麻薬取締官の1日のスケジュール・勤務時間や休日も紹介

麻薬取締官の業務スケジュール

国家公務員である麻薬取締官は、1日あたりの勤務時間が定められています。

若手の麻薬取締官の場合、朝から夕方にかけてある程度決まった時間帯で働くのが一般的ですが、捜査状況によっては勤務時間が大幅に変わることも少なくありません。

たとえば、麻薬の密売をしているグループがいつも早朝に活動していることがわかれば、深夜からずっと張り込みをすることもあります。

また、不審人物の尾行のために、一般人を装って日中何時間も外を出歩き、事務所に戻ってからも溜まった仕事を片付けなくてはなりません。

このように、事件はいつ発生し、どのように動くか読めないところもあるので、麻薬取締官はどうしても不規則な生活になりがちです。

さらに、被疑者の取り調べも麻薬取締官の重要な仕事の一部です。

なかには黙り込んでしまう被疑者もいるため、朝から夕方までずっと辛抱しながら少しずつ心を開かせるように努めることもあります。

ほかにも病院や製薬会社などの立ち入り検査、警察等関係機関との協力、情報収集活動など仕事は大量にあり、常に少人数で動いている麻薬取締官の1日はめまぐるしく過ぎていきます。

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麻薬取締部で働く麻薬取締官の1日

8:00 出勤
パソコンを立ち上げて、メールと最新のニュースをチェック。

朝礼ではメンバー全員で当日の捜査の動きについて共有します。

8:30 デスクワーク
事件に関わる報告書の作成など、事務仕事を中心に行います。
10:00 内偵捜査
事前の聞き込みや入手した情報に基づき、容疑者に気付かれないよう街へ調査へ出かけます。

捜査は1日では終わらないことのほうが多いので、その場で結果が出なくても地道に続けなくてはなりません。

14:00 事務所へ戻る
捜査がひと段落したところで事務所へ戻り、結果を上司に報告。報告書も作成します。

忙しい日は、業務の合間を見計らって食事を簡単に済ませなくてはなりません。

15:00 情報収集
インターネットを使って、掲示板やSNSなどで薬物の不正売買が行われていないか厳しくチェックをします。

疑わしい書き込みがあれば、さらに詳しく調査していきます。

都道府県警察などの関連機関と情報交換をすることもあります。

20:00 退勤
順調に仕事が進んでホッと一息つきながら職場を後にします。

強制捜査があった日は、取り調べや逮捕などで深夜まで働くことも。

21:00 トレーニング
麻薬取締官には体力も必要です。

早く帰れた日は、近所を軽く走ったり室内での筋トレをしたりして、体を鍛えておきます。

麻薬取締官の勤務時間・休日・仕事は激務?

麻薬取締官の勤務時間

麻薬取締官の勤務時間は、他の国家公務員と同様に、原則1日あたり7時間45分とされています。

若手は8:30までに出勤し、17:15が終業時間となっていますが、捜査活動の内容によっては張り込みや尾行などで、深夜から早朝にかけて動くこともあります。

また、ときには泊まり込みで捜査にあたります。

薬物犯罪はいつ起こるかわからず、また犯罪者の動きも事前に読むことは難しいため、どうしても不規則な勤務時間になりやすい仕事だといえます。

麻薬取締官の休日

麻薬取締官の休日は、基本的には土日祝日と規定されています。

ただし、勤務時間と同様に、捜査の内容によっては休日出勤することもあります。

薬物犯罪の検挙には、多くの時間と労力を必要とします。

事件によっては何ヶ月も水面下で捜査を続けることや、不眠不休で張り込むことも珍しくありません。

事件が発生するタイミングは麻薬取締官側の都合に合わせてはくれませんので、24時間、365日気が抜けない仕事です。

もちろん、実際にはきちんと定期的に休みとれますが、事件が発生すれば休むことなど考えていられない状況になることもあり、泊まり込みで不規則な生活をする日々が続く覚悟も必要です。

休日出勤をした分は、振替休日として平日に繰り越せます。

休暇制度に関しては、年間20日間の年次休暇のほか、特別休暇(夏季、結婚、忌引き、配偶者の出産など)、介護休暇、病気休暇などがあります。

麻薬取締官の残業時間

国家公務員である麻薬取締官の勤務時間はきちんと定められていますが、犯罪捜査を行うという職務の特殊性から、残業時間は多くなりやすいようです。

麻薬取締官が働く麻薬取締部は少数精鋭の部隊であり、一人ひとりが抱える業務量も膨大なものとなりがちです。

事件が落ち着いている時期などには早く帰宅できることもありますが、月間の残業時間がどれくらいになるかは、その時々によって変わってくるのが実情です。

麻薬取締官は忙しい? 激務?

麻薬取締官は国家公務員なので、福利厚生や待遇に関してとくに心配する必要はないでしょう。

しかしながら、その仕事内容まで考えてみると「公務員だから安定」という考えでいられるほど甘くないのも現実です。

待遇は良くても、仕事に対する強い情熱や責任感、やりがいを持っていなければ到底務まる仕事ではありません。

張り込みや尾行の際には、緊張感が続くために強い精神力を必要とします。

また、いざ取り調べの段になっても被疑者がすぐに正確な情報を語るとは限らず、場合によっては被疑者と我慢比べのようになることもありますが、根負けするわけにはいきません。

麻薬取締官の捜査活動は考えているよりもずっと地道なものが多いので、どれだけコツコツと粘り強く頑張れるかがカギになってきます。

正義感や責任感といった熱い心だけでなく、落ち着いてその場その場の物事に対処できる冷静な頭も必要となるのが、麻薬取締官の仕事です。

気を張っていなければならない場面が多く、心身ともに消耗する仕事であるため、激務だといえるでしょう。

麻薬取締官の休日の過ごし方

麻薬取締官は、普段の仕事中は気を張り詰めているので、休日はリラックスして過ごしたいと考える人が多いようです。

しっかりと寝て日ごろの疲れをとったり、家族サービスをしたり、溜まっている家事を片付けて買い物などに出かけたりと、麻薬取締官だからといって特別に変わった過ごし方をするわけではありません。

麻薬取締官の仕事では体を鍛えておくことも大事なので、軽いランニングやジム通いなどに打ち込んでいる人もいるようです。

また、語学や法律などの勉強をすることもあります。

職場での調整が必要ですが、連休がとれればちょっとした旅行もできます。