クリニック看護師は忙しく大変だけどやりがいのある仕事
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 4.50
- 仕事内容
- 4.00
- やりがい
- 4.50
- 働きやすさ
- 4.00
- 給料・年収
- 4.50
- 休日・待遇
- 4.50
- 成長・将来性
- 4.50
- メッセージ
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私はクリニックの非常勤看護師として勤務していました。
クリニック看護師の仕事は外来業務となるので、病棟業務とは違いたくさんの患者さんがスムーズに診察出来るように仕事を進めていく必要があり、とても慌ただしく忙しい事が多いです。
しかし、患者さんの症状の把握から、検査、診断、治療まで関わることが出来るので勉強になりますし、たくさんの患者さんと接することで看護師として大切なコミュニケーション能力も身につけることができます。
地域に密着した医療機関なので、クリニック看護師は地域の患者さんを笑顔にするために貢献できる素晴らしい仕事です。
病棟とは違い夜勤もなく、募集によっては時短勤務なども出来るのでプライベートとの両立もしやすい仕事だと思います。
大変な仕事ではありますが、その分学ぶことも多くやりがいがあります。
- 仕事内容
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東京都内の整形外科クリニックに勤務していました。
医師は1人、看護師は常勤2人、非常勤4人程度が在籍しており、その中でシフトを組み基本的に2~3人で仕事を分担していました。
仕事内容は、患者さんのアナムネ(症状や既往歴、内服薬など)を聴取しカルテに記入、医師に検査の指示をもらう、診察介助、診察後は指示により採血や注射、リハビリへ案内するなどの対応をします。
診察の介助は主に、医師による膝や腰などの注射の準備、消毒や処置の介助です。
整形外科では感染を起こさないよう清潔操作には厳しいので、鑷子(せっし・ピンセット)などの取り扱いも正確に行わなければいけません。
看護師が行う注射は、骨粗鬆症やリウマチなどの治療のための注射、痛み止めの注射、抗生剤の注射などがあります。
皮下注射、筋肉注射、静脈注射全てあり、まれに点滴の指示が出ることもあります。
頻度は少ないですが心電図、ギブスカット、簡単な手術の介助などもあります。
鑷子や膿盆(のうぼん)などの機械類の洗浄や、患者さんが少なくて余裕のある時はガーゼを折ったり、採血スピッツのラベル貼りなどの雑務も看護師が行います。
- なるには
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まずは看護学校に行き、看護師の国家試験に受かる必要があります。
日々課題やレポートをこなし、最後の年はほとんど病院での実習です。
実習は単位を取るためにはほとんど休む事はできず、毎日記録があるので睡眠時間も削られます。
各実習の合間などに、卒論(看護研究)や国家試験の勉強をしなければいけません。
国家試験はそれ程難易度は高くありませんが、勉強しなければいけない範囲が広いので大変です。
無事卒業し看護師免許がとれたら、まずは総合病院で病棟勤務を経験すると、しっかりとした新人教育を受ける事ができ基本的な看護技術が身に付きます。
3〜5年は病棟を経験しておくと、クリニックへの転職もスムーズに出来ると思います。
- やりがい
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整形外科では、体の様々な部位の痛みに困っている患者さんがほとんどです。
診断をし直接治療をするのは医師ですが、看護師は通院する患者さんの症状の経過を細かく聞いたり、注射をする時はその都度効果や副作用がないかなどの細やかな気遣いをしたり、より患者さんに寄り添った看護が出来ます。
中には様々な治療をしても痛みが軽減しない患者さんもいて、長期間通院や治療を頑張っていた患者さんの症状がよくなり笑顔になる様子を見たりすることがとても嬉しく達成感を感じます。
- つらいこと
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クリニックはとにかく患者さんの数が多いので、一つ一つの仕事をゆっくりやっていたらどんどん仕事が溜まってしまいます。
仕事をスムーズに進めるために、採血や注射などの看護技術はある程度身に着けてからクリニックに転職すること、仕事に慣れるまではメモ帳を利用し教えてもらった仕事内容や薬などを自分でまとめいつでもすぐに確認できるようにすることも大切です。
私が特に大変に感じていた仕事は静脈注射です。
高齢者も多く、血管が細く弱い人が多いので、なかなか良い血管が見つからなかったり、針が血管に入ったけどすぐに漏れてしまうこともありました。
週に2回くらい注射で通院することもあるので、静脈注射が難しい患者さんが多い時期はとても憂鬱でした。
- 向いてる人
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看護師はコミュニケーションがとても大切な仕事なので、人と関わることが好きな人が向いていると思います。
また、様々な状況に慌てず冷静に行動でき、ちょっとしたことでは落ち込まないポジティブな思考であることも大切です。
向いていない人は逆に人と関わることが苦手で、すぐにテンパってしまう人、失敗や人から注意されたら必要以上に落ち込んでしまう人は看護師を続けていくのは難しいと思います。
さらに、一人ひとりとじっくり関わる病棟業務とは違い、クリニック看護師はたくさんの患者さんを捌かなくてはいけないので、切り替えが早く、テキパキ行動できる人に向いていると思います。
- 志望理由
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新卒で入職した総合病院では内科希望でしたが、配属されたのは整形外科病棟でした。
しかし仕事をしてみると整形外科病棟は基本的に手術をしたらリハビリをして元気に退院していく患者さんが多く、とてもやりがいのある楽しい仕事でした。
結婚を機に退職し、その後出産を経て復職を考えたときに、経験のある整形外科分野でより専門的なクリニック看護師として働いてみたいと思うようになりました。
実際に仕事をしてみて、痛みに苦しんでいるたくさんの患者さんの看護を担当することで、沢山の学びがあり、大変なことももちろん多かったですが、その分やりがいもあり楽しいなと感じることも多かったです。
- 働きやすさ
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基本的に温厚な医師でアットホームな職場でした。
看護師も少人数で、上司の主任看護師はいい意味で厳しい性格の方でしたが、看護師全体としてみんなで協力して頑張ろうという雰囲気があり仕事をしやすかったです。
受付、リハビリ、薬局など他の部署との連携がやや大変でしたが、コミュニケーション能力が身に付きます。
- 給料・年収
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29歳で入職した当時は時給1700円で、研修期間中も同じでした。
その後一年ごとに20〜50円程の昇給があり、4年間で退職時は時給1850円でした。
年に2回ボーナスがありましたが、私は扶養内で年収の縛りがあったので、1万円ずつにして下さいと自分で申し入れをしていました。
他の非常勤の方がいくらもらっていたかはわかりません。 - 休日・待遇
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非常勤だったので休日は比較的融通が効き、休みは月に2〜3日まで希望できました。
看護師全員の希望をもとに主任がシフトを組みますが、休み希望が被ってしまった場合は譲り合って決めていました。
しかし私は子育て中で小さな子供がいるため、子供の急な発熱なども多く大変でした。
基本ギリギリの看護師の数でシフトを組んでいるので、そういう緊急事態の時もほとんど休まずに主人に子供をお願いしたりする事が多かったです。
他の看護師の都合がついた場合は勤務を変わってもらったり、患者さんの数が少なく忙しくなければ早退させてもらったりする事も時々ありました。
有給も積極的に使ってくれる職場で、月に1日は有給にしてくれました。
また、自分や家族が怪我をしたり診察を受ける時は診察料が無料で受けられたので、子供の怪我などはもちろん、自分が普段飲んでいる便秘薬や花粉症の薬なども処方してもらっていました。
薬代は普通にかかりますが、診察代がかからないのはかなり助かりました。
- 就職・転職
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転職の時は、転職エージェントを利用しました。
小さい子供がいたため、時短で働きたかったり、突発的な熱による休みなど働く上で不安なことがたくさんあったので、転職エージェントの担当者に親身になって相談に乗ってもらえたことがよかったです。
事前に転職エージェントの担当者から履歴書を送ってもらっていたので、面接では志望動機や経歴などほとんど聞かれることもなく、ぜひ来てくださいという感じでどんどん話が進みました。
2人目出産のため退職することになりました。
- 恋愛・結婚
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同じ職場で働いていた看護師は、既婚の人が多かったですが、若い看護師は彼氏と同棲中という人もいました。
クリニックは私が働いていた職場も含めてお昼休憩が長い場合が多く、その分定時で終わる時間が遅めの所が多いです。
常勤の場合は、拘束時間が長くなり忙しい日は残業もあるので、家庭があったり、子供がいる場合はかなり大変かもしれません。
夜勤はないので、その点は病棟より負担は少ないです。
子供がまだ小さいママナースなどは非常勤として働いている人が多く、午前中だけ、午後だけなど時短勤務でプライベートと両立していました。
ただ、クリニックは病棟とは違い看護師の人数がかなり限られるので突発的な休みは取りずらいのが難点です。
- 成長・将来性
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仕事はとても勉強になりますし、整形外科の専門的な知識が身に付きます。
たくさんの患者さんと接したり、医師や看護師同士、他職種との関わりも多く看護師として大切なコミュニケーション能力が養われます。
クリニックは地域に密接した医療機関なので、近隣の患者さんにとってとても身近な存在であり、これからも地域貢献ができる欠かせない存在だと思います。