麻薬取締官のつらいこと・大変なこと・苦労

麻薬取締官のつらいこと・大変なこと

危険な場面に直面することも

いまや一般の未成年者や主婦、会社員まで簡単に不正薬物に手を出す時代とされますが、薬物犯罪の主犯格であるのは、暴力団や麻薬を密輸入している外国人グループである場合が多くあります。

危険が伴う捜査活動は最大限の安全性を確認しながら行うものの、ときには何日も張り込みを続けたり、自らの身体を張って相手にぶつかったりすることも想定しておかなければなりません。

麻薬取締官は厚生労働省の所属で、ひとたび麻薬取締官として採用されれば、拳銃の扱いや逮捕術の訓練も行われます。

厳しい現場環境にも耐えられるよう日ごろからの鍛錬が大切です。

転勤が多いこと

麻薬取締官は全国転勤があり、実際に各地の麻薬取締部への転勤をする機会は多いといわれています。

その大きな理由のひとつが、薬物犯罪に加担する暴力団などは同エリアのグループで行動していることが多いため、顔を知られないようにするためです。

また、小さな組織の中でできるだけ多くの仲間と交流をし、チームワークを深める目的もあるそうです。

ようやくその土地に慣れたと思ったら再び拠点が変わる。

麻薬取締官として働く以上、そのような生活の繰り返しは仕事柄どうしても避けられないものとなります。

人間と深く向き合う苦労

麻薬取締官は人間を相手にする仕事ですので、「対人」ならではのストレスも多くなります。

とくに薬物の乱用を繰り返している被疑者の場合、取り調べをしようとしても思考力や判断力が低下しており、まともな会話ができないこともあります。

そのような人と接するのは苦しさを感じることも多いですが、薬物の犯罪や不正流通を防ぐために、強い心で向き合うことが求められます。

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麻薬取締官の悩み

麻薬取締官の仕事内容は多岐にわたりますが、薬物事件に限っては警察官と同じ権限が与えられています。

捜査のために銃などの小型武器を携行して張り込みをしたり、犯罪者を逮捕することも認められています。

こうした業務に携わることから、多くの麻薬取締官は、どうしても慎重に行動するようになるといいます。

プライベートで街を歩いていても、怪しい動きをする人がいればつい仕事モードになって疑いの目で見てしまったり、危険そうな場所に近づくと直感が働くといったこともあるようです。

犯罪捜査に深く関わっていく身だからこそ、一般の人ではなかなか気づかない社会の怪しい面に敏感になるのは、麻薬取締官の職業病といえるでしょう。

麻薬取締官を辞める理由で多いものは?

麻薬取締官は全国で300名弱ほどしかおらず、専門的かつ特殊な職務を任されることが特徴です。

ひとたび麻薬取締官として働き始めると、さまざまな現場経験を積みながら、徐々に難しく、責任のある仕事ができるようにキャリアアップを目指します。

定型的な事務の仕事をする公務員とは異なり、少数精鋭の麻薬取締官は個々の能力や経験が重要視されやすく、「自分にしかできない仕事をしている」という誇りを持てるなど、大きなやりがいが感じられるでしょう。

ですが、危険と背中合わせの仕事であることは確かで、張り込みの際にはプレッシャーを感じながら長時間勤務を続けなければならないこともあり、大変な面はたくさんあります。

厳しい状況下で働く時間が多くなるため、心身ともに疲弊して仕事を辞めてしまう人もいるようです。