能力が高い方が向いていると思います。

志望理由

最初は事務職で応募したのですが、面接の段階で取扱説明書の作成業務をしてみないかと言われ、興味本位で始めたのがきっかけでした。

実際に働いてみると、文系で車の知識や経験が全くない私にとっては、最初は全てがチンプンカンプンでしたが、それでも4年間も勤めることができました。

私の他にもそういった女性はたくさんいらっしゃったので、女性でも一生の仕事にすることは十分可能です。

働きやすさ

取扱説明書は女性も多いので、女性でも働きやすいです。

大企業では、子育てをしながら働かれているお母さんが何人もいらっしゃいました。

最初に中小企業で働いていた時は、大企業に出向して技術を習得しました。

しかし、帰任後は請負会社として、大企業から発注を受けて仕事をするため、タイトすぎる納期や単価の低い仕事も多く、こなしていくのが大変でした。

女性には少し厳しい環境だったと思います。

給料・年収

中小企業で働いていた時は33歳で月収約18万円強、手取り15万円でした。

その後中小企業での3年半の経験を買われて大企業で転職した際は、34歳で月収18万円、手取り15万5千円でした。

大企業の方が月収は少ないですが、福利厚生の制度がしっかりしていて様々な補助が受けられるので、手取りは増えました。

休日・待遇

中小企業では、繁忙期は残業や休日出勤も多くありました。

大企業に休暇のスケジュールを合わせるため、年間休暇日数は110日以上ありました。

大企業ではコストを下げるために、なるべく残業や休日出勤をしないことを勧められ、チームで協力して業務を遂行するため、プライベートを充実することができました。

就職・転職

大企業への転職の面接は、前職の退職理由、将来のビジョンや今までの経歴等、一般的な面接で聞かれることを質問されました。

大企業を退職した理由は、即戦力として入社したは良いものの、複雑な人間関係の中に溶け込むことができなかったからです。

実力があってもあくまでチームプレーなので、チーム内で孤立してしまうと厳しいです。

現在はテクニカルライターの経験を活かして、フリーランスでライターの仕事をしています。

恋愛・結婚

独身の方は職場内恋愛が多く、その後ご結婚される方も多いです。

同じ部署内や他部署間の割合が多いですが、中には取引先の方と恋愛・結婚に発展するパターンもあります。

大企業は福利厚生がしっかりしているので、お母さんになっても時短勤務で働かれている方が多いです。

結婚後も働きやすい環境だと思います。

成長・将来性

私の勤めていた自動車業界は、コロナの影響もあり、下降して行っていました。

いかにコストを下げるか、つまりどの情報を削ぎ落とせるか、といった事をしばしば考える必要がありました。

私個人は非常に厳しい状況であると感じていました。

中小企業はなおさら厳しい状況でした。

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